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デビュー曲が全英No.1ヒット。レディー・ガガの再来と噂されてきたシンガーの初アルバムは、ピーター・シリング“Major Tom”など楽曲に仕込まれた80sの名曲のフレーズがキャッチー&華やかな吸引力を生んでいる。〈天国〉〈地獄〉の2部仕立てながら、トータルでは超ポップな一枚に。 *土田

 

BEABADOOBEE 『Fake It Flowers』 Dirty Hit/ユニバーサル(2020)

1975所属レーベルに見い出され、早くから評判の高かったシンガー・ソングライターの初作。ソニック・ユースやスマパンら90年代の音から得た衝動を素朴なベッドルーム・ポップで奏でるラヴリーな様がちゃんと身に付いてて実に魅力的! *出嶌

 

BRUCE SPRINGSTEEN 『Letter To You』 Columbia/ソニー(2020)

久しぶりにEストリート・バンドとガッチリ組んだ作品という話題もありつつ、単純にグッとくる名曲だらけ。己の枯れを受け入れながら、人生を振り返る姿までもが前向きでパワフルな“Last Man Standing”ぶりには心が震えた。 *出嶌

 

DABABY 『Blame It On Baby : Deluxe Edition』 Interscope(2020)

すでにビッグだったノースキャロライナの新星を時代の寵児へと押し上げたアルバム。ロディ・リッチと組んだキッチン仕立ての“Rockstar”は〈Black Lives Matter Remix〉のインパクトも手伝って2020年を象徴する一曲となった。 *出嶌

 

fox capture plan 『DISCOVERY』 Playwright(2020)

ピアノ・トリオとしてのIDを再確認/更新したかの如き楽曲が揃った最新作。管楽器の導入したナンバーや、十八番であるポリリズム・ロックの最新型、リンキン・パークのカヴァーなど、彼らの王道の2020年版を発見することができる。 *土田

 

JUICE WRLD 『Legends Never Die』 Grade A/Interscope(2020)

前年の本企画で100枚に選んだ傑作『Death Race For Love』に続く没後アルバムだが、これがそれ以上の規模で支持を得るという残酷さ。マシュメロとの“Come & Go”や“Smile”もヒットして、この流れは新年も余裕で続きそう。 *出嶌

 

社会現象化した「鬼滅の刃」の主題歌“紅蓮華”も含む本作は、そもそもの異名=〈ロック・ヒロイン〉を体現する楽曲が並ぶ流石の出来に。同時リリースの“炎”もヒット、〈紅白〉への出場も決定と、お茶の間級の存在感は増すばかりだ。 *土田

 

MACHINE GUN KELLY 『Tickets To My Downfall』 Bad Boy/Interscope/ユニバーサル(2020)

結局そうなるのかとも思いつつルーツに回帰した初のパンク・アルバムは、ヤングブラッドらヒップホップ育ちの内省ロッカーが目立った年にも相応しいフレッシュな大正解となった。初の全米1位を獲得したほか、ミーガン・フォックスとの交際もあって絶好調でした。 *出嶌

 

ROTH BART BARON 『極彩色の祝祭』 SPACE SHOWER(2020)

三船雅也のソロ・プロジェクトとなって初のアルバムは、岡田拓郎ら固定のバンド・メンバーと音を鳴らす喜びに溢れた仕上がりに。菅弦楽器も交えた壮麗なサウンドスケープのなか、〈君の物語を絶やすな〉という言葉が頼もしく響き渡る。 *土田

 

SAM SMITH 『Love Goes』 Capitol/ユニバーサル(2020)

自身のより心地良い在り方へと到達した待望の3作目は、解放を求めるようなダンス・トラック多めの躍動的な仕上がりに。腹心の敏腕エンジニア、スティーヴ・フィッツモーリスがミスチル新作を手掛けたのも話題になりました。 *出嶌