エーリヒ・クライバーの没後70年、かつ“ばらの騎士”日本初演70周年でもある2026年に、永遠の名盤が音質も新たに復活した。ウィーンでの特別な“ばらの騎士”であることに加え、当時のベスト・キャストを集めて収録されたDeccaによるこのアルバムは、ステレオ録音以降も多数ある音源を抑えて、未だに最高峰との呼び声が高い。当時のオケの音色、エーリヒの機敏かつツボを押さえた指揮も魅力で、モノラル音源であることも気にならない。158ページに及ぶ歌詞対訳付であり、解説書自体のしっかりとした作りも嬉しい。今回最新の高音質化により個々のニュアンスがより繊細、かつ美しくなった。