LAND OF 100 JAZZ
ジャズの100枚。を一気に紹介!
〈クール・ジャズ〉を代表するビッグバンド、スタン・ケントン楽団出身の白人女性ヴォーカリストで、清楚さと知性を併せ持つジューン・クリスティ生涯の最高傑作。バド・シャンク、バーニー・ケッセルらを擁するピート・ルゴロ楽団が演奏。
20世紀を代表するエンターテイナー、〈サッチモ〉の代表曲がチェックできるスタンダードな編集盤。独特の温もりに溢れた歌声は現代でも知らず知らずのうちに親しまているはず。表題曲は某CMや〈NYWRF〉でもお馴染みですね。
ファースト・レディーの抒情的な一面にスポットを当てた一作。エリス・ラーキンスのピアノをバックに美しいバラードなどを優しく柔らかに歌い込み、“Stardust”の洗練された名唱は多くのヴァージョンと比べてみたいもの。
エリカ・バドゥ以降のネオ・ソウルにも直接的な影響を与えてきた不世出の天才ヴォーカリスト。人種差別を告発した〈奇妙な果実〉はもちろん、淡々としたフレージングに喜怒哀楽を織り込んだ歌唱はいまなお胸に迫ります。
円熟期のサラがパブロに吹き込んだ80年代を代表するヴォーカル・アルバム。スキャットで押し切った“Autumn Leaves”などが聴きどころ!
TONY BENNETT, BILL EVANS 『The Tony Bennett Bill Evans Album』 Fantasy/ユニバーサル(1975)
別掲で紹介しているトニーが〈ジャズ・ピアノの詩人〉と共作した美しいデュオ・アルバム。40年前のトニーによるガガなしの“But Beautiful”はこちらで堪能を。
マイルス・デイヴィスとの共演で名を上げたビル・エヴァンスが、スコット・ラファロ(ベース)、ポール・モチアン(ドラム)と共にピアノ・トリオのスリルを追求した美しき肖像画! モーダルに展開する“Autumn Leaves”は名演です。
THE QUARTET OF CHARLIE PARKER 『The Genius Of Charlie Parker #3, Now’s The Time』 Verve/ユニバーサル(1957)
天才チャーリー・パーカーがヴァーヴに残したワン・ホーンの傑作。豊かな音色に彩られた比類なきアドリブの世界に引き込まれます。ビバップを代表するオリジナル・ナンバーの表題曲と“Confirmation”をまず聴いて!
ツアーでパリに滞在していた際に手掛けられた、ルイ・マル監督の処女作「死刑台のエレベーター」の名サントラ。バルネ・ウィランら仏モダン・ジャズ界の精鋭たちと共にモード・ジャズの萌芽を伝える内容の濃さはサントラの域を越えています。
愛らしいカヴァー・デザインが秀逸な、白人テナー奏者のスタン・ゲッツ初期の代表作。美しい音色で自在にメロディーを崩しながら即興的に繰り出すアドリブの妙技に魅了されます。優雅なバラード“Body And Soul”は至高の名演!