過去にワン・リトル・インディアンから発表した2枚のアルバムが、インディー・ロック好事家の間で密やかに語り継がれていたワンマン・ユニットの、8年ぶりとなるニュー・アルバムだ。60sテイストの甘酸っぱいメロディーと感傷的なハイトーン・ヴォーカルも美しいが、転調を繰り返すアレンジや靄がかったサウンドが奇妙な陶酔感を催す。〈現代版ミレニアム〉とでも言うべきソフト・サイケデリアの好盤。