ヴィレッジ・オブ・ザ・サンが2023年5月20日(土)と同月21日(日)にビルボードライブ東京で来日公演を行う。

サイモン・ラトクリフによるニュープロジェクト、ヴィレッジ・オブ・ザ・サン。ジャズ/ダンスミュージックのクロスオーバーを試みる注目のユニットだ。

サイモン・ラトクリフといえば、フィリックス・バクストンとのベースメント・ジャックスでの活躍で広く知られている。94年に結成され、ハウスシーンから登場したベースメント・ジャックスは、“Red Alert”(99年)、“Rendez-Vu”(99年)、“Romeo”(2001年)、“Where’s Your Head At”(2001年)といったダンスヒットでエレクトロニックミュージックシーンはもとより、ポップシーンを席巻したデュオ。ここ日本でも非常に人気のあるダンスアクトだ。

ベースメント・ジャックスの2001年作『Rooty』収録曲“Romeo”“Where’s Your Head At”

そんなベースメント・ジャックスのサイモン・ラトクリフがビンカー・アンド・モーゼズ(Binker And Moses)と出会ったことで始動したのが、このヴィレッジ・オブ・ザ・サンである。

元々は2015年、サイモン・ラトクリフがチェコのジャズトリオであるNTSのプロデュースをし、そのことがきっかけになってギアボックス・レコーズ(Gearbox Records)との繋がりができ、レーベルからの紹介でビンカー・アンド・モーゼズを知り、2人と意気投合したのだという。

サイモン・ラトクリフは、ベースメント・ジャックス時代からスピリチュアルジャズやフュージョンを好んでいたという。そういった背景から生まれたヴィレッジ・オブ・ザ・サンには、ダンスミュージック/エレクトロニックミュージックシーンとジャズシーンとの距離が近い英国らしさをとても感じる(DJ/プロデューサーのティム・デラックスがユナイティング・オブ・オポジッツを始めたことも重なる)。

また、ヴィレッジ・オブ・ザ・サンの始動には、近年のUKジャズの大きな盛り上がりもかなり関係しているはず。というのも、ビンカー・アンド・モーゼズは、現在のUKジャズシーンを牽引する2人だからである。

サクソフォニストのビンカー・ゴールディング(Binker Golding)とドラマーのモーゼズ・ボイド(Moses Boyd)からなるビンカー・アンド・モーゼズは、それぞれUKジャズの充実作や重要なバンドに参加しているキーパーソンで、ソロアーティストとしても活躍している。ビンカー・ゴールディングが持つ確かな技術や表現力とモーゼズ・ボイドが備えるジャズ/エレクトロニックミュージックの越境的な感覚がサイモン・ラトクリフと強く共振したことは、納得がいく。

ビンカー・アンド・モーゼズの2017年のライブ動画

3人のグループ名は、フランク・ザッパの“Village Of The Sun”(73年の『Roxy & Elsewhere』などに収録されている)から取ったそうだ。そして、ビンカー・アンド・モーゼズによるループと自由な即興演奏を基礎に、サイモン・ラトクリフがシンセサイザーを重ねて編集して出来上がったのが、2022年のファーストアルバム『First Light』だった。同作は、そんな折衷的な制作背景を感じさせないほどに演奏の生々しさと強い神秘性が凝縮された見事な作品だ。

2022年作『First Light』収録曲“Village Of The Sun”“Romeo”“First Light’s Your Head At”

ヴィレッジ・オブ・ザ・サンによる今回のビルボードライブ東京公演は、ビルボードライブへの初登場であるだけでなく、初来日公演でもある。まちがいなく見逃せないライブだ。

上に書いたとおり、『First Light』は、スピリチュアルなジャズレコードであるとはいえ、ビンカー・アンド・モーゼズの演奏とサイモン・ラトクリフのオーバーダビングや編集によって作り上げられた、いわば密室的なアルバムではあった。なので、同作で展開された音楽が生演奏でどのようなものになるのか、現場でじっくりと体験したいところ。

今回ステージに立つメンバーは、サイモン・ラトクリフとビンカー・アンド・モーゼズに加えて、ピアニストのサラ・タンディ(Sarah Tandy)、パーカッショニストのオリー・サヴィル(Oli Savill)、ベーシストのマックス・ルサート(Max Luthert)という6人だ。いずれも、UKジャズシーンの最前線で活躍するプレイヤーたちである。ヴィレッジ・オブ・ザ・サンのライブは同地のジャズの熱気を感じる機会にもなりそうで、その点でも見逃せない。

2023年のライブ動画

サイモン・ラトクリフのメッセージ動画

なお、Mikikiは、ヴィレッジ・オブ・ザ・サンの来日公演への招待キャンペーンを行っている。各日の1st & 2ndステージにペア2組4名様をご招待するので、こちらの記事か下記の応募方法などを確認したうえでぜひ応募してほしい。

 


LIVE INFORMATION
Village of the Sun
ヴィレッジ・オブ・ザ・サン

2023年5月20日(土)、21日(日)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:15:30/16:30
2ndステージ
開場/開演:18:30/19:30
サービスエリア/カジュアルエリア : 8,900円/8,900円
※本公演は映像収録が入る可能性がございます。お客様が映像に映り込む場合もございますので、あらかじめご了承ください
※本公演はClub BBL会員および一般販売をウェブ受付のみで実施いたします
※法人会員は電話にてご予約を承ります
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14144&shop=1

■メンバー
ビンカー・ゴールディング(サックス)
モーゼズ・ボイド(ドラムス)
サラ・タンディ(ピアノ)
オリー・サヴィル(パーカッション)
マックス・ルサート(ベース)
サイモン・ラトクリフ(エレクトロニクス)from ベースメント・ジャックス

 

INFORMATION
ヴィレッジ・オブ・ザ・サンの来日公演にペア2組4名様をご招待
賞品:ヴィレッジ・オブ・ザ・サンの2023年5月20日(土)、21日(日)公演へのご招待 1st & 2nd各ステージ ペア2組4名様
応募期間:2023年5月16日(火)21:00~2023年5月18日(木)23:59まで
応募方法:下記の〈応募はこちらから〉ボタンから応募フォームを開き、必要事項をご記入のうえ、応募フォームの下部にある〈送信〉ボタンを押してください
提供元:阪神コンテンツリンク
※当日、入場時にご案内メールと身分証明書でお名前を確認させていただきます

■応募上のご注意
※こちらのフォームからどなたでもご応募いただけます
※お名前/ご住所の欄にローマ数字・丸で囲った数字をご使用なさいませんようお願いいたします
※自動表示されている内容を変更して応募される場合は上書きしてご応募ください
※プレゼントの当選発表は当選者への発送をもって発表に代えさせていただきます
※応募フォームの記載内容に不備がある場合は応募対象となりません
※当選または落選に関するお問合せにはお答えできません
※応募に際してご記入いただいたお名前・ご住所・ご連絡先等の個人情報は当選はがきの発送のほか、弊社からの各種ご案内(イベント、アーティスト情報など)、アンケートの統計資料の作成に利用させていただくことがございます。ご記入いただきました情報はタワーレコード株式会社にて保管し、当選者様の発送先を弊社指定の宅配業者に開示する以外、第三者へ提供することはございません。タワーレコード株式会社のプライバシーポリシーに関しましては、次のサイトをご参照ください
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