再始動から1年余り、13人分の個性と新しいチャレンジを満載した現体制で初のアルバムがついに完成。どんな運命も乗り越えてパレードは続いていく!!!!!!!!!!!!!

 13人体制となってちょうど1年が経ったGANG PARADE。今年は元日にスペシャルな5時間ライヴ〈GANG PARADE Memorial LIVE ~PAST, NOW, and FUTURE〉を開催し、グループの軌跡と現在地を示すと同時に13人の未来像へ期待を膨らませてきました。先日は加入歴の若い6名が兼任する新グループ・KiSS KiSSも始動する一方、ギャンパレ再始動後の最大規模となるLINE CUBE SHIBUYAでのワンマン開催も発表されたばかり。そうした活発な動きのなかで完成したのが、GANG PARADE名義では実に4年ぶりのフル・アルバムとなる『OUR PARADE』です。再始動後のシングルはもちろん、強力な新曲やチャレンジが満載された意欲作について、13人にたっぷり語ってもらいました!

GANG PARADE 『OUR PARADE』 ワーナー(2023)

 

新しい試み

――まずは〈WACK合同オーディション〉の合宿が終わったばかりですが、ナルハさんは参加してみていかがでしたか?

ナルハワールド「初日は〈これがあと4日続くんだ〉って思ったんですけど、ホントにあっという間に終わっていました。自分の変わらなきゃいけないところもたくさん見つかったし、学ぶことも多かったので、参加できて良かったです」

月ノウサギ「個人的には合宿に行かないのが3年ぶりぐらいだったので、見守る側はこんなに心臓が痛いんだと思いました(笑)。ナルハも含めて参加している現役メンバーのいろんな悩みが見えたんですけど、それをグループの課題として今後にどう活かしていくかが大事なので、画面越しでもそれに気付けたのが良かったし、その意味でナルハがギャンパレを背負って行ってくれたのも良かったです」

カ能セイ「去年の私は候補生として合宿に参加していたんですけど、当時は気付けなかったことも、観ている側だとわかることが多かったり。あと、ナルちゃん自身も変わっていくのが目に見えたし、同じグループで誇らしい気持ちになりました」

ナルハワールド

――特に後半はかっこいいところを見せていただきました。

ナルハ「ありがとうございます(笑)」

テラシマユウカ(ユユ)「みんなで一緒にいる時はギャーギャー言いながら観ていて、〈ライヴしたいな〉ってウズウズしてくるのが合宿あるあるなんですけど、今回は特に後半のナルハのパフォーマンスを観ていたら焦る気持ちになりました。これこそホントに私たちが一回一回のライヴで丁寧にやらなきゃいけないことだなって」

――皆さんで一緒に観る機会もあったんですね。

月ノ「ちょうど“スモーキン・ビリー”のパフォーマンスの時は練習で集まっていて、マジでBreakingDownをみんなで観ているみたいな感じでした。ナルハが勝った時にココが泣いていて(笑)」

ココ・パーティン・ココ「いや~、グッときましたね」

――そのうえで、合宿でギャンパレ自体に変動がなかったのは初のことで、13人体制で初のアルバムとして届いたのが『OUR PARADE』です。いろいろ新しい試みもある濃いアルバムになりましたね。

ヤママチミキ「はい。今回は初めて、数人ずつで歌うユニット形式の曲が入っていて、やっぱり13人もいると1曲中での歌割は限られるんですけど、ユニット曲では一人一人の声が凄く聴こえるし、それぞれの歌の個性も聴いてもらえて、新しいと思います。曲が幅広いギャンパレでもやってこなかったタイプの曲があったり、もともとあった曲の進化版みたいな曲もあって、GANG PARADEらしいオモチャ箱みたいなアルバムになりました」

――ユニット曲の作り方として、レコーディング前から歌唱メンバーの振り分けは決まっていたんですか?

ミキ「はい。メンバーと曲は先に決まっていて、〈その曲で歌う人は作詞を必ず出してください〉という順番でした」

キャン・GP・マイカ

――では、早速6つあるユニット曲から伺いますが、まずはマイカさん作詞の明るい“Anything Goes!!!!”ですね。

キャン・GP・マイカ「私とユユ、キャ・ノン、ナルの4人で歌っています。私以外は作詞の上手いメンバーだから、私は誰が聴いてもスッと入ってくる難しくない歌詞で戦ってみようと思って書いたら採用していただきました。内容的には、小さなことですっごい悩んでる人を私の周りやTwitterで見かけるので、そういう人たちを勇気付けたくて、〈きっと大丈夫だよ〉っていう応援歌っぽいイメージで書いていて、お気に入りは〈キニシナイ キニシナイ〉のところと、サビ前の〈今日もお疲れさま! 明日に向かって走ろう さあ!!!!!〉です」

――この4人はどういう人選?

キャ・ノン「わかんないです(笑)。でも、マイカ以外は物事を難しく考えがちな3人だから(笑)、この曲で頭すっからかんにして楽しい状態になれるのは凄くいいなと思っていて。初披露した時からお客さんもすぐ一緒に真似してくれたぐらい振付けも簡単にしているし、何も考えずに楽しめるのがいいです」

ナルハ「うん、朝に聴くと元気が出ます。ライヴでやっていても凄く楽しいですし、いろんな人に聴いてもらいたいです」

ユユ「レコーディングの時に〈暗い側の人間だと思うけど、死ぬほど明るく歌ってみて〉ってディレクションしていただいて(笑)。それもあって〈いろいろあるけど、何が何でも明るくなるぞ〉って感じられるのが好きなところです。〈今日もお疲れさま!〉っていう言葉を歌詞にできるってマジですごいなと思って、そういう言葉ってなかなか素直に書けないから、私もそこの歌詞がいちばん好きですね」

マイカ「そんなエモい気持ちで書いたわけじゃないけど、曲が先行配信された時に遊び人(GANG PARADEファンの総称)が〈聴くと涙が出そうになる〉みたいに言っていて、みんなのことが心配になっちゃって(笑)」

キラ・メイ「疲れた人に染みるのかも」

マイカ「いちばん気に入ってる〈今日もお疲れさま!〉のところも、そのまんますぎるからもっと違う伝え方ができないか考えたんですけど、みんなダイレクトに感じ取ってくれて良かったです」

ヤママチミキ

――はい。それに続くのはミキさんとナルハさん、チャンベイビーさん、アイナスターさんの“Girls”です。

チャンベイビー「ミキさんが作詞したんですけれども、可愛さの中にある生意気さみたいなのが出ていて、ちょっと曲調がレトロな感じで良い曲です」

アイナスター「集まったメンバーもちょっとちんちくりんなので、ヘンテコなちびっ子感を出したくて、振付けもミニモニ。さんを参考にしたりしました。精一杯可愛くしようとするんだけど、ちんちくりんでサマにならなくて、結局おもしろい感じになっちゃうところが好きです」

――ちんちくりんって何回も(笑)。

ミキ「まあ、でもその通りな4人組です。自分のことは置いといて、この3人っぽさを出したくて、ちょっと生意気な女の子のイメージで作詞しました。たぶん負けず嫌いな面は3人に共通しているし、それを歌詞で出せたらこの4人でやる意味も出てくるのかなって。だいたい私が書くと漢字が多かったり、難しい言葉を入れがちなんですけど、これはクソガキのほうに全振りしたので、字面からもこの3人っぽさを出したくて、ハートをつけたり、平仮名を多めの表記にしました」

――確かに平仮名で〈ふぁっきゅー!!〉って感じですよね(笑)。

ミキ「そうなんです。この3人なら絶対に英語じゃないので(笑)」

ナルハ「4人で集まって振付けを考えたんですけど、ナスとベビがおもしろい案をいっぱい出してくれたので、観てほしいポイントが盛りだくさんです。間奏で突然ファッションショーが始まったりとか、最後はお姫様抱っこされたりとか、やりたいことを詰めてみました」

 

ユメノユア

それぞれの色が出た

――これも明るい曲ですね。そこから一転してダークでラウドなのがナスさん作詞の“限界少女”です。

ユメノユア「これはシャウトもあって激しいけど曲の中で緩急があっておもしろいし、中二病っぽい歌詞が曲にも合っていて、ナスにしか書けない歌詞だと思います。こういう曲だからこそ踊れる感じにしたくて、振付けもみんなで相談しながら作って元日のライヴで披露しました」

――これはユアさんと月ノさん、メイさん、ナスさんというユニットですね。

月ノ「シャウトができそうなメンバー」

ユア「集められた理由が他のユニットに比べてわかりやすい4人です(笑)」

――ナスさん単独では初の作詞ですね。

ナス「はい。作詞したのが去年の秋ツアーぐらいの時期で。私はラブコメのツンデレみたいなキャラがめっちゃ好きで、ツアーの移動中はずっとアニメを観ているんですけど、それでデモが“ノロイ”という仮タイトルの攻撃的な速い曲だったので、ツンデレとかメンヘラっぽい内容が合いそうだと思って。意味よりかは聴いていて気持ち良い言葉を好き勝手にバンバンバンッて当てはめて書きました」

メイ「やっぱり〈歪んだロンリネス〉とか歌詞がホントにおもしろい(笑)。聴くだけだと速すぎて細かい歌詞はわからないと思うし、改めて文字で読むと発見がいろいろあります」

ココ「〈悲願のジーザス〉とか〈歪んだロンリネス〉とか、中二っぽいワードを挙げる〈限界少女ゲーム〉みたいなのが、うちらの間で一瞬だけ流行りました(笑)」

メイ「みんなにもやってもらおう」

ナス「いや、大丈夫です。もうバカにされすぎているんで、もういいです(笑)」

ユイ・ガ・ドクソン

――そしてユア・ドク・月・メイ・ベビ・セイで歌うダンス・ロック風の“エキゾチックアニマル”はドクソンさん作詞ですね。

ユイ・ガ・ドクソン「このユニットは松隈(ケンタ)さんが鼻声のメンバーを集めたって仰っていました。で、曲の中に2つの世界があるから、歌詞もA/Bメロは本能のままに自由な世界で、サビは不自由だけど希望を説く感じで書きました」

――ラップ調のパートと神秘的な歌のサビが別の世界なんですね。

ドク「そうです。で、〈どっちの世界が生きやすいかはあなた次第だ〉っていう気持ちの歌です」

メイ「めちゃくちゃな歌詞なのに世界観はしっかりしている(笑)」

セイ「歌うからには歌詞もちゃんと理解したくてレコーディング前にがんばったんですけど、最初から〈我等ベッチョベチョです〉とか出てきて諦めました(笑)。でも、理解できてはいないけど、振り入れとかを進めていくうちにどんどん身体に馴染んできて、ホントに中毒性がある曲です」

ドク「振付けも私のアイデアで好きなようにやらせていただきました。私はゴリラが好きなので、本能のパートではゴリラを表現して、生きづらいけどみんなと同じことをしていたら楽な人間の世界をサビで表現して」

ココ「サビだけ人間に戻れるけど、それ以外はゴリラ(笑)」

セイ「曲終わりで歌唱メンバーだけが残って、後ろのゴリラが捌けるんですけど、その捌けゴリラがおもしろいので注目してほしいです」

月ノ「いわゆるスルメ曲なんですけど、ライヴで観るとまたクセになる曲になっていきそうです」

テラシマユウカ

――そして、切迫感のある“Unlimited”ですね。こちらはミキさんが作詞で。

ココ「はい。これはマイカとミキと私だけで歌うのでパートも多くて、〈しっかり歌を届けてほしい〉ということで選んだ3人だって松隈さんに言っていただいたので、そこを楽しんで聴いていただきたいです。歌詞もちょっとGO TO THE BEDSを思い出すような重さがあって」

ミキ「ずっと一緒にやってきた2人との曲なので、それこそGO TO THE BEDSの頃を思い出して歌詞を書きました。だから〈今のままなんて許されないだろ〉とか、自分を鼓舞するというか、ケツを叩くような気持ちを込めています」

マイカ「ミキの歌声は誰が聴いてもへ……クセが強すぎるし」

ミキ「いま変って言いかけたな」

ココ「子音がhだった(笑)」

マイカ「強すぎるし、ココはギャンパレの歌姫なので、2人と歌うのは緊張して。今回は喉を完全にガン開きして、いつもより太い声で歌うようにディレクションがあって苦戦したけど、松隈さんやマネージャーの辻山さんからも〈歌えるところをバシッと見せてほしい〉って言ってもらったのでがんばりました」

ミキ「マイカの振りがホントにカッコ良くて、ユニット曲のなかでいちばんガッツリ踊る曲なんですけど、メインの3人だけじゃなく、後ろで踊る10人も同じ気持ちで一緒に歌うような感覚で踊ってくれているような気がして。歌うのは3人だけだけど、13人で観せることでより強くお客さんに伝わるのかなって思います」

マイカ「ステージ上に全員いる状態で、歌う3人をいかに観てもらうか、世界観を崩さずに作るのが難しかったけど、観せたいものは頭の中にガッチリあったので、うまく力強さを表現できたと思います」

――で、ユニット曲の最後は元日に初披露された“さよならメトロポリス”です。こちらはココ・ユユ・ドク・ノン・セイの5人によるメロウな雰囲気の一曲で。

ユユ「私が作詞しました。こういうチルい感じの曲は初めてで、聴いた時に湧いたのが、どうしようもない人間のどうしようもない恋愛みたいな、そういうイメージで。ちょうどその頃に映画監督の今泉力哉さんとお会いする機会があって、今泉監督の映画ってどうしようもない人間の恋愛を優しく包んでくれるみたいな作品が多いので、〈監督の映画を歌詞にしていいですか?〉って訊いたら、快く許可してくださって。それで今泉監督の『窓辺にて』をイメージしながら自分風にアレンジして歌詞を書きました」

ノン「そのことを知っている状態で私も『窓辺にて』を観に行ったんですけど、映画の中で喫茶店が何度も登場するからか、この曲と喫茶店のイメージが直結していて(笑)。曲を聴いたりライヴで観て意味が入ってくるというよりは、後からわかるような、優しさみたいなものが感じられる歌詞です。曲調もいままでのギャンパレにないものだし、セイがダンサブルな振りを付けてくれて、また新しい面を観せられるなって思いました」

カ能セイ

――セイさんが振りを丸ごと付けるのは初めて?

セイ「初めてです。構成はユユさんが手伝ってくれたんですけど。ギャンパレに入って私ができることって何だろう?って考えて、メンバーの女性らしい一面を引き出せたらいいなと思って作りました。あんまりやっていないフロアダンスを入れてみたり、サビでは遊び人にもチルな感じになってほしいので、一緒にみんなで手を挙げてもらえたら嬉しいです」

ココ「軽くデモを聴かせていただいた段階から好きな曲だったので、メンバーに選ばれて嬉しかったです。いつもはストレートに歌うことが多いんですけど、ここでは曲の雰囲気に合わせて歌ってみました。みんなの声色が印象に残る曲です」

ドク「ライヴでも異空間に行ったような気持ちになって心地良いですね。いつもとテイストの違う振付けで、踊っていてもセイのカラーがわかるし、ダンスってこんなに人の色が出るんやなって思いました。今回はユニットそれぞれで振りを作る人も違うので、余計におもしろいです」

 

アイナスター

いつだって前を向こう

――というユニット曲が6つあって、残る8曲は全員で歌唱する曲ですね。まずはTVアニメ「僕とロボコ」のテーマソングとして先行配信された“lol”ですが、これはめちゃくちゃキャッチーでギャンパレらしさもある名曲になりました。

月ノ「初めてのアニメのタイアップ曲だったので、TVサイズの歌詞を提出して採用していただいてから、2番以降を他のメンバーとまた作っていく、いつもとは違う作り方でした。『僕とロボコ』っていう作品の良さと、ロボコが大事にしてる〈人に笑顔を届ける〉っていうテーマはギャンパレに通ずるものがあるなと思って。ロボコとギャンパレの良さがどっちも伝わったらいいなっていう気持ちを込めて書きました。WACKツアーで披露した時に初めてギャンパレを観て“lol”が印象に残ったという方が多かったり、新しい人に届いている感覚がして、凄く嬉しい曲になりましたね」

ナルハ「出だしの〈ご主人様聞いて!〉とか〈最強すぎ ツインテール〉とかホントにロボコちゃんって感じがするし、でも月ちゃんの歌詞っぽいなっていうのも凄くわかります。私もよくツインテールするから、歌いながら自分もロボコになったみたいで歌っていて楽しいです(笑)」

ドク「ナルハは〈ねぇこっち見て!〉のセリフもあるやん」

ナルハ「あっ、確かに。良いところをもらいました(笑)」

――そこのセリフはどなたの作ですか?

ミキ「私です! 〈ねぇこっち見て!〉からラップの〈すべてがBrand New World〉まで書きました」

キャ・ノン

――“Girls”もそうですけど、ミキさんがナルハさんの活かし方を心得てる感じですね。で、続いてもMVが公開されたリード曲“SUPER PARTY PEOPLE”です。作詞はココさんですが、こちらは歌詞の引用もある通り、“RATE SHOW”を思わせるスウィング調のアレンジが印象的ですね。

ココ「はい。ジャグラーみたいな、カジノとかクラブとかを連想させる賑やかな曲調なので、やっぱり“RATE SHOW”が浮かんで、そういう繋がりもあったらおもしろいかなと思って。スタッフさんから〈もっとはっちゃけていいんじゃない?〉とか意見をいただきながら書いてみました。凄く楽しい曲になりそうだとは思っていたんですけど、リード曲になってビックリしたし、MVを撮っていただいたり、東京ゲゲゲイさんに振りを付けていただいて、それがMVの歌詞とリンクしている部分があったりして感動しました」

――MVもゴージャスな感じで、東京ゲゲゲイさんの振りとも合ってますね。

ナス「最初に振り動画をいただいた時は、曲も速いし、振りも細かくて速いので、〈あっ、無理かも〉って絶望したんですよ。でも、振入れしていただく時に、〈新しいものを取り入れるのも楽しいと思うから、リラックスしてやっていきましょう〉みたいに言ってくださって。なので、最初は戸惑ったけど、新しいことに挑戦できて楽しかったです。ギャンパレらしいワチャワチャ感もありつつ、カッコイイところも奇妙な感じもあっておもしろい曲になったので、〈これがいまの13人のギャンパレです〉って、いろんな人に観てもらいたいです」

ベビ「私も最初に振付けをいただいた時にはどうなることやらって思ったんですけど。インストアイベントでちょっと踊ってみせたりしたら、もう踊ってくれる遊び人の方がいて」

月ノ「うちらも必死なのに(笑)」

ベビ「メンバーも苦戦したので、〈これは遊び人も踊れないだろ〉って正直思っていたんですけど(笑)、ステージとお客さんのみんなで踊ったらホントにパーティーみたいで凄く楽しいんじゃないかなって思います」

ココ・パーティン・ココ

――大変そうですね……。で、続いては、これまた元日に披露されていたエモーショナルな“INVOKE”ですね。

ユア「これは曲がアニメの主題歌っぽいなって勝手に思って、自分が観てきたアニメも思い出しながら、そこに自分たちと遊び人との関係を投影して歌詞を書いています。あとは去年、自分の中で大きな別れがあって、喪失感も凄くあったんですけど、そんな時にメンバーがいちばん近くにいてくれたり、お客さんの存在もあって、自分は一人じゃないなって思えたし、自分にはこれしかないなって改めて感じたのもあって、そういう気持ちを書きました。だから、歌詞にある〈僕たち〉というのはメンバーと遊び人、スタッフさんとの関係性でもあるし、私自身とメンバーのことでもあります。大枠は私が書かせてもらったんですけど、歌詞を提出したら辻山さんから〈初の試みとして、この曲は合作にしたい〉〈中心にユアの歌詞があるから、それをミキと組んで仕上げてほしい〉って提案があって。初めてのやり方だったんですけど、ミキとZoomとかで相談しながら2人で完成させました。3つあるサビの言葉が絶妙に違うところも凄くこだわったので、そこも注目してほしいです」

ミキ「そういう細かいところまで2人で話し合って決めました。最初にユアの歌詞を貰った時点でもう素敵な世界観が出来上がっていたので、そこから〈ここはこの言葉がいいんじゃないか〉とか相談しながら固めていった感じです。いままでスタッフさんが組み合わせてくれていたものを、今回は自分たちで相談して仕上げたのは新しかったし、自分とは違う歌詞の作り方を直接的に知れたのは、凄くおもしろかったですね。ユアがどれだけの思いでやっているのかを改めて感じたし、この2人の名義で出せるのは凄くありがたいです」

ユア「振付けはマイカが作ってくれて」

マイカ「やっぱりこの2人の名前が作詞に並ぶ曲なので、重みがありました(笑)。とても意味の込められた歌詞なので、いつもは音重視で振りを作ることが多いんですけど、これは踊っているメンバーも感情がより入りやすいようにしたくて、歌詞のストーリーが観ている人にもより伝わるように、力強い思いを込めて作りました」

――歌割も新鮮でした。

ユユ「今回のアルバムで“INVOKE”がいちばん好きなんですけど、自分の歌割じゃなくてセイとナスの歌う1サビの頭が好きなんです。ずっと続けてきたユアとミキの歌詞を、いちばん新しく入った2人がバンッて歌うところで〈めっちゃギャンパレやん!〉と思って、そこがめっちゃいいです。そのパートのフォーメーションは2人の後ろに私がいるので、いつも2人が顔を見合わせて歌いはじめるところを後ろで見ながらグッときています」

チャンベイビー

――その後は『WELCOME TO GANG PARADE(COMPLETE EDITION)』でもいち早く公開されていた“Beautiful Days”です。グループ全員で作詞されたバラード曲ですね。

ユア「〈感謝〉っていうテーマでそれぞれが書いた歌詞をまとめていただいたもので、今回は私の詞をちょっと多めに採用していただきました。感謝する対象が違ったり、書いた内容は違うと思うんですけど、思うことは一緒みたいなところで、それぞれのカラーが上手くはまっているからおもしろいなって思います。アルバムの最後のほうにこの曲があるのも凄く優しい気持ちになっていいなって」

――はい。そして最後のリード曲となるのが“ENJOY OUR PARADE”ですね。

月ノ「いちばん根っこにある、忘れたくない気持ちを思い出させてくれる曲です。GANG PARADEの根底にある思いを渡辺(淳之介:WACK代表)さんが歌詞にしてくださっていて、〈ああ、そうだよな〉って思ったんですよ。〈いつだって前を向いていきたいし、楽しんでいきたいよな〉って。温かい気持ちにもなるし、聴いた後に背筋をしゃんと伸ばして前を向ける曲ですね」

メイ「たまに沈んじゃう時とか〈もっとポジティヴにいけよ〉って渡辺さんによく言われるんですけど、やっぱりサビに書いてあるように、困難も楽しんでいけるグループが強いのかなって思うので。この“ENJOY OUR PARADE”っていうタイトルの通り、このGANG PARADEをもっともっと私たち自身も楽しんでいきたいなって思いました」

――こちらも東京ゲゲゲイさんの振付けなんですね。

マイカ「“SUPER PARTY PEOPLE”とはまた違って、お人形さんとかロボットみたいになりきっています。でも、やっぱりめちゃめちゃ難しかった(笑)」

ココ「テンポはゆっくりなのにね」

ナス「メンバー同士で向き合うところも多くて、みんなの顔を見ながら踊れる」

ドク「メンバーの顔を見れるからかもしれないんですけど、この曲をやるとニコニコしちゃう。楽しいが溢れます」

――これがアルバムのオープニングなのも良いなと思いました。あと、渡辺さんの歌詞も含めて、“CAN’T STOP”の新ヴァージョンみたいな雰囲気ですよね。

ココ「確かにMVのロケ地もちょっと雰囲気が似てたかも。懐かしい」

――今回のMV撮影はいかがでしたか?

月ノ「“Priority”のMVのように、今回もなかなか過酷でした(笑)。“Priority”の食事シーンとはまた別の形で、私たちのリアルな姿が観られる映像になっていると思うので楽しみにしていてください」

 

キラ・メイ

未来に繋げる日にしたい

――とても良いアルバムになりました。この曲たちと4月の〈NEVER ENDING PARADE TOUR〉を駆け抜けて、5月18日のLINE CUBE SHIBUYAでのワンマン〈CROSSROADS OF FATE〉に向かうことになりますが、意味ありげなタイトルにざわつく声もありましたね。

ココ「ワンマンのタイトルは私たちも発表と同時に知ったんです。〈#ギャンパレ運命の1日〉というタグも、そんな意味深な感じなんだと思って。ただ、私たちにとって乗り越えなきゃいけない場所なのは変わらないので、凄く気が引き締まりました」

ノン「まあ、タイトルは普通にビックリしたんですけど(笑)、再始動してから最大規模のステージなので、そこでライヴできることが凄く楽しみですし、13人になってちょうど1年経った私たちの集大成じゃないですけど、〈こんなに大きくなりました〉みたいなものを観せたいです」

ユア「やるしかないのはいつだって変わらないから、やってやろうという気持ちですね。分裂前のGANG PARADEでは野音と中野サンプラザの先を見せられなかったのが自分の中に残っていて。今回は大きい会場を用意していただいて、いまのギャンパレでそこに挑戦できるのもワクワクしているし、ここで自分たちが良いものを出せたらその先に繋がっていくから、未来に繋げる日にしたいですね。やる気満々なので、メンバーは(笑)」

月ノウサギ

――勘繰らずにポジティヴに楽しんでくれよっていうことですね。

ユア「過去にいろいろあったからこそ、不安にさせちゃっているのは正直わかるから、もし先があるなら、次こそは大きい発表をした時に遊び人のみんなが手放しで喜んでくれるような状況になっていないとダメだし、メンバーの側からもそういう空気を発していかなきゃいけないなと思いました」

月ノ「〈運命の1日〉って聞いて、合宿が終わってすぐだったからいろいろ考えた方もいると思うんですけど、それこそツアーで出会える日も、LINE CUBEの日も、普通に過ごしている毎日も〈運命の1日〉だから、良い意味でその重みは全部変わらないです。良い意味でいつもと変わらない、〈みんなの遊び場〉を楽しみに来てもらえたら嬉しいです」

ユユ「私たちが純度100%で楽しいなって思える場所を作り続けることは、ギャンパレが〈みんなの遊び場〉というものを背負っている以上、それこそが運命だと思っているので。だから、〈ギャンパレならちゃんと楽しい場所を提供してくれる〉っていう信頼をみんなに感じてもらえる日にしたいです」

GANG PARADEの2022年のシングルを紹介。
左から、“PARADE GOES ON”“シグナル”“Priority”(すべてワーナー)

左から、GANG PARADEの2019年作『LOVE PARADE』、GO TO THE BEDS/PARADISESの2020年作『G/P』、同2021年作『G⇔P』(すべてワーナー)