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Photo by MiYa The Theater Metal Blast

ジェイムズ・ラブリエがステージの動きを一手に引き受けている状態ですが、わりと目を奪われるのが、キーボード。キーボード前面にある鍵盤を視覚化するスクリーン、思った以上に派手ですね。最近のピアノ練習アプリのように、ジョーダン・ルーデスが今弾いている鍵盤の色が変化するのですが、鍵盤の色が赤になったり虹色で動いたり、楽しいです。アルペジオはたくさん広範囲に光るし、モントゥーノも視覚化されて面白い。

ドリーム・シアターのキーボード演出の伝統芸、鍵盤を回転させ向きを変えたり、鍵盤を傾けて見せてくれるあれですが、ここが一番演奏上関係のない無駄(幸せ)だったなと、そして鍵盤奏者として、ジョーダン・ルーデスはめっちゃ腰を鍛えているのではないかと、今回見ていてとても思いました。

というのは、あの鍵盤が傾いてると、いつも右手が下になっているじゃないですか。少なくとも今回の公演で左向きは見なかったので、(そもそも生ピアノだと左向きに弾くことはないので当然なのですが)、鍵盤が傾く時は常に右が下なんですよ。

これ、3時間も難しいことを弾きながら度々やったら、めっちゃ負荷がかかると思うんです。そして、度々やります!

メトロポリスの途中から、〈たまに左下にしないと、腰痛めるなあ〉と思いながら気になっちゃって気になっちゃって。

私は現在46歳、子供の頃から40年以上ピアノを弾いていますが、左右のバランス、体幹の維持、頭と脊椎と骨盤のなるべくニュートラルな位置を心掛けていないと、経年で身体のどこかに負担がかかって大変だと、とても実感しています。もう正しい姿勢じゃないと、続かない。

ところがジョーダン・ルーデスは、69歳で度々右下に傾いて高速で弾いても大丈夫! 指はいいんですよ、腰ですよ。普通、体幹がずれるのが度々くると、しんどいですよ。

これは、この奏法用に鍛えているメニューがあるのかもしれない!

 

しかし、3時間経っても全く演奏は乱れず、最後に“Octavarium”という20分超えの大曲をぶちかましてくるのには、参りました

いや本当、怪物のような集中力と体力です。

物語を演奏するということは、刹那的ではなく、時間と共に一本の線を繋いでいかないといけない。要素を一つずつクリアしていくだけでも音楽は再生されますが、それだけでは物語を語ることは不可能。頭にビジョンを描き、かなり先まで見通して運転する集中力を5人で共有していること、それが往年の苦楽を共にしたメンバーであること、私もここにいて体感できること……とても幸せに感じました

アンコールの“The Spirit Carries On”は、この長丁場の旅を皆でここまで過ごした到達感で、多幸感あふれる空気に包まれ、最終曲“Pull Me Under”のイントロで観客は復活、大合唱の中、ぴったり3時間のライブが終わりました。

これから公演に行かれる方も、楽しんで下さい!

行きたいけれど今回行けなかった方は、最新作のライブ盤『Quarantième: Live À Paris』(2025年11月28日発売)、ブルーレイ付属の完全限定生産盤がお薦めです。

 


■DREAM THEATER
LIVE INFORMATION
AN EVENING WITH DREAM THEATER 40TH ANNIVERSARY TOUR 2026
2026年3月2日(月)大阪・中之島 フェスティバルホール ※SOLD OUT
開場/開演:18:00/19:00

■TICKETS
GOLD指定席:37,000円
一般指定席:17,500円
(各税込/全席指定)

お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888

2026年3月3日(火)岡山 岡山芸術創造劇場 ハレノワ大劇場
開場/開演:18:00/19:00

■TICKETS
GOLD指定席:37,000円
一般指定席:17,500円
着席指定席:17,500
(各税込/全席指定)
※着席指定席は会場の構造上、常時着席でのご観覧となります

お問い合わせ:YUMEBANCHI(岡山)086-231-3531

企画・制作:クリエイティブマンプロダクション
協力:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
※公演の延期、中止以外での払い戻しはいたしません
※未就学児(6歳未満)のご入場はお断りいたします
公演ウェブサイト:https://www.creativeman.co.jp/artist/2026/02dreamtheater/

 

■西山 瞳
RELEASE INFORMATION
西山瞳率いるメタルカバープロジェクトNHORHMの1stと2ndアルバムがリマスタリング&紙ジャケ仕様にてリリース!!

NHORHM 『New Heritage Of Real Heavy Metal』 APOLLO SOUNDS(2024)

リリース日:2024年12月4日(水)
品番:APLS1510R
価格:2,750円(税込)

TRACKLIST(曲名 / オリジナルアーティスト)
1. In the Dead of Night / U.K.
2. Walk / Pantera
3. Man On the Silver Mountain / Rainbow
4. Skin Oʼ My Teeth / Megadeth
5. Fear of the Dark / Iron Maden
6. Upper Levels / ANGRA
7. 悪夢の輪舞曲 / BABYMETAL
8. Demonʼs Eye / Deep Purple
9. The Halfway to Babylon / 西山瞳
10. Green-Tinted Sixties Mind / Mr. Big

■メンバー
西山瞳 piano
織原良次 fretless bass
橋本学 drums

■ゲストミュージシャン
小田朋美 vocal track 4
馬場孝喜 a. guitar track 5
市原ひかり trumpet track 8
橋爪亮督 sax track 10

 

NHORHM 『New Heritage Of Real Heavy Metal II』 APOLLO SOUNDS(2024)

リリース日:2024年12月4日(水)
品番:APLS1612R
価格:2,750円(税込)

TRACKLIST(曲名 / オリジナルアーティスト)
1. Kings Of Metal / Manowar
2. Speed / Loudness
3. All Over The Nations / Helloween
4. Decadence Dance / Extreme
5. Beyond The Realms Of Death / Judas Priest
6. Iron Man / Black Sabbath
7. Mystery Of Babylon / 西山瞳
8. Over The Hills And Far Away / Gary Moore
9. The Gift Of Music / Dream Theater
10. THE ONE -Live Version- / BABYMETAL (Bonus Track)

■メンバー
西山瞳 piano
織原良次 fretless bass
橋本学 drums

■ゲストミュージシャン
田中充 trumpet track 4
宮崎隆睦 a. sax  track 4
橋爪亮督 t. sax track 4
池田雅明 trombone track 4

冠徹弥(from THE 冠)vocal   track 4

 

西山瞳 『Echo』 MEANTONE(2024)

リリース日:2024年10月2日(水)
品番:MT-13
価格:3,190円(税込)

TRACKLIST(全曲 西山瞳作曲)
1. Echo エコー
2. West World ウエスト・ワールド
3. Ants アンツ
4. Arrakis アラキス
5. Raindrops レインドロップス
6. Cobalt Blue コバルト・ブルー
7. River リバー

■メンバー
西山瞳 ピアノ、作曲 Hitomi Nishiyama piano, compose
西嶋徹 ベース Toru Nishijima bass
則武諒 ドラムス Ryo Noritake drums
鈴木孝紀 クラリネット Takanori Suzuki clarinet (except 5)
橋爪亮督 テナーサクソフォン、フルート Ryosuke Hashizume tenor saxophone, flute (except 5)
maiko バイオリン maiko violin (except 5)

2023年7月12-14日 群馬県高崎市TAGO STUDIO TAKASAKIにて録音
録音・ミックス・マスタリング:松下真也(Piccolo Audio Works)
FAZIOLI F278使用 ピアノ技術:越智晃(Fazioli Japan Co., Ltd.)
写真:和田高広(ライトアンドプレイス湿板写真館)

 

西山瞳 『Songs』 MEANTONE(2025)

リリース日:2025年10月1日(水)
品番:MT-15
価格:3,520円(税込)

TRACKLIST(全曲 西山瞳作曲)
1. Bye For Now バイ・フォー・ナウ
2. Blue Nowhere ブルー・ノーウェア
3. Pescadores ペスカドーレ
4. Changing チェンジング
5. Standing There スタンディング・ゼア
6. SAKIRA サキラ
7. Just By Thinking Of You ジャスト・バイ・シンキング・オブ・ユー
8. Wright Flyer ライト・フライヤー
9. Bye Bye Blue Fish バイ・バイ・ブルー・フィッシュ
10. You Are Not Alone ユー・アー・ノット・アローン
11. Aprilis アプリリス
12. Fall フォール
13. Keys キーズ
14. This I Promise You ディス・アイ・プロミス・ユー
15. Blue And Blue ブルー・アンド・ブルー
16. Remains To Be Seen リメインズ・トゥ・ビー・シーン

西山 瞳 ピアノ、作曲 Hitomi Nishiyama  piano, compose

2025年4月28日 東京都豊島区MERCY MERCYにて録音
録音、ミックス、マスタリング:春日洋
FAZIOLI F156使用
ピアノ技術:越智晃(Fazioli Japan Co., Ltd.)
デザイン:吉岡渉

 


PROFILE: 西山 瞳 

1979年11月17日生まれ。6歳よりクラシックピアノを学び、18歳でジャズに転向。大阪音楽大学短期大学部音楽科音楽専攻ピアノコース・ジャズクラス在学中より、演奏活動を開始する。卒業後、エンリコ・ピエラヌンツィに傾倒。2004年、自主制作アルバム『I’m Missing You』を発表。ヨーロッパジャズファンを中心に話題を呼び、5か月後には全国発売となる。2005年、〈横濱JAZZ PROMENADE ジャズ・コンペティション〉において、自身のトリオでグランプリを受賞。2006年、スウェーデンにて現地ミュージシャンとのトリオでレコーディング、『Cubium』をSpice of Life(アミューズ)よりリリースし、デビューする。2007年には、日本人リーダーとして初めて〈ストックホルム・ジャズ・フェスティバル〉に招聘され、そのパフォーマンスが翌日現地メディアに取り上げられるなど大好評を得る。以降2枚のスウェーデン録音作品をリリース。2008年に自己のバンドで録音したアルバム『Parallax』では、スイングジャーナル誌日本ジャズ賞にノミネートされる。2010年、〈インターナショナル・ソングライティング・コンペティション〉(アメリカ)で、全世界約15,000のエントリーのなかから自作曲“Unfolding Universe”がジャズ部門で3位を受賞。コンポーザーとして世界的な評価を得た。2011年発表『Music In You』では、タワーレコードのジャズ総合チャートで1位、HMVの総合2位にランクイン。CDジャーナル誌2011年のベストディスクに選出されるなど、芸術作品として重厚な力作であると高い評価を得る。2014年には自身のレギュラートリオ、西山瞳トリオ・パララックス名義での2作目『Shift』を発表。好評を受け、アナログでもリリースする。2015年には、ヘヴィメタルの名曲をカバーしたアルバム『New Heritage Of Real Heavy Metal』をリリース。マーティ・フリードマン(ギター)、キコ・ルーレイロ(ギター)、ヤング・ギター誌などから絶賛コメントを得て、発売前よりメタル・ジャズの両面から話題になり、すべての主要CDショップでランキング1位を獲得。ジャンルを超えたベストセラーとなっている。同作は『II』(2016年)、『III』(2019年)と3部作としてシリーズ化。2019年4月には『extra edition』(2019年)もリリース。自身のプロジェクトの他に、東かおる(ボーカル)とのボーカルプロジェクト、安ヵ川大樹(ベース)とのユニット、ビッグバンドへの作品提供など、幅広く活動。〈横濱JAZZ PROMENADE〉をはじめ、全国のジャズフェスティバルやイベント、ライブハウスなどで演奏。オリジナル曲は、高い作曲能力による緻密な構成とポップさが共存した、ジャンルを超えた独自の音楽を形成し、幅広い音楽ファンから支持されている。