インタビュー

東京文化会館〈ミュージック・ワークショップ〉 ポルトガルの音楽施設と提携した教育プログラムの魅力や展望を出演者が語る

音楽の素晴らしさをもっと気軽に、一人でも多くの方に味わってほしい!

 そんな思いから生まれた東京文化会館の「音楽ワークショップ」が、3年目のシーズンを迎えている。ポルトガル・ポルト市の音楽施設カーザ・ダ・ムジカ(同市がEU文化首都になったのを記念して、2005年に開館)と連携したこの教育プログラムは、多くの人々に豊かな音楽体験を提供するべく、活動の場を徐々に広げている。出演者はカーザ・ダ・ムジカと東京文化会館のワークショップ・リーダー。後者は同館のワークショップ・リーダー育成プログラムを受講した6人。今年は全員が20代の女性だという。当インタヴューではメンバー3人(磯野恵美さん:東京音大・助手、伊原小百合さん:東京藝大大学院・博士後期課程、たかせみおさん:アート・クリエイター)にこの企画の魅力や今後の展望を訊いた。

――ワークショップ・リーダーを志望した理由は?

伊原:私は現在大学院で音楽教育を専攻しているのですが、音楽的にメジャーとは言えないポルトガルで生まれた新しい形の教育プログラムに興味が湧いて応募しました。

――リーダーの育成プログラムでは、ポルトガルへの研修もあったそうですね。

たかせ:カーザ・ダ・ムジカは日本語で「音楽の家」という意味なのですが、毎日沢山のワークショップが行われていて、老若男女を問わず、誰もが笑顔でいきいきと参加していたことに感銘を受けました。

――通常の演奏会とワークショップの違いや魅力は?

磯野:ワークショップはすべて参加型で、出演者と参加者が一緒に音楽への関心や自己表現能力を高めていくことを目指しています。ですから、題材の音楽が一緒でも毎回内容が異なる“一期一会の即興性”が魅力だと思います。

――東京文化会館でのワークショップは今後8月、10月、12月と来年1月に開催されますね。

伊原:8月23日のワークショップでは、「あけてみよう!海のふしぎな宝箱」と「カラダ・オト・ウタウ」の2プログラムを行います。前者は海の生物を想像しながら体を動かして歌うことの喜びを伝える。後者は様々な声の出し方、歌、ボディ・パーカッションを楽しむことを、それぞれ目的にしています。

――最後に今後の展望をお聞かせください。

磯野:参加者の年齢を考慮しながら、あらゆる年齢層とコミュニティに喜んでもらえるよう、プログラムをさらに深めていきたいですね。

たかせ:現在は東京文化会館以外に、保育園、幼稚園、小学校などでアウトリーチを行っていますが、今後は中・高生向けのワークショップも考えていきたいです。

 

LIVE INFORMATION
Music Program TOKYO:ミュージック・エデュケーション・プログラム
Workshop Workshop!~国際連携企画~

(C)Mino Inoue

 

東京文化会館ミュージック・ワークショップ(8/23、12/5、1/24)
ミュージック・ワークショップ・フェスタ(10/22~25)
会場:東京文化会館、東京芸術劇場

○「あけてみよう!海のふしぎな宝箱」8/23(日)10/23(金)
○「カラダ・オト・ウタウ」8/23(日)10/24(土)
○「コオロギの大冒険」10/22(木)10/23(金)
○「とびだせ!おんがくたんけん隊」10/23(金)12/5(土)
○「シング&ビート」10/23(金)
○「ライオン・ビート」10/24(土)
○「リズミカル・キッチン」10/24(土)2016年1/24(日)
○「ムジカ・ピッコラ」10/24(土)
○「ワークショップ・コンサート」10/25(日)
○「鳴り響け!にほんの音!」2016年1/24(日)
○「東京文化会館オリジナル・ワークショップA~C」10/24(土)

ワークショップ・リーダー
ジョルジュ・プレンダスパウロ・ネートジョルジュ・ケイジョブルーノ・エスティマソフィア・レアンドロ(カーザ・ダ・ムジカ ワークショップ・リーダー)磯野恵美、伊原小百合、坂本夏樹桜井しおり、たかせみお、野口綾子(東京文化会館ワークショップ・リーダー)
www.t-bunka.jp/