ビル・エヴァンスの『ワルツ・フォー・デビイ』他、傑作ライヴ盤の舞台としても知られる、NYの名門ジャズ・クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガード。前オーナーで夫の故マックス・ゴードンの未亡人であるロレイン・ゴードンが自身の人生を綴った一冊。最初の夫であるブルーノート創設者のアルフレッド・ライオンとの馴れ初めから離婚、平和運動への参加、マックスの死後はヴァンガード・オーナーとして現在も店に出ている、ジャズに生きた一人の女性像はあまりにも魅力的。交流のあった数々のミュージシャンも、美談だけではない実像を含め、彼女ならではの視点で捉えられているのも興味深い。
NYの名門ジャズ・クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガード前オーナーの未亡人であるロレイン・ゴードンが自身の人生を綴った一冊
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