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PRIDE
短い輝きを放った誇り高きレーベル

もともとはMGMの廉価盤を出すレーベルとして設立されるも、短期間に独自路線を走ってインクレディブル・ボンゴ・バンドやシルヴァーズなどの歴史的な音源をいくつか残している。今回のリイシューではシルヴァーズ関連作がすべてラインナップ!

THE SYLVERS 『The Sylvers』 Pride/Solid(1972)

ジャクソン5やオズモンズのフォロワーとして登場したLAの兄弟姉妹グループながら、最初からリオン・シルヴァーズ3世が曲を作るなど、キッズ感は希薄。この初作ではジェリー・バトラーとケグ・ジョンソンが制作にあたり、代表曲“Fool’s Paradise”などを瑞々しく聴かせている。

 

FOSTER SYLVERS 『Foster Sylvers』 Pride/Solid(1973)

シルヴァーズ家の六男坊によるソロ・デビュー作で、こちらは甘酸っぱいキッズ感も醸し出しながらミラクルズやポール・マッカートニーらの名曲カヴァーを中心に背伸びした歌声を聴かせてくれる。サンプリングの定番ネタとなった“Misdemeanor”は兄リオン作のオリジナル。

 

BILLY BUTLER & INFINITY 『Hung Up On You』 Pride/Solid(1973)

兄のジェリー・バトラー(元インプレッションズ)がプライド仕事の多かった縁なのか、弟のビリー・バトラーがグループ体制でプライドに残した唯一のアルバム。地元のシカゴとメンフィスで録音されており、持ち味となるスウィートなバラードも溌剌としたリズム・ナンバーも聴きものだ。

 

THE PRESIDENTS 『5-10-15-20-25-30 Years Of Love』 Sussex/Solid(1971)

ワシントンDCで結成され、サセックスからデビューを果たしたスウィートなヴォーカル・グループの初作。前年にチャート5位に輝いた名曲をタイトルに冠し、全編のサウンドはヴァン・マッコイがプロデュース、甘いサウンドとコーラス・スタイルにはとことん魅了させられる。

 

OLLIE NIGHTINGALE 『Sweet Surrender』 Pride/Solid(1973)

オリー&ザ・ナイチンゲールズとしてスタックスに在籍していたシンガーがソロ転向して放ったアルバム。ジーン・ミラーが制作にあたり、演奏面ではハイやスタックスのメンフィス人脈がバックアップ。主役の熱い歌声が最高にソウルフルで、70年代指折りのサザン・ソウル名盤と言えよう。

 

TOUCH OF CLASS 『I’m In Heaven』 Midland International/OCTAVE-LAB(1976)

日本では先行リイシューされた『Love Means Everything』(81年)が親しまれてきたフィラデルフィア産ソウル・グループの素晴らしいデビュー・アルバム。ジョン・デイヴィスがプロデュースを手掛け、どこから聴いてもエネルギッシュな昂揚感と美麗なハーモニーで酔わされる。ミディアム・フローターの表題曲を筆頭に捨て曲ナシの名盤!

 

MINNIE RIPERTON 『Come To My Garden』 GRT/OCTAVE-LAB(1970)

〈天使の歌声〉で知られる永遠の歌姫がGRTに残した圧巻のデビュー作。チャールズ・ステップニーの制作でリチャード・ルドルフやラムゼイ・ルイスも関わった音世界が幻惑的に広がり、4ヒーローもカヴァーした“Les Fleur”を筆頭に他では味わえない壮麗な美が溢れ出す名盤だ。

 

GASTON 『My Queen』 Hotlanta/OCTAVE(1978)

地元のノースキャロライナ州ガストニアに由来する名前を冠したバンドが、アトランタのホットランタに移ってリリースした初のアルバム。同時代のオハイオ・プレイヤーズを思わせる意匠で洒脱なファンクネスとメロウネスを響かせる。女声リードも飛び出してきて飽きさせない一枚。