ライトメロウな究極のコンピが2つ! J-フュージョン・ギターとジャジーな女性ヴォーカル!

Light Mellowでお馴染みの音楽ライター、金澤寿和氏が監修・選曲・解説を手掛けた魅力満点のコンピレーション2作をご紹介。まずはギター系J-フュージョンにスポットをあてた『My Guitar sings Mellow』。収録された音源は70年代後半から80年代初頭にかけてのいわゆる〈フュージョン・ギター・ブーム〉の時代に生み出された珠玉のギター・トラックだらけ。高中正義“SEXY DANCE”、和田アキラ“MORNING LIGHT”、カシオペア“Midnight Rendezvous”、大村憲司“LEFT HANDED WOMAN”、森園勝敏“LADY VIOLETTA”といったリアルタイム世代が思わず反応する名曲群から、増尾元章“オアフ島の風”、宮野弘紀“CARROT WALK”(初CD化)、などの隠れ名曲までを網羅。メロウで爽快なギター・サウンドはキラキラと輝いていたあの時代へ瞬時に連れ戻してくれる。

もうひとつのコンピは女性シンガーの洗練されたトラックを集めた『Jazzy Ladies』。ここに収録されているのは70年代後半から80年代後半にかけて制作されたものだが、同時代の歌謡曲やポップ系の楽曲とは一線を画す“オトナの雰囲気”を持ったジャジーなナンバーばかりだ。山下達郎が作曲した笠井紀美子“バイブレイション”で始まり、当時CMにも使われた阿川泰子“Meu amor”、大野雄二サウンドが全開のソニア・ローザ“夏のイマージュ”、カシオペアの名曲のヴォ―カル・カヴァーである大野方栄“TAKE ME”など、どこかレアな存在のものもありながら、当時の空気感をいっぱい吸い込んだ各トラックは今の時代に聴くと眩しいほど新鮮に感じられる。この二つのコンピを聴いて〈またギターを弾いてみたくなった〉〈オシャレなカフェバーで過ごした時間を思い出した〉等々。さまざまな想いがめぐってゆくのです。