
ジャンルとジャンルに跨る音楽こそおもしろい
――そういう意味で、ナラの音楽は、ピーターさんのようにジャンル分けを気にしない人にこそ響きそうだなと。
「ジャンルが何のためにあるかといったら、レコード屋のためなんですよ。どこの餌箱に入れるかという、それだけですよね(笑)。今はオンラインでレコードを買う人が多いじゃないですか。オンラインの場合、本当にジャンルは関係ありませんから。僕は昔から、音楽をジャンルで聴くことにはあまり意味がないと思っているんです。むしろ、ジャンルとジャンルに跨っている音楽の方が、ずっとおもしろいと思っていました。
〈Peter Barakan’s Music Film Festival 2024〉で上映する※映画『ガーランド・ジェフリーズ ジャンル知らずの帝王』のガーランド・ジェフリーズの音楽も、アメリカのラジオではかけてもらえなかったそうです。ソウルあり、ロックあり、レゲエありと、そういういろんな要素が入っている音楽はなかなか難しいんですよね」
――アメリカは特にジャンル分けが強いと言いますからね。
「それと、僕がおもしろいと思う人は、ジャズの影響を何らかの形で受けている人が多いんです。つまり、即興の要素がある方が、音楽は絶対におもしろい。クラシックにだって、カデンツァという演奏者がその時の気持ちで即興する部分がありますよね。
ナラ・シネフロのこのアルバムにも、即興の部分は多いと思います。もちろん作曲したとおりに演奏しているところもあると思う。ただ、その境目がわからない。
プログラミングしている部分と生で演奏をしている部分の境目も、よくわからなかったですね。ここのシンセサイザーはプログラミングしているのかな?と思ったら、徐々にスピードが遅くなったり、あるいはテンポが早くなったり。あきらかに本人が演奏しているところはあるけど、どこで切り替わったのかがわからなくて不思議で、そこがおもしろいですよね」
――ジャンルにしても演奏にしても境目がないと。アルバム自体も各曲も、どこか一部分を切り出してみたら、どこのどういう部分なのかがわからなさそうですね。
「まさに、最初に言った川の流れを見ているような気持ちになる音楽なんですよね。早くなったり、遅くなったり、流れの中で微妙に蛇行している部分があったり、見ていて興味が尽きないんですよ。ずっと見ていられる。それに近い音楽だから、アルバムを聴きながら、そういう微妙な変化に気づきながら流れに乗っていける感覚に満ちています。聴いていて、すごく気持ちよかったです」
――ピーターさんのブータン旅行とナラの音楽が接続するとは思いませんでした(笑)。
「川の流れなんて、日本にいても、どこにいても、見ようと思えば見られるんだけどね。そういうことをする時間的な余裕も普段はないですから。大自然の中にしばらくいることが大事だと、つくづく思いました。そのことを思い出せてくれたアルバムです」

RELEASE INFORMATION

リリース日:2024年9月6日(金)
■国内盤CD(解説書封入)
品番:BRC770
価格:2,860円(税込)
■輸入盤CD
品番:WARPCD358
価格:2,690円(税込)
■輸入盤LP
品番:WARPLP358
価格:5,290円(税込)
■輸入盤LP(数量限定/日本語帯付き/解説書封入)
品番:WARPLP358BR
価格:5,690円(税込)
TRACKLIST
1. Continuum 1
2. Continuum 2
3. Continuum 3
4. Continuum 4
5. Continuum 5
6. Continuum 6
7. Continuum 7
8. Continuum 8
9. Continuum 9
10. Continuum 10

■輸入盤LP(数量限定/日本語帯付き/解説書封入)
リリース日:2024年11月15日
品番:WARPLP324BR
解説:柳樂光隆(Jazz The New Chapter)
価格:4,390円(税込)
TRACKLIST
A1. Space 1
A2. Space 2
A3. Space 3
A4. Space 4
A5. Space 5
B1. Space 6
B2. Space 7
B3. Space 8
LIVE INFORMATION

2024年11月25日(月)東京 めぐろパーシモンホール 大ホール
開場/開演:18:00/19:00
TICKET:8,000円(税込/全席指定)
※未就学児童入場不可
※開演前にお早目のご入場をお願いします
企画制作:BEATINK
INFO:03-5768-1277
E-mail:info@beatink.com
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14288