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その頃のプリンスをめぐる関連作品たち

『Diamonds And Pearls』の前作にあたる、同名映画のサントラも兼ねた一作。その名も“New Power Generation”でロージーが声を重ねているほか、ラッパーの参加やある種のオムニバス感は次作への道筋を引くものでもあったかも。

この時期のプリンスのプロデュース仕事で内容的にも重要なのは4曲を手掛けたマルティカの本作だろう。『Originals』でプリンス版が世に出た“Love... Thy Will Be Done”に続き、今回のSDEでは他の楽曲もしっかり封印を解かれている。

この時期のジェヴェッタ・スティールやルイ・ルイらに提供した楽曲のプリンス歌唱ヴァージョンは今回のSDEでいくつか開陳。エル・デバージには軽快に跳ねるポップ・ファンク“Tip O' My Tongue”を提供しており、これはカーク・ジョンソンとの共作であった。

プリンスとワーナー間の諍いの余波でペイズリー・パークからソロ作を出せなかったロージーが、当時の音源も含む形で完成させたNPG離脱後のソロ2作目。今回のSDEではスロウ名曲“My Tender Heart”のプリンス版が公開された。

アーティスト志向の高まりからニック・ジョナスが結成したバンドのメンバーには、ソニーT、マイケルB、トミー・バーバレラが在籍。サウンド的にプリンス感が強いわけではないが、グループ名も含めてやりたかったことはよく伝わる。