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ここ数年のゴリラズとデーモン・アルバーン周辺の関連作をおさらい

GORILLAZ 『Humanz』 Parlophone/ワーナー(2017)

休止前の『The Fall』からは一転、共同制作にトワイライト・トーンとレミ・カバカJrを加え、ほぼ全曲に豪華ゲストを招いてオールスターなパーティー作品となった通算5作目。ケレラやポップカーンら旬な名前が並ぶなか、グレアム・コクソンとノエル・ギャラガーも参加!

 

GORILLAZ 『The Now Now』 Parlophone/ワーナー(2018)

賑やかな祭りの後の寂しさとでも言うべきか、ジョージ・ベンソンやスヌープ・ドッグ&ジェイミー・プリンシプルといった最小限の客人と簡素にまとめた6作目。ジェイムズ・フォードが共同プロデュースを手掛け、シンセ主体のまろやかな脱力ポップ・サウンドを整えている。

 

GORILLAZ 『SONG MACHINE: Season One – Strange Timez』 Parlophone/ワーナー(2020)

結果的にリモート時代に相応しい作りになった、フットワーク軽めなコラボ集の第1弾。膨大な参加メンツはエルトン・ジョンやロバート・スミス、プリンス・ポール、P2J、マイク・ウィル・メイド・イット……と多岐に渡り、デラックス盤にはアースギャングやCHAIも参加している。

 

AFRICA EXPRESS 『Egoli』 Africa Express(2019)

デーモンを中心にUKとアフリカの才能たちがエレクトロニック主体で共演するプロジェクトの現時点での最新アルバム。レミ・カバカJrやグリフ・リース、ムーンチャイルド・サネリーらの参加もあって、ゴリラズ作品に直結する部分も多い。デーモンも3曲に登場。

 

PAUL McCARTNEY 『McCartney III Imagined』 Capitol/ユニバーサル(2021)

グレッグ・カースティンも関与した名盤『McCartney III』の収録曲を3Dやアンダーソン・パークら錚々たる顔ぶれが再構築したリミックス/カヴァー集。デーモンが“Long Tailed Winter Bird”をダビーにリミックスするなか、ベックも“Find My Way”にて隣り合っている。

 

POTÉ 『A Tenuous Tale Of Her』 Outlier/BEAT(2021)

ゴリラズ“Tranz”のリミックスを手掛け、別掲のアフリカ・エクスプレス盤にも参加したパリ在住のカリブ系アーティスト、ポテ。ボノボのレーベルから出したこのアルバムでは野太いダウン・ビートの“Young Lies”にてデーモンがフックに渋い歌声を挿入している。

 

TONY ALLEN 『There Is No End』 Blue Note/ユニバーサル(2021)

デーモンとはさまざまな名義のバンドで活動を共にし、ゴリラズ曲への参加もあったアフロビートのレジェンド。スケプタのラップとベン・オクリのポエトリーを交えてデーモン&レミ・カバカJrが制作した“Cosmosis”は、この遺作におけるハイライトのひとつとなった。

 

KALI UCHIS 『Isolation』 Rinse/Virgin(2018)

『Humanz』に参加したコロンビア系シンガーの初作で、ニューウェイヴ感覚が快い“In My Dreams”はすべての演奏を担うデーモンがゴリラズ名義でプロデュースした一曲。奇しくもグレッグ・カースティン、サンダーキャット、ケヴィン・パーカーが制作陣に名を連ねている!

 

DAMON ALBARN 『The Nearer The Fountain, More Pure The Stream Flows』 Transgressive/BIG NOTHING(2021)

もともとアイスランドの風景に着想を得たオーケストラ作品を意図していたという、7年ぶりのソロ2作目。ストリングスを従えた簡素な編成による荘厳なヴォーカル曲集の趣で、ここ数年の彼のプロジェクトではもっとも超然とした一枚だ。