映画「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」が2025年11月14日(金)に公開される。

アメリカの魂にして20世紀を代表するロックアイコンであり、シンガーソングライターとしてトップを走り続けるブルース・スプリングスティーン。彼の若き日の父との確執、苦悩と創造の情熱を描く映画「Deliver Me From Nowhere」(原題)が、邦題が「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」としてウォルト・ディズニー・ジャパン配給によって日本公開されることが決定した。

最大のヒットアルバム『Born In The U.S.A.』(1984年)の前夜、1980年代の米ニュージャージーを舞台に、誰にも頼らず、わずか4トラックの録音機材で吹き込んだ6枚目のアルバム『Nebraska』(1982年)。その時、スプリングスティーンに何があったのか。今、それが語られようとしている。

ロック界の〈The Boss〉ことスプリングスティーンは、1973年のデビュー以来、今もなおザ・ローリング・ストーンズ、ポール・マッカートニーと同列の現役で最も象徴的なロックアイコンとして君臨。自身の生きる喜びや苦悩、葛藤、痛みや怒り、現代社会が抱える矛盾や様々な問題を歌い続け、1975年に発表したアルバム『明日なき暴走(Born To Run)』が一大センセーションを巻き起こし、〈The Boss〉と称される存在となる。

1984年には、音楽史に燦然と輝くアルバム『Born In The U.S.A.』を発表。連続で84週ベスト10入りしたこのアルバムは、全世界で3,000万枚以上を売り上げ、モンスター級の大ヒットとなった。また過去3回の来日公演は、いずれも全公演がソールドアウト(動員数:14万5千人)。日本でも〈生きる伝説〉としてファンの心を掴み続けている。

本作は、大ヒットを記録した「ボヘミアン・ラプソディ」(2018年)の20世紀スタジオが新たに選んだ若き日のスプリングスティーンの物語。2023年に発表されたウォーレン・ゼインズの小説「Deliver Me From Nowhere」を基にしており、第82回アカデミー賞®で主演男優賞・歌曲賞に輝いた「クレイジー・ハート」(2009年)のスコット・クーパー監督が原作者のゼインツと脚本を共同執筆した作品だ。

スプリングスティーンを演じるのはジェレミー・アレン・ホワイト。TVシリーズ「一流シェフのファミリーレストラン」(ディズニー+)でゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を3年連続、エミー賞主演男優賞(コメディ・シリーズ部門)を2年連続で受賞。マネージャーのジョン・ランダウには、「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」(2024年)で悪辣な弁護士ロイ・コーンを怪演し、2025年のアカデミー賞®、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされたジェレミー・ストロング。ガールフレンドのフェイ・ロマーノにオーストラリア出身の注目女優オデッサ・ヤング、父親役にはNetflix「アドレセンス」で話題のスティーヴン・グレアム。そして「ブラック・バード」でエミー賞・ゴールデングローブ賞テレビ部門最優秀助演男優賞受賞のポール・ウォルター・ハウザーが、サウンドエンジニアのマイク・バトランを演じる。

『Born In The U.S.A.』で世界が振り向く前、彼に何が起きていたのか? それを描く全世界待望の本作の日本公開が決定したことを受けて、ティザー予告が解禁された。

映像は、新車を購入する若き日のスプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)を捉える。窓越しに「ハンサムな悪魔のロックスター。あんたのことを知っているよ」と声をかけられ、自分が少しずつ世に知られてきていることを実感する。続いてニュージャージーにあるスプリングスティーンの自室へ。エンジニアのマイク(ポール・ウォルター・ハウザー)と音を確認しながら「完璧じゃなくていい。部屋に一人きりでいる感じに」と指示して、ハーモニカとギターだけで“Nebraska”を歌い始める。その背景には恋人ロマーノ(オデッサ・ヤング)との時間、幼き日の母とのダンス、後の確執を予感させるように寝室で父(スティーヴン・グレアム)とボクシングパンチの練習をする姿が綴られていく。

「ブルースが子どもの頃、寝室の床に穴があいていた。床ってのはしっかり固くて、その上に立てて当然のはずだ。でもブルースには違った。ブルースは修理屋だ。彼の心の穴を修復しているんだ。そしてそれが終わったとき、世界全体を修復する」――マネージャーのジョン・ランダウは、レコード会社の担当者に『Nebraska』がスプリングスティーンと世界の未来にとってどれだけ重要なアルバムであるかを伝える。スプリングスティーンが父との再会する場面が象徴的に挿入されたあと、コンサート会場を埋めつくした観客に「雑音(ノイズ)の中に本物(リアル)を見つけよう」と“明日なき暴走”をシャウトする場面で結ばれている。

同時に解禁されたティザーキービジュアルは、若きスプリングスティーンが愛用するテレキャスターを弾きながらステージでジャンプした一瞬を切り取った写真が使用され、本編への期待がさらに高まる鮮烈なものになっている。

「ボヘミアン・ラプソディ」や「エルヴィス」(2022年)から、エルトン・ジョンを描いた「ロケットマン」(2019年)、ボブ・ディランの若き日を綴った「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」(2024年)へと現役の音楽レジェンドを映画化するプロジェクトが続々と続いている近年、この新たなトレンドの大本命となる感動巨編「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」が11月に全国公開される。

 


MOVIE INFORMATION
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

監督・脚本:スコット・クーパー(原作:ウォーレン・ゼインズ著「Deliver Me from Nowhere」)
主演:ジェレミー・アレン・ホワイト(ブルース・スプリングスティーン)
共演:ジェレミー・ストロング(ジョン・ランダウ)/ポール・ウォルター・ハウザー(マイク・バトラン)/スティーヴン・グレアム(父ダグ)/オデッサ・ヤング(フェイ)/ギャビー・ホフマン(母アデル)/マーク・マロン(チャック・プロトキン)/デヴィッド・クラムホルツ(アル・テラー)
プロデューサー:スコット・クーパー/エレン・ゴールドスミス=ヴァイン/エリック・ロビンソン/スコット・ステューバー
製作総指揮:トレイシー・ランドン/ジョン・ヴァイン/ウォーレン・ゼインズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 20th Century Studios
公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/springsteen
#スプリングスティーン孤独のハイウェイ
2025年11⽉14⽇(⾦)、全国ロードショー