高橋幸宏がEMI(現ユニバーサルミュージック)より発表したソロアルバム14作品と、そこからセレクトされた公式ベスト盤の合計15作が、高橋の72回目の誕生日である本日6月6日に一斉デジタル配信された。
サディスティック・ミカ・バンドやYMOのメンバーとしてのキャリアのみならず、シンガーソングライター、ドラマー、音楽プロデューサー、ファッションデザイナー、そして文筆家でもあった高橋幸宏。今回解禁となった音源はMETAFIVEのメンバーでもある砂原良徳が全曲リマスターを行い、2023年12月より発売されている紙ジャケット仕様のSHM-CDのデータが使用されている。
また、ベスト盤の選曲は1981年に結成したユニット・THE BEATNIKSでのパートナーであり、EMI時代に作詞家としても高橋の作品の多くを手がけた鈴木慶一が担当。2023年11月にSHM-CD『THE BEST OF YUKIHIRO TAKAHASHI [EMI YEARS 1988-2013]』としてリリースされた内容となっている。
さらに、本日から東京・代官山では高橋の展覧会〈YUKIHIRO TAKAHASHI COLLECTION Everyday Life〉が開催される。高橋は自身のアーティスト活動のなかで、ソロ作品をはじめ、グループ、ユニットなどリリースした作品は100に届く。まさに日本を代表するアーティストであり、ティーンエイジャーの時代からプロとして数え切れないほどのレコーディングやライブで手腕を発揮してきた。そうしてドラマーとしても高い評価を集めたが、プロデューサーとしても多くの作品を残した。この展覧会ではそれらの業績を網羅的に振り返りながら、一方で自身のブランドも持つファッショニスタとしての一面や釣り師の顔など、多角的で魅力的な高橋の人物像に迫る内容となっている。展覧会は、本日から6月9日(日)まで、東京・代官山ヒルサイドテラスを舞台にトークライブなどを含めて開催される。
最新リマスター音源で新たに展開されるデジタル配信音源と、高橋の業績と人物像に迫る初めての総合的な展覧会の開催で、彼が日本と世界の音楽シーンに与えた多大な影響と功績を改めて堪能して欲しい。
INFORMATION
配信開始日:2024年6月6日(木)
配信リンク:https://umj.lnk.to/yukihiro_takahashi
■配信アルバム
1.『EGO』(オリジナル発売:1988年11月16日)
2.『BROADCAST FROM HEAVEN』(オリジナル発売:1990年4月4日)
3.『A Day In The Next Life』(オリジナル発売:1991年3月20日)
4.『Life Time, Happy Time』(オリジナル発売:1992年3年18日)
5.『Heart of Hurt』オリジナル発売:(1993年1月27日)
6.『MR.YT』(オリジナル発売:1994年11月16日)
7.『Fate Of Gold』(オリジナル発売:1995月10年25日)
8.『Portrait With No Name』(オリジナル発売:1996年11月13日)
9.『A Sigh of Ghost』(オリジナル発売:1997年9月19日)
10.『A Ray Of Hope』(オリジナル発売:1998月3年18日)
11.『The Dearest Fool』(オリジナル発売:1999年10月20日)
12.『BLUE MOON BLUE』(オリジナル発売:2006年3月15日)
13.『Page By Page』(オリジナル発売:2009年3月11日)
14.『Life Anew』(オリジナル発売:2013年7月17日)
15.『THE BEST OF YUKIHIRO TAKAHASHI [EMI YEARS 1988-2013]』(オリジナル発売:2023年11月15日)
EVENT INFORMATION
YUKIHIRO TAKAHASHI COLLECTION Everyday Life
会期:2024年6月6日(木)~2024年6月9日(日)
場所:代官山ヒルサイドフォーラム/代官山ヒルサイドプラザ
入場時間:10:00〜17:00(1時間ごとに入れ替え制)
※6日のみ12:00〜16:00
※7日、8日各日の18:00~の入場チケットがトークライブ付きのチケットとなります
※トークライブの会場となるヒルサイドプラザは18時45分より準備のため一旦ご退場いただきます
公式サイト:yukihirotakahashicollection.com
PROFILE: 高橋幸宏
1952年生まれ、東京都出身。高校時代からスタジオミュージシャンとして活動を開始、武蔵野美術大学在学中の1972年にサディスティック・ミカ・バンドへドラマーとして加入。サディスティックスを経て1978年に細野晴臣、坂本龍一とともにYELLOW MAGIC ORCHESTRA(YMO)を結成して国内外に大きな影響を残し、1983年に〈散開〉。1978年発表の『Saravah!』以降、生涯23作におよぶソロアルバムをリリースする一方、鈴木慶一とのユニット・THE BEATNIKS、元ジャパンのスティーヴ・ジャンセンとのPULSE、細野晴臣とのSKETCH SHOW、原田知世・高野寛らと結成したpupa、そしてスマッシング・パンプキンズのジェームス・イハなどを迎えたIn Phaseなど、多くのバンド、ユニットで活躍する。2014年には小山田圭吾(Cornelius)、砂原良徳、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井らとともに高橋幸宏 & METAFIVEを結成(後にMETAFIVEと改名)、このバンドのセカンドアルバム『METAATEM』が最後の作品となった。2022年に音楽活動50周年を迎え、同年9月、親交のあるアーティストたちが出演するアニバーサリーライブが行われた。2023年1月11日、70歳で亡くなった。