ワーナーミュージックの洋楽名盤シリーズ〈FOREVER YOUNG〉と連動した定番リイシュー作品を紹介! 今回はアラニス・モリセットやミシェル・ブランチ、ブランディ、オール・セインツら時代を作った女性たちの作品をご紹介!
洋楽名盤をリイシューするワーナーミュージック発の〈フォーエヴァー・ヤング〉シリーズからタイムレスな定番タイトルを紹介していく連載。今回は7月22日に登場した第14弾ラインナップの、平成を彩った女性アーティストたちのアルバムを合計23タイトル紹介します。
まあ、平成といっても89年から2010年代まであるわけですし、女性アーティストという括りも幅が広すぎるわけですが、単純に考えても主に90年代や00年代はさまざまなフィールドで女性アーティストが飛躍し、シーンの様相やゲームのルールを塗り替えるほどの活躍を見せてきた人が多いのは事実でしょう。R&B方面ではアン・ヴォーグやブランディ、大まかにシンガー・ソングライターではアラニス・モリセットやミシェル・ブランチ、さらにはポップ・カントリーのフェイス・ヒル、ガール・グループのオール・セインツ……と並べればそれなりの時代感が浮かび上がってくるのもおもしろいところ。今回はそんな人気者たちの名盤たちを改めて紹介していきましょう!
フォスター&マッケルロイの集めた4人の実力派シンガーが集まり、圧倒的な歌唱力と洗練されたスタイルで90年代R&Bの夜明けを告げた衝撃のファースト・アルバム。ヒップホップと同じくブレイクビーツで迫るクールなトラックにパワフルなヴォーカルを擁した“Hold On”が全米2位まで上昇する大ヒットに。一方ではオーセンティックな素養もしっかり聴かせる音楽性が斬新だった。
さらなるクラッシーなイメージ戦略とスタイリングでモダンな女性グループ像を牽引した2作目。全米2位まで上昇した“My Lovin’ (You’re Never Gonna Get It)”を筆頭に、ファンキーな“Free Your Mind”やアレサ・フランクリンのカヴァー“Giving Him Something He Can Feel”もヒット。アルバムも全米8位を記録し、全世界で500万枚以上のセールスを突破してグループの代表作となった
レコーディング期間にドーン・ロビンソンが脱退し、トリオ編成で臨むことになった3作目。フォスター&マッケルロイ以外の制作陣も起用し、オーガナイズド・ノイズ作の激しいバラード“Don’t Let Go (Love)”が大ヒットを記録。他にもベイビーフェイスと絡んだフューチャリスティックな“Whatever”などの佳曲が揃い、90年代らしいモードを取り揃えた多彩な楽曲が並ぶ力作となった。
90年代のR&Bシーンを象徴する瑞々しい歌声の持ち主が、15歳で放った鮮烈なデビュー・アルバム。キース・クラウチをはじめとする西海岸の新進クリエイターたちが品のあるシンプルな佳曲を制作し、“Baby”(全米4位)、“I Wanna Be Down”(全米6位)などのキャッチーなヒットを連発した。同世代のアリーヤやモニカをリードする成功を収め、全世界でのセールスは600万枚を突破。
全世界で1,500万枚のセールスを記録し、ブランディをさらに一段上の世界的なスターに押し上げたセカンド・アルバム。不仲の噂を逆手に取ったモニカとのデュエット“The Boy Is Mine”が13週連続で全米1位をキープし、さらに“Have You Ever?”もNo. 1を獲得している。本作をメインで手掛けた気鋭の若手ロドニー・ジャーキンスもここから押しも押されぬヒットメイカーになっていった。
引き続きロドニー・ジャーキンスらダークチャイルドの面々をプロデューサーに迎えた3作目。より緻密になったコーラス・ワークやヴォーカル・アレンジの妙をプログレッシヴなトラック上で聴かせたここでのスキルは、〈ヴォーカル・バイブル〉として後進からも敬意を集めることになった。アルバムは全米2位を記録し、攻めた代表曲“What About Us?”や“Full Moon”もヒットしている。
一度はダンス・ポップ系のスタイルでデビューしていたカナダはオタワ出身のシンガー・ソングライターが、再起を図って取り組んだマヴェリックでの初作。“You Oughta Know”や“Ironic”“You Learn”など激しい感情表現が時代に支持され、世界13か国でNo. 1を記録(全米では年間チャート1位も獲得)。全世界で3,300万枚のセールスを記録してグラミー4部門に輝いたお化けアルバムだ。
前作に続いてグレン・バラードがプロデュースを手掛け、同時代に多数登場した〈オルタナ系サウンドの女性シンガー・ソングライター〉ブームにおいても不動の地位を獲得した全米No. 1アルバム。衝撃的なMVも話題となった“Thank U”や“So Pure”を収録したほか、映画「シティ・オブ・エンジェル」のサントラに収録された“Uninvited”のデモ・ヴァージョンがボートラ収録。
またしても全米/全英を含む12カ国で初登場第1位を獲得したマヴェリックからの3作目(レーベルと揉めて離脱を図るも、マドンナの慰留で思いとどまったという話も)。ここでは初のセルフ・プロデュースに挑んでいるが、歌詞もヴォーカリゼーションもより生々しい感情を表現する方向へと傾いた判断がプラスに寄与した。ここからは“Hands Clean”などがヒットを記録。
アイルランドが生んだ3姉妹+兄のファミリー・バンド、コアーズのファースト・アルバム。名匠デヴィッド・フォスターがプロダクション面で深く関わり、グループの持ち合わせたケルト音楽のオーガニックなエッセンスと折目正しいポップスのプロダクションが絶妙に溶け合って、その後の方向性の指針となった。“Runaway”や“Forgiven, Not Forgotten”などのヒットを収録。
UKで年間アルバム・チャート1位を記録し、累計700万枚のセールスを上げたグループにとっての代表作。アラニス・モリセット仕事で名を上げたグレン・バラードら大物プロデューサー陣がアイリッシュ・サウンドの洗練に寄与した仕上がりは実に親しみやすい。“What Can I Do”や“So Young”、フリートウッド・マックのカヴァー“Dreams”が全英TOP10入りを果たしている。
00年代っぽいジャケも麗しいサード・アルバムは、UKを含む18か国でNo.1を記録した特大ヒット作に。全英1位に輝いた“Breathless”のほか、“Radio”や“Irresistible”“Give Me A Reason”などミッチェル・フルームらを起用した完成度の高いナンバーが並び、ポップさと情感が巧みに融和したコアーズならではのモダンなケルト・フュージョンが確立された感もある傑作だ。
これまでのようにポップ〜ロック畑の大物プロデューサーを起用せず、原点回帰とも言える兄妹のアンサンブルに力点を置いた4作目。アイルランドでは高い評価を得て全英2位を記録するも、従来的な意味でのポップネスはやや後退しているが、それもメンバーたちの選択だったのだろう。全英6位を記録した“Summer Sunshine”を筆頭に爽やかな雰囲気の楽曲が並んでいる。
マサチューセッツ州ロックポート出身で、初作リリース後にレーベルが倒産するという不運にも見舞われた才能豊かなシンガー・ソングライターの心機一転を図った2作目。躍動するリズムとメロディーで脚光を浴び、リリックが示唆的な“Where Have All The Cowboys Gone?”が全米8位、“I Don’t Want To Wait”が11位というヒットを記録。見事にグラミーの新人賞を獲得している。
大ブレイクしていたスパイス・ガールズらとは異なるクールでストリートな佇まいのガールズ・グループとして登場し、世界を席巻した4人組のデビュー作。UK産ならではの塩梅でUSテイストを取り込んだ90年代らしいR&Bポップのキャッチーな作風も抜群で、“Never Ever”“Under The Bridge”“Bootie Call”という3曲の全英No.1シングルを輩出。ブリット・アワード2冠に輝いている。
当時マドンナでヒットした後のウィリアム・オービットをプロデューサーに起用してエレクトロニックなサウンドを導入し、見事に全英チャート初登場1位を記録したセカンド・アルバム。映画「ザ・ビーチ」の主題歌“Pure Shores”と、さらに“Black Coffee”がいずれも全英1位を記録して栄華を極めるも、数か月後にはメンバー間の不和から(最初の)解散をすることに……。
カントリー・シーンからポップ・フィールドで成功を収めた女性アーティストの先駆者となったフェイス・ヒル。こちらはティム・マクグロウと結婚してから最初のアルバムとなる通算3作目で、初めて明快にクロスオーヴァーを意図した転機の意欲作となった。大ヒットした“This Kiss”など洗練された作りが功を奏して全米7位を記録し、彼女のスター性がここから開花していくことに。
ジャケの雰囲気からしてガラリと変貌。同時代のマライア・キャリーやセリーヌ・ディオンに比肩するポテンシャルのスターとして、自覚的にディーヴァ路線へと歩を進めた通算4作目。全米で年間チャート首位を記録した“Breathe”や“The Way You Love Me”などのヒットが続き、アルバムも初の全米1位を記録した。全世界で通算1,000万枚のセールスを上げ、グラミー3部門を受賞。
引き続き全米1位を記録し、グラミーにも輝いた5作目。当時のカントリー・シーンからのセルアウトという批判もあってバランスに苦心した部分もあるようだが、“Cry”を筆頭に自信に満ち溢れたパフォーマンスでは世界的なディーヴァとしての圧倒的な歌唱力が発揮されている。ダン・ハフやマーティ・フレデリクセンらが尽力したサウンドも実にドラマティックでエモーショナルだ。
アリゾナ出身のシンガー・ソングライターが18歳で完成させた、00年代初頭の空気感を象徴する女性シンガー・ソングライター作品の金字塔。マヴェリックからのメジャー・デビュー作として全世界で300万枚以上のセールスを記録し、日本でもプラチナ・ディスクを獲得する異例のヒットに。代表曲“All You Wanted”や“Everywhere”はいまも瑞々しい感性に溢れている。
全米2位を記録したマヴェリックからの2作目。ジョシュ・エイブラハムやグレッグ・ウェルズをプロデュースに迎えてロック色も強めつつ、成熟して表現力を増した歌声が映える佳作になっている。全米16位まで上昇した“Are You Happy Now?”のほか、日本で作曲されたという“Hotel Paper”、さらにサンタナとの共演ヒット“The Game Of Love”もボーナス収録!
同じ平成といっても大きな開きがあるのは当然として……不遜な存在感や歯に衣着せぬ発言もあって、その当時の新世代を代表するお騒がせポップ・アイコンとして脚光を浴びていたリリー・アレン。グレッグ・カースティンやマーク・ロンソン、フューチャーカットらの手掛けたこの衝撃のデビュー作からは“Smile”や“LDN”などのヒットが生み出されている。
引き続きグレッグ・カースティンをプロデューサーに迎え、不動のポップ・アイコンとしての地位を確立したセカンド・アルバム。前作よりも整理されたエレクトロ・ポップ・サウンドを施行して全英1位/全米5位まで上昇し、ブリット・アワードでも最優秀女性ソロ・アーティスト部門に輝いている。全英1位を記録した“The Fear”や“Not Fair”などヒット・チューンも多数収録!






















