Photo by Renata Raksha

フライング・ロータスが新作『Flamagra』を完成させた。

グラミー賞候補にもなった前作『You're Dead!』(2014年)から5年。ケンドリック・ラマーを含むさまざまなミュージシャンへの貢献のみならず、コミック・ホラー長編映画『KUSO』(2017年)の監督・脚本を手がけ、さらに主宰レーベルのブレインフィーダーが昨年10周年を迎えるなど、その存在感は薄まることがなかったフライロー。彼がマグマのごとく燃えたぎるイマジネーションを詰め込んだ27曲の超大作、それが『Flamagra』だ。

※国内盤CDにはさらに1曲を追加収録
 

FLYING LOTUS Flamagra BEAT/Brainfeeder(2019)

 過去の作品でも豪華な客演陣が話題を呼んでいたが、今作のラインナップはポップ史に残るほどに空前絶後な面々が集結。アンダーソン・パーク、ジョージ・クリントン、リトル・ドラゴンのユキミ・ナガノ、ティエラ・ワック、デンゼル・カリー、シャバズ・パレセズのイシュマエル・バトラー、トロ・イ・モワ、ソランジュ、そして盟友のサンダーキャットがヴォーカリストとして参加。さらに、デヴィッド・リンチが不気味なナレーションを添えている。

『Flamagra』のトレイラー映像「Fire Is Coming」

『Flamagra』でフライローは、これまで世に提示してきた革新性のすべてを掻き集めたうえで、さらに推し進めている。ヒップホップ、ファンク、ソウル、ジャズ、ダンス・ミュージック、トライバルなポリリズム、IDM、そしてビート・ミュージックが複雑に絡み合い、まるで彼の頭の中に迷い込んだような、もしくは宇宙に漂う灼熱の惑星にいるかのような、驚異的な独創性が発揮された傑作だ。

いつも頭の中では一つのテーマが浮かんでいて、火にまつわるコンセプトが燻り続けていた。ある丘の上に永遠の炎が鎮座しているんだ。
フライング・ロータス

『Flamagra』は5月22日 (水) に日本先行リリース。国内盤にはボーナス・トラックの“Quarantine”を含む計28曲が収録され、歌詞・対訳と解説書が封入される。また、初回生産盤のCDは豪華パッケージ仕様。Tシャツ付セットも限定数で販売することが決定している。2枚組となる輸入盤LPには、通常のブラック・ヴァイナルに加え、限定のホワイト・ヴァイナル仕様盤、さらに特殊ポップアップ・スリーヴを採用したスペシャル・エディションも。なおBeatink.comではスペシャル・エディションのクリア・ヴァイナル仕様盤を50部限定で販売され、本日より予約がスタートしている。予約はお早めに。