メタラーのジャズピアニスト西山瞳さんがメタルについて綴る連載〈西山瞳の鋼鉄のジャズ女〉。今回は恒例企画、メタルに影響を受けたジャズミュージシャンへのインタビューです。話を聞いたのはジャズとブラジル音楽をミックスさせる音楽家マルセロ木村さん。好きなメタルからユニークな人生の歩みまでを語ってもらいました。 *Mikiki編集部

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先日のドリーム・シアターの日本武道館公演の夜、Instagramに行ったことを書いたら〈私も行ったよ! 最高だったね!〉とコメントを書いてくれたミュージシャンがいました。

ギター&ボーカルの、マルセロ木村です。

ブラジルで育った彼は、ブラジル音楽のスペシャリストとして自身のプロジェクトを中心に、渡辺貞夫のバンドや、松田聖子のツアーで演奏するなど、大活躍しています。

私は何度かミュージシャンが集まる会で楽しくセッションしたことがあったのですが、以前この連載でインタビューした鈴木直人(ギター)、織原良次(フレットレスベース)、馬場孝喜(ギター)の3人から、「マルちゃん、あれは本物のメタラーだから、話を聞いた方がいいよ!」と激推しされていました。

うん? 私が会った時には、メタラーの片鱗なんて全くなかったぞ?と思いましたが、私と同じ生まれ年。きっと聴いているものは似ているし、普通にドリーム・シアターのライブに行っているし、ブラジルでのメタル事情も聞いてみたい……ということで、インタビューを実施しました。


 

もっと勉強したいしもっと弾きたくて、2つの音楽学校に通った

――マルセロ木村を紹介するとしたら、どういうジャンルのギタリストと紹介したらいいんでしょう? 日本で〈ボサノバ〉っていうと、少し狭いイメージになりますよね。

「ブラジルでMPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)っていうジャンルがあるんだけど、ブラジリアンポピュラーミュージックっていう意味で、そのMPBの中にサンバもボサノバもバイヨンとかも入ってるんだよね。例えば有名なジャヴァンとかもMPB。私はこのMPBとジャズをミックスしていて、ジャンル名を言うなら〈MPBジャズ〉かな。意外とそんなにボサノバはやってないんだよね。自分でやっているボサノバの曲は全部リハーモナイズしているし、大分違うサウンドになっていると思う」

――ギターを始めたきっかけを教えて下さい。

「5歳から、すごくギターを弾きたいと思ってたの。母方のお祖父ちゃんはイタリアとポルトガルがルーツなんだけど、ブラジルのショーロっていう音楽をギターで弾いていて、憧れがあった。8歳の時にギターをもらって弾き始めて、まずは自分で練習して、13歳から音楽院に入った。もっと勉強したいしもっと弾きたくて、もう一つ学校に入って、2つの学校に通っていました。

音楽院ではクラシックギターを週3回習って、もう一つの学校ではMPBとクラシックを習っていました。クラシックの学校なんだけど、ショーロやブラジリアンクラシック、例えばヴィラ=ロボスの曲とか、そんなのを週1回習ってた。音楽学校に通うまでは、友達の家に行ってヘヴィメタルを聴いたり、ぼーっとしながらフルアルバムを何回も聴いたりしてたから、〈時間をうまく使わないと〉と思って、普通の学校の授業が終わった後に、その2つに通ってたんです。

ギターのテクニックや譜面を読むことは音楽院で学んだけど、こちらは先生が厳しすぎて2年で辞めて。とても有名な先生で、サンパウロの有名な劇場で、最初にギタリストとしてコンサートをやったような人なんです。私にとってとても大切な先生。家族ぐるみで仲良くしてたんだけど、自分がポピュラーミュージックの方に興味がいっちゃったんだよね。

もう一つのMPBの学校の方では、2人の先生がいて、1人はマルコス・デローモ先生、もう1人はパシェーコ先生。パシェーコ先生のレッスンはエレキギターで、ジャンルはショーロなんだけど、譜面はなし。そのレッスンの時間で、耳で聴いて覚えて弾くの。楽しかったよ。13歳から16歳まで通ってた。16歳の時に、その学校で教えてくれないかと声をかけられて、そのまま先生になって、急に仕事になっちゃったんだ」

 

家で練習していたら、隣人が煉瓦を投げ込んでくる

――これまでインタビューした人は、ロックでギターを始めて、どこかでジャズに出会うきっかけがあって、っていう人が多かったけれど、ジャンルもプロ活動も、最初から垣根がなかった感じなんですね。

「そうね、ロックを聴き始めたは12歳ぐらいから。メタリカを見つけて、夢中になったの。最初に聴いたのは『Ride The Lightning』(1984年)ね。(“Fade To Black”のリフを弾きながら)これ、クラシックみたいなギターリフでしょ。だから、こっちの世界にも行ける!って思って。

METALLICA 『Ride The Lightning』 Megaforce(1984)

最初に弾いたメタルの曲は、たぶんこれか、“One”。(“One”のイントロのリフを弾きながら)う~ん、カッコいい、なにこれ!と思いながら弾いてました。 “Eye Of The Beholder”とか(イントロを弾く)、あと、これも(“Harvester Of Sorrow”のイントロを弾く)。12歳ぐらいの時に弾いてたのはメタリカだけ。その後、ブラジル音楽に戻ったけど、メタルもやりながらだったね。ははは!」

――その時期はブラジルにいて、周りではメタルって流行ってたんですか?

「学校の生徒みんなが聴いてたね。メタリカファンとアイアン・メイデンファンのグループがあって、それで喧嘩して(笑)。面白かったね。私はメイデンも好きだったし、バンドで“The Trooper”とか“The Number Of The Beast”とかもやってたよ。でも、やっぱりメタリカが好き。トラディショナルヘヴィメタルと、モダンヘヴィメタルの違いだね」

――バンドをやり始めたのは?

「バンドは15歳から。メタリカのカバーをする、スウィート・サイレンスっていうバンドだった。スウィート・サイレンスは、メタリカが一番最初にレコーディングしたスタジオの名前なのね。それぐらい、オタクだったの。それは同世代の人達とのバンドで、ベーシストはいなくて、ツインギターとドラム。途中でベースが入ったこともあったけど、なかなかベースがいなかった。楽しかったね。

練習も毎日してた。家にドラムセットを置いて練習してたもんだから、(騒音の問題が)大変だったよ。隣の住人がいつも、煉瓦を持って自分の家から投げ込んでくるの。練習していた曲も“Kill ‘Em All”とか、“Whiplash”だったから、やばいよ(笑)。メンバー皆、メタリカの大ファンで、全部コピーしてたね。その時レコーディングしたものが残ってるけど、カンサスとか、クイーンとか、ドリーム・シアターもコピーしていたよ。ドリーム・シアターの影響もかなりあったね」

――プロとして演奏し始めたのは、いつ頃なんですか?

「演奏は16歳ぐらいから。教えている学校に色々なミュージシャンが来ていたから、サンバのグループや、カントリーミュージックの仕事を頼まれた。ツアーに行ったり、アーティストのサイドミュージシャンとして演奏をしたり。18歳から兵役があって、途中で2年ブランクがあったけど、戻ってからまたレッスンと演奏を再開して。とても生徒が多くて、朝の10時から夜の10時まで、休憩1時間を除いてびっしりレッスンだったよ」

――ギターを習う人、多いんですね。

「日本人は大体ピアノで楽器を始めるけど、ブラジルでは、最初に手に取る楽器がギター。家に絶対ギターがあるんです。ギターの国だね。スペインには負けるかもしれないけど、大概の人は弾ける。私のお父さんも弾いてたよ。練習してるのを聴いてて、〈なんかちょっと変な音だよ〉って言ってきたりするんだ」

 

バンドに入ってくれませんか? アパートも用意します!

――日本に来てからは、順調に仕事があったんですか?

「24歳で日本に来た理由は、家族を支えないといけないからだった。なので、2年間日本の工場で働いて、全く音楽をやってなかったんです。2006年ぐらいにストレスが溜まって、メンタルの病気になった。でも金銭面の問題はいち段落して、〈これから何をしようかな〉って思った時にギターを買って、ちょくちょく練習はしていた。でも音楽で仕事するなんて、全然考えてなかった。日本語ができなかったし、コネクションもなかったし。

2006年の終わりぐらいに、ブラジルから遊びに来た友達が、〈名古屋の知り合いのブラジルのお店に、バンドもいるから遊びに行こうよ〉と誘ってくれて。〈行きたくない〉って断ったんだけど、何度も誘ってくれて、気分がのらなかったけど行ったんですね。そこでバンドの人に、〈あなたは何か楽器をやってるの?〉って聞かれたから、〈ギターを少し〉って言って弾いたら、〈どこで演奏してるの?! もし良かったら、私のバンドに入ってくれませんか? 給料を払います! アパートも用意します!〉って言ってくれて」

――おおお!

「ね? こんなミラクルがあるのかと。そこは名古屋のウルバナ・ラティーナっていう店で、ブラジル音楽をやっている店でした。すぐ工場に電話して仕事を辞めて、名古屋に引っ越しして2007年から2010年まで、ずっとその店で演奏してたの。その友達がいなかったら、彼がうるさく〈行こう行こう!〉って言わなかったら、今の自分はなかった。本当に感謝してます。

2011年から2015年までは、また一回音楽活動がストップして、ブラジル料理を作ってたんだけど、その間にたまに東京に演奏に来ていて、それで友達も沢山できたので、2016年に1人で東京に来ました。料理屋さんのアルバイトをしながら演奏活動を始めて、2018年ぐらいに色々大きな仕事が入ってきた。松田聖子さんとか、渡辺貞夫さんとかの仕事ね。それで音楽だけでやっていけるようになった」

――何度かキャリアが途絶える時期があったんですね。

「工場で働いている時は、〈音楽はやらない〉って強く思っていたけど、また音楽に戻った。2回目に忙しくなってやめた時は、〈たぶんまた音楽に戻るだろうな〉と思ったら、戻った。(音楽からは)もう離れない。離れたいと思っても、もう離れられないよ」

 

ブラジルのルーツが自然に出てくるんだ

――ブラジルって、アングラやセパルトゥラのように国際的に活躍するメタルバンドもとても多いけど、普通にサンバのリズムを使っていたり、エルメート・パスコアールの引用をしていたり、ああいうことをするのはごく自然なことなんですか?

「パスコアールがやっていることは、結構オーガニックなことなのね。お祖父ちゃん達もやっていたかもしれない、色んな人から受け継がれる音楽なんだ。例えばバーにいたら、皆演奏する。パーカッションがなければ、マッチの箱で演奏するし、お皿とフォークでリズムを出すし、皆で音を出して、何でも楽器になる。だから、全体的にブラジル音楽をまとめたらパスコアールになっちゃうのね。あの世代、なんでも楽器にしちゃうのが普通。今は少し変わってるかもしれない。アメリカっぽいポップスも増えたから。

僕ももちろん、アングラもセパルトゥラも大好き! アングラは、サンパウロのロックシーンを代表する存在だね。アングラは世界規模のバンドになったんだけど、他のバンド、ドクター・シン(Dr. Sin)とか、コーザス(Korzus)、ドーサル・アトランティカ(Dorsal Atlântica)とかは、あんまりメジャーじゃないけど、サンパウロでは皆知ってて、流行ってた。ドクター・シンは私もファンだったよ。

アングラの“Nothing To Say”のリズムは、思いっきりブラジルのリズム。世界に向けて特別に意識して取り入れていたのではなくて、自分たちのルーツが普通に出てくるんだ。自分達のルーツは出したいんだよね」

――メタルを好きだったことで、今のプレイや考え方に影響はありますか?

「ファルコン(ギター)とエリ・リャオ(ボーカル)との新しいプロジェクト、Aza Rootsのために作った“ZABUMBANGER”という曲が今ちょうどあるんだけど、〈ZABUMBA〉はブラジルの打楽器、〈BANGER〉はヘッドバンガーのことなんだ。バイヨンのグルーヴでヘヴィメタルのフレーズを入れている曲なんだよ。こういう感じ。最後、こんなフレーズなの(と言って曲を聴かせてくれる)」

――メタルですね(笑)。

「うん、メタルでよく使うフレーズだね! ライブでもたまに、エンディングにレッド・ツェッペリンのフレーズを弾いたりするよ。サンバを演奏する時に、たまにタッピングもやってる。名古屋で演奏していたお店で、サンバの曲中でディストーションを使ったら、めっちゃ盛り上がった(笑)。それでお客さんが踊ってくれたり。例えばショーロもエレキギターで弾くと、凄くショーロが好きな人からは怒られるだろうけど、こんな感じで弾いたり(アルぺジオのようなフレーズをエレキギターで弾く)」

――メタルのギターソロみたい。

「(もう一度ショーロらしく弾く)本当はこういう曲なんですよ。ただ、弾き方をメタルにすると、こうなるの。それでもお客さんが、〈面白いね、ブラジル? サンバ? ロック?〉って面白がってくれるんだ」

――キコ・ルーレイロとかも、そういう感じで弾いてるんでしょうか?

「キコのプロジェクト、ニューラル・コードも、こんな感じでしょ。ショーロの曲だけどディストーションをかけてて。

元々ずっとこういうジャンルをミックスさせた音楽はやりたくて、名古屋の店で演奏している時から、そのイメージは強くなっていったんだよね」

――奏法とは別に、例えば考え方などで、メタルの影響って何かありますか?

「〈諦めない〉ってことかな。でも、そこまでないかな。メタルもブラジル音楽も、私の中では一緒だから。ヘヴィメタルの考え方、ショーロの考え方が、普通に一緒になって自然にミックスしているんだ。自然な流れで今があるんだよ」

 

サンバは裏で動くリズムがわかったら、ゆったりのって聴けるよ

――それでは、メタルファンにおすすめする、ブラジル音楽のアルバムを教えて下さい。

「まずは、ハファエル・ハベーロ。もう亡くなった方だけど、7弦ギターで、13歳からレコーディングしている。ジーニアスだね。彼が20代で出した、ショーロの年配の人とのデュオのアルバム(1991年作『Raphael Rabello & Dino 7 Cordas』)があって、私のお祖父ちゃんから〈このアルバムを聴きなさい〉って言われたんだ。それで音楽のイメージが変わったね。こんな弾き方をする人、あまりいなかったね。

ショーロの有名な曲が沢山入っていて、〈ギターの世界は凄いな、難しいな〉って思ったけど、集中してブラジル音楽に入れたアルバム。とてもテクニカルで、メタラーも聴いたら面白いと思う。

RAPHAEL RABELLO, DINO 7 CORDAS 『Raphael Rabello & Dino 7 Cordas』 Caju Music(1991)

2枚目は、シコ・ピニェイロ。彼は最近の人なんだけど、アメリカで活動してて、バークリー(音楽大学)も出ていて、コンテンポラリージャズとブラジル音楽をミックスしているんだ。全部のアルバムがおすすめだけど、このアルバム『There’s A Storm Inside』(2010年)がおすすめ。ジャズのスタンダードも入ってる。

彼はアコースティックギターもエレキも、どっちも凄い。バンドが入るとスペシャルなサウンドがする。本当に面白い音楽だね。他のアルバムも全部おすすめするけど、このアルバムが一番いいな。

CHICO PINHEIRO 『There’s A Storm Inside』 Sunnyside(2010)

3枚目は、ホーザ・パッソスという方で、今73歳かな。ジョアン・ジルベルトの弟子で、彼女のギターとボーカルはとても好きなんだ。アルバムは沢山あるけど、(ドリヴァル・)カイーミという作曲家の曲を歌うアルバム(2000年作『Rosa Passos Canta Caymmi』)があって、これが好き。このアルバム、アレンジが全部最高なの」

ROSA PASSOS 『Rosa Passos Canta Caymmi』 Lumiar Discos(2000)

――ブラジル音楽にあまり馴染みがない人に、〈こういう風に聴いたらいいよ〉とか、ありますか? リズムとか、結構難しいですよね。

「今挙げた3枚は、皆サンバをやってるんだけど、サンバの聴き方は、裏で動いている細かいリズムが少しわかったら、楽に聴ける。あんまり〈1、2、1、2〉って数えるんじゃなくて、サブディビジョン(音符の細分化)をなんとなく感じたら、あとはゆったりのったらいいよ」

 

メタルのエネルギーは日本武道と同じだね

――では、逆に、ブラジル音楽やジャズが好きな人におすすめしたいメタルアルバムはありますか?

「まずは、メタリカの『...And Justice For All』(1988年)。最高! これはロックが好きじゃない人でも、ロックのエネルギー、その大切さが伝わると思う。日本の武道って、動いていない時間でもすごいエナジーがあるじゃない。パワーがあって、重さがある。ヘヴィメタルでもそれは同じだね。この曲でそれが伝わると思う。(“Eye Of The Beholder”を聴きながら)こういうところ。

メタリカは全部パワーコードじゃなくて、こことか、3rdの音が入ってるんだよね。メタリカはこういうディテールが格好良いんだ。そういうセンスがあるんです。

METALLICA 『...And Justice For All』 Elektra(1988)

2枚目はドリーム・シアターの『Awake』(1994年)。このアルバムで私が一番好きな曲は、皆選ばないかもしれないけれど、“Scarred”。このアルバムの録音はね、メタリカの『ブラック・アルバム』と同じスタジオだから、音が少し似てるでしょ。この曲はめっちゃ長いけど、展開が最高だね。子供の頃、ずっと弾いてた。

ドリーム・シアターは大好きだから、『Metropolis(Pt. 2: Scenes From A Memory)』は全部耳コピした。その時はそれしか聴いてなくて、全曲覚えたの。クラシックをやってて良かった(笑)。学校の後に友達が皆家に来て、私が弾くのを見てたよ。この前の日本武道館も良かったねー!

DREAM THEATER 『Awake』 East West(1994)

あとは、ブラジルのドクター・シンの1枚目、『Dr. Sin』(1993年)。ハードロック系だね。この時、ギタリストは19歳だったの。編成はトリオで、ギター、ボーカル兼ベース、ドラムだけ。ギターとドラムは兄弟で、お父さんもジャズドラマーだった。

CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル)の“Have You Ever Seen The Rain”もやってるんだよ。面白いね。

DR. SIN 『Dr. Sin』 WEA(1993)

私の昔の録音、聴きますか? これは17歳の時に作った私のオリジナル曲(と言って聴かせてくれる)」

――このギター、マルちゃんなの(笑)? 今のマルちゃんから想像できない!

「これもやってたよ、ドリーム・シアターの“Another Day”(と言って曲をかける)。あと、カンサスの“Carry On Wayward Son”とか」

――ロックを弾いている動画で、YouTubeで見られるものはありますか?

「名古屋でロックバンドに入ってたんですよ。T-BOLANのドラマー(青木和義)と、浜田麻里バンドのベーシスト(山田友則)、ボーカリストはDRIVE(の北尾茂久)っていうバンドがあって、そこで演奏してたの。これが、その時のソロの動画」

――今と芸風が……(笑)。〈この人が、後にナベサダのバンドに入るのである〉だね。

「そうです! はっはっは!」

 

ブラジル音楽をベースにロックを取り入れたいんだ

――最新のアルバムは?

「去年の8月に出たアルバム(Aza Roots『Aza Roots』)があるんだ。

Aza Roots 『Aza Roots』 EFM(2025)

最近、ラテンミュージック、ボレロとルンバもやってるの。Aya Sagarraさんとのプロジェクト(Duo Prisma)はぜひ見てほしい。音源は出てるよ。Apple Musicでも聴ける。キューバ音楽とブラジル音楽のミックスなんだ」

――また機会があったらロックをやってみたいですか?

「勿論やりたい。今はブラジル音楽がメインになっていて、あまりエレキは弾かないから、ロックに戻るんだったら練習が必要だし、1年ぐらい準備期間が欲しいよ。もしできるなら、ヴァン・ヘイレンっぽいハードロック系かな。ヴァン・ヘイレンのスタイル、とても好きなんだけど、ブラジル音楽をミックスしたら面白いと思う」

――面白そう! そんなことやってる人、いないですよね?

「キコの音楽もそんな感じだけど、彼は結構ロックで、たまにブラジル音楽を入れるバランス。私はブラジル音楽をベースに、ロックを入れたいんだ。これは昔のビデオなんだけど、サンバのリズムでディストーションをかけたギターを弾いてるんだよね。で、途中でめっちゃ速くなる」

――これまでのお話を聞くと、ジャンルで音楽を語るって、小さい話をしてるんだなって思いますね。

「音楽は音楽だね。良い音楽としっくりこないのがあるだけ。良い音楽だったらなんでもいいんだ。色々試してみたいね」

 


■マルセロ木村
LIVE INFORMATION
2026年4月10日(金)東京・阿佐ヶ谷 スタッカート
開場/開演:19:00/19:30
出演:Duo Prisma マルセロ木村(ギター/ボーカル)、Aya Sagarra(ボーカル)
ゲスト:コモブチキイチロウ(ベース)
ミュージックチャージ:3,500円(+オーダー)
ご予約:https://a-staccato.blogspot.com/p/03-5327-8337-191st193020152nd20452130_2.html

2026年4月11日(土)東京・成城学園 THE MOMENT JAZZ CLUB
開場/開演:19:00/19:30
出演:Duo Prisma マルセロ木村(ギター/ボーカル)、Aya Sagarra(ボーカル)
ゲスト:酒井麻生代(フルート)、Kan(パーカッション)
ミュージックチャージ:5,500円(+オーダー)
ご予約:https://themoment.tokyo/schedule-list

2026年4月12日(日)群馬県・邑楽 pomposo
開場/開演:16:00/17:00
出演:Duo Prisma マルセロ木村(ギター/ボーカル)、Aya Sagarra(ボーカル)
ゲスト:酒井麻生代(フルート)
ミュージックチャージ 前売り/当日:3,500円/4,000(+オーダー)
ご予約:pomposo3698@gmail.com/070-9019-8033(武内)

 

■西山 瞳
LIVE INFORMATION
西山瞳トリオ ツアー
2026年4月18日(土)神奈川・横浜 JazzSpot DOLPHY
2026年4月19日(日)千葉・稲毛 Jazz Spot CANDY
2026年4月20日(月)千葉・柏 Nardis
2026年4月21日(火)東京・代官山 晴れたら空に豆まいて
2026年4月22日(水)新潟 りゅーとぴあ スタジオA
2026年4月23日(木)長野・松本 Storyhouse Cafe & Bar
出演:西山瞳トリオ 西山瞳(ピアノ)、西嶋徹(ベース)、則武諒(ドラムス)
開場/開演:19:00/19:30 ※東京公演のみ開場18:30、オープニングアクト(後日発表)開演19:15、西山瞳トリオ開演20:30
前売り/当日:4,000円/4,800円(いずれもドリンク代別)
ご予約:ticket@spn1.speednet.ne.jp/090-1691-7988
※お名前(姓名)、郵便番号・住所、電話番号、希望日、チケット希望枚数をお知らせください
※電話は聞き間違い、書き間違いなど起こり得ますので、可能な限りメールでお願いいたします。電話はつながりづらい場合がございます
※メールでのご予約は、折り返し、チケットの有無、お支払い方法をご連絡いたします
※前売りで売り切れの場合は、当日チケットを発行いたしませんのでご注意ください
※チケットの注意事項(http://bigstream.main.jp/music/tickets.html)をご覧ください
制作:Office Ohsawa
協力:DISK UNION

 

RELEASE INFORMATION
西山瞳率いるメタルカバープロジェクトNHORHMの1stと2ndアルバムがリマスタリング&紙ジャケ仕様にてリリース!!

NHORHM 『New Heritage Of Real Heavy Metal』 APOLLO SOUNDS(2024)

リリース日:2024年12月4日(水)
品番:APLS1510R
価格:2,750円(税込)

TRACKLIST(曲名 / オリジナルアーティスト)
1. In the Dead of Night / U.K.
2. Walk / Pantera
3. Man On the Silver Mountain / Rainbow
4. Skin Oʼ My Teeth / Megadeth
5. Fear of the Dark / Iron Maden
6. Upper Levels / ANGRA
7. 悪夢の輪舞曲 / BABYMETAL
8. Demonʼs Eye / Deep Purple
9. The Halfway to Babylon / 西山瞳
10. Green-Tinted Sixties Mind / Mr. Big

■メンバー
西山瞳 piano
織原良次 fretless bass
橋本学 drums

■ゲストミュージシャン
小田朋美 vocal track 4
馬場孝喜 a. guitar track 5
市原ひかり trumpet track 8
橋爪亮督 sax track 10

 

NHORHM 『New Heritage Of Real Heavy Metal II』 APOLLO SOUNDS(2024)

リリース日:2024年12月4日(水)
品番:APLS1612R
価格:2,750円(税込)

TRACKLIST(曲名 / オリジナルアーティスト)
1. Kings Of Metal / Manowar
2. Speed / Loudness
3. All Over The Nations / Helloween
4. Decadence Dance / Extreme
5. Beyond The Realms Of Death / Judas Priest
6. Iron Man / Black Sabbath
7. Mystery Of Babylon / 西山瞳
8. Over The Hills And Far Away / Gary Moore
9. The Gift Of Music / Dream Theater
10. THE ONE -Live Version- / BABYMETAL (Bonus Track)

■メンバー
西山瞳 piano
織原良次 fretless bass
橋本学 drums

■ゲストミュージシャン
田中充 trumpet track 4
宮崎隆睦 a. sax  track 4
橋爪亮督 t. sax track 4
池田雅明 trombone track 4

冠徹弥(from THE 冠)vocal   track 4

 

西山瞳 『Echo』 MEANTONE(2024)

リリース日:2024年10月2日(水)
品番:MT-13
価格:3,190円(税込)

TRACKLIST(全曲 西山瞳作曲)
1. Echo エコー
2. West World ウエスト・ワールド
3. Ants アンツ
4. Arrakis アラキス
5. Raindrops レインドロップス
6. Cobalt Blue コバルト・ブルー
7. River リバー

■メンバー
西山瞳 ピアノ、作曲 Hitomi Nishiyama piano, compose
西嶋徹 ベース Toru Nishijima bass
則武諒 ドラムス Ryo Noritake drums
鈴木孝紀 クラリネット Takanori Suzuki clarinet (except 5)
橋爪亮督 テナーサクソフォン、フルート Ryosuke Hashizume tenor saxophone, flute (except 5)
maiko バイオリン maiko violin (except 5)

2023年7月12-14日 群馬県高崎市TAGO STUDIO TAKASAKIにて録音
録音・ミックス・マスタリング:松下真也(Piccolo Audio Works)
FAZIOLI F278使用 ピアノ技術:越智晃(Fazioli Japan Co., Ltd.)
写真:和田高広(ライトアンドプレイス湿板写真館)

 

西山瞳 『Songs』 MEANTONE(2025)

リリース日:2025年10月1日(水)
品番:MT-15
価格:3,520円(税込)

TRACKLIST(全曲 西山瞳作曲)
1. Bye For Now バイ・フォー・ナウ
2. Blue Nowhere ブルー・ノーウェア
3. Pescadores ペスカドーレ
4. Changing チェンジング
5. Standing There スタンディング・ゼア
6. SAKIRA サキラ
7. Just By Thinking Of You ジャスト・バイ・シンキング・オブ・ユー
8. Wright Flyer ライト・フライヤー
9. Bye Bye Blue Fish バイ・バイ・ブルー・フィッシュ
10. You Are Not Alone ユー・アー・ノット・アローン
11. Aprilis アプリリス
12. Fall フォール
13. Keys キーズ
14. This I Promise You ディス・アイ・プロミス・ユー
15. Blue And Blue ブルー・アンド・ブルー
16. Remains To Be Seen リメインズ・トゥ・ビー・シーン

西山 瞳 ピアノ、作曲 Hitomi Nishiyama  piano, compose

2025年4月28日 東京都豊島区MERCY MERCYにて録音
録音、ミックス、マスタリング:春日洋
FAZIOLI F156使用
ピアノ技術:越智晃(Fazioli Japan Co., Ltd.)
デザイン:吉岡渉

 


PROFILE: 西山 瞳 

1979年11月17日生まれ。6歳よりクラシックピアノを学び、18歳でジャズに転向。大阪音楽大学短期大学部音楽科音楽専攻ピアノコース・ジャズクラス在学中より、演奏活動を開始する。卒業後、エンリコ・ピエラヌンツィに傾倒。2004年、自主制作アルバム『I’m Missing You』を発表。ヨーロッパジャズファンを中心に話題を呼び、5か月後には全国発売となる。2005年、〈横濱JAZZ PROMENADE ジャズ・コンペティション〉において、自身のトリオでグランプリを受賞。2006年、スウェーデンにて現地ミュージシャンとのトリオでレコーディング、『Cubium』をSpice of Life(アミューズ)よりリリースし、デビューする。2007年には、日本人リーダーとして初めて〈ストックホルム・ジャズ・フェスティバル〉に招聘され、そのパフォーマンスが翌日現地メディアに取り上げられるなど大好評を得る。以降2枚のスウェーデン録音作品をリリース。2008年に自己のバンドで録音したアルバム『Parallax』では、スイングジャーナル誌日本ジャズ賞にノミネートされる。2010年、〈インターナショナル・ソングライティング・コンペティション〉(アメリカ)で、全世界約15,000のエントリーのなかから自作曲“Unfolding Universe”がジャズ部門で3位を受賞。コンポーザーとして世界的な評価を得た。2011年発表『Music In You』では、タワーレコードのジャズ総合チャートで1位、HMVの総合2位にランクイン。CDジャーナル誌2011年のベストディスクに選出されるなど、芸術作品として重厚な力作であると高い評価を得る。2014年には自身のレギュラートリオ、西山瞳トリオ・パララックス名義での2作目『Shift』を発表。好評を受け、アナログでもリリースする。2015年には、ヘヴィメタルの名曲をカバーしたアルバム『New Heritage Of Real Heavy Metal』をリリース。マーティ・フリードマン(ギター)、キコ・ルーレイロ(ギター)、ヤング・ギター誌などから絶賛コメントを得て、発売前よりメタル・ジャズの両面から話題になり、すべての主要CDショップでランキング1位を獲得。ジャンルを超えたベストセラーとなっている。同作は『II』(2016年)、『III』(2019年)と3部作としてシリーズ化。2019年4月には『extra edition』(2019年)もリリース。自身のプロジェクトの他に、東かおる(ボーカル)とのボーカルプロジェクト、安ヵ川大樹(ベース)とのユニット、ビッグバンドへの作品提供など、幅広く活動。〈横濱JAZZ PROMENADE〉をはじめ、全国のジャズフェスティバルやイベント、ライブハウスなどで演奏。オリジナル曲は、高い作曲能力による緻密な構成とポップさが共存した、ジャンルを超えた独自の音楽を形成し、幅広い音楽ファンから支持されている。