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ソロ・デビュー以降のビヨンセを改めて知るための8枚!

BEYONCÉ 『Dangerously In Love』 Columbia(2003)

登場の瞬間からクライマックスのような“Crazy In Love”を一発目に持ってこれただけでも凄い。同曲を爆発的なシャイ・ライツ使いで盛り上げたリッチ・ハリソンのほか、スコット・ストーチが“Baby Boy”などを設え、パワフルな歌唱を直球で引き出した強力なデビュー作。交際説のあったジェイ・Zも暗躍。

 

BEYONCÉ 『B’Day』 Music World/Columbia(2006)

デスティニーズ・チャイルド解散を経ての2作目。ジェイ・Zと絡んだロドニー・ジャーキンス製の“Deja Vu”やスウィズ・ビーツとの“Ring The Alarm”など押しのアップが目立つなか、穏やかな歌い口で強い女性像を描いたスターゲイト&ニーヨ作の“Irreplaceable”が全米1位を10週連続キープする特大ヒットに。

 

BEYONCÉ 『I Am... Sasha Fierce』 Music World/Columbia(2008)

結婚した年に届けた3作目は、物静かで素朴な〈I Am〉とステージ上での人格を表現した〈Sasha Fierce〉で分かれた2枚組に。前者からはアコースティックな“If I Were A Boy”と神々しい愛の歌“Halo”が、後者からはトリッキー&ドリームによるバウンス調の“Single Ladies (Put A Ring On It)”がヒットした。

 

BEYONCE 『4』 Parkwood/Columbia(2011)

父から独立し、自身のレーベルを設立して放った4作目。メジャー・レイザーをネタ使いした豪快な“Run The World (Girls)”もあるが、特別な曲になった“Love On Top”などシェア・テイラーとのオーセンティックな佳曲が光る。ベイビーフェイスとの共作やフランク・オーシャンのフックアップもポイント。

 

BEYONCÉ 『BEYONCÉ』 Parkwood/Columbia(2013)

事前告知のないサプライズでのダウンロード販売が話題になった5作目は、14の楽曲と17のMVで構成された〈ヴィジュアル・アルバム〉という位置付け。ドリームやファレルらと並んでキャロライン・ポラチェックや無名のブーツをプロデューサーに抜擢し、アンビエント色の濃い繊細で緻密な音景を描いている。

 

BEYONCÉ 『Lemonade』 Parkwood/Columbia/ソニー(2016)

無告知のTidal限定配信で登場した6作目。BLM運動に呼応した“Formation”を筆頭にブラックネスを誇り、夫の不貞というパーソナルな主題も交えつつ社会的なメッセージ性を強めた内容で、ジャック・ホワイトやディプロ、ジェイムズ・ブレイク、ケンドリック・ラマー、ウィークエンドら参加者はいよいよ多彩に。

 

THE CARTERS 『EVERYTHING IS LOVE』 Roc Nation/Parkwood/Columbia/ソニー(2018)

共同ツアー開催に合わせて発表されたジェイ・Zとのタッグ作。歌+ラップの合体というよりはビヨンセも新しいフロウに挑み、ミーゴス作法の“APESHIT”など当時らしいトラップなどの意匠が満載されている。クール&ドレーやファレルを軸に、ノヴァ・ウェイヴも4曲を共作。

 

BEYONCÉ 『HOMECOMING: THE LIVE ALBUM』 Parkwood/Columbia(2019)

前年4月に開催された〈コーチェラ〉での〈歴史的なステージ〉を収録したライヴ盤。ジェイ・Zやデスチャなど大舞台ならではのゲストも招きつつ、圧倒的に地力の強いパフォーマンスで会場に熱をもたらしている。メイズのアンセム“Before I Let Go”のカヴァー収録。