2009年からNPGのメンバーとなった女性シンガーの2作目は、プリンスが監修を務めたもの。アンディ・アロージュディス・ヒルなど近年の殿下関連作に並ぶ良盤であるが、そのなかでもっともロック色が強い。プリンス書き下ろしの表題曲や骨太な“Why Do You Lie”をはじめ、サードアイガールに引けを取らないファンクンロールの上で、リヴの強靭な身体性を感じさせる歌声がしなやかに弾ける様が最高にカッコいい! プリンスばりのソウル・バラード“Soul Lifted”やモータウンブラックスプロイテーション調の“Catch Me If You Can”なども挿むことで一本調子にはならず、満足度の高い一枚だ。なお、日本盤にはネオ・ソウル調の“Save Me”と来日公演の録音を含むライヴ音源2曲が追加収録される。