昨年の配信EPが日本独自仕様でCD化! 今年登場した2作目『My Everything』ではEDM以降のメインストリーム・ポップに舵を切っていたアリアナだけど、90sムードを吸い込んだデビュー時の佇まいにときめいた人なら、これを聴いてホッとするのでは? 何たってオリジナルの2曲をベイビーフェイスが手掛けていて、とりわけ童顔カラーを丸出ししたスタンダード感たっぷりのロマンティックなスロウ“Snow In California”は万歳三唱モノの出来。親友リズ・ギリースを迎えて色気ムンムンに歌う“Santa Baby”での、ちょっと背伸びした感じもたまらないよ! *雪だるま
ラスト・ラスト・ソウルマン初のクリスマス盤は、盟友ケルヴィン・ウーテンの采配で温かく枯れた歌声とリラクシンな雰囲気の溶け合った、甘みも旨みもたっぷりのカラフルな佳作に。プロポーズ動画のBGMに推奨したいほど甘酸っぱいモータウン調の“Spend Christmas With You”で快走する序盤からして絶好調。ギャヴィン・デグロウやZZワード、マジック!らコラボ相手の名を挙げずとも、ソウルズヴィルからカントリー、ブルース、ゴスペルまでを越境する魅力は南部男ならでは。原曲に忠実なJBやエモーションズのカヴァーを支えるアヴィラ兄弟の仕事ぶりも抜群です。 *シャンメリー
数年おきに同趣向の作品を出してくる西海岸の人気サックス奏者が、またもロマンティック野郎の本領を発揮。ただ、今回が過去の聖夜盤と異なるのは、客演シンガーを軸にした近年の路線で作られていること! “This Christmas”を甘く揺らすエリック・ベネイをはじめ、インディア・アリー&トロンボーン・ショーティ、グロリア・エステファン、ファンテイジア、リチャード・マークス、ヘザー・ヘッドリーら豪華な客人が登場。シメの“All You Need Is Love”では他曲のゲストを総動員し、スティーヴィー御大とメイザも招いています。このリア充でリッチな出来映えがニクい! *ロゼ
「アナと雪の女王」でエルサの声を務め、さらなる成功を手にした舞台女優のイディナ。歌手として6年ぶりに発表した本作は、ジョニ・ミッチェル“River”など数々の冬ソングを取り上げた一枚です。セリーヌ・ディオンやバーブラ・ストライサンド作品で有名なウォルター・アファナシエフのプロデュースだけあって、とにかく主役の歌力を堪能できる作りに。マイケル・ブーブレとのデュエットで見せる笑い声混じりの愛らしい表情、ビッグバンドを従えたマライア曲でのハシャギっぷり、伝統的なキャロルで描く荘厳さ――豊かな表現力に驚いてください。 *もみの木
40年超のキャリアを通じて初めてのホリデイ盤は、評判だった昨年作と同じくフィリップ・ベイリー主導の陽気でスピリチュアルな一枚に。“September”の替え歌“December”というド反則はともかく、往年の名曲群を思わせる意匠で数々の定番をEW&F色に塗り替える屈託のなさが楽しい! *くつした
公式発表では46年ぶりとされている(実際は25年ぶり)、モータウンの新録クリスマス・コンピ。好調のゴスペル部門が様式を整え、ケムやニーヨら現在の看板アクトが勢揃い。ケヴィン・ロスとミラクルズの疑似共演などレガシーを活かした試みも良し。トニ&童顔の配信曲もボーナス収録。 *発泡酒
ほぼ定番ナンバーで占められた初のクリスマス盤。アダルト&スムースな序盤を踏まえ、アーシーで雄大な“Little Drummer Boy”やウィル・ダウニングを招いた“This Christmas”にはいつものメイザらしさも薫る。昼下がりの似合うボッサ調のオリジナル“It's The Holidays”が洒落てます。 *シャンペン
昨年末の良品が日本盤化。いつも以上に大らかなバリトンで聴き手を包容し、ダンサブルなイタロ・ジャズ仕立ても新鮮な“Last Christmas”などを瀟洒にキメる様が男前すぎる。書き下ろしの“My Christmas Baby”や定番“This Christmas”など近作でのソウル趣味に則った見せ場も最高! *シャンペン
ツアー共演を重ねて実現したこのコラボ盤には、BBOAの書き下ろし曲とトラディショナルを約半分ずつ収録。基本的にタジはアレンジと演奏に徹していて、直球ブルースな序盤から徐々にハワイアンやアフロ・カリビアン・テイストが入り混じっていく構成は聴き応えたっぷりです。 *もみの木
リアンにとって10年ぶりの冬盤となる6曲入りのEP。20代の彼女を思い出させるドライヴィングではすっぱなロック・チューンもあれば、近年得意としているオーセンティックなしっとりスロウもあり、曲数以上の満足感を得られるよ! ちなみに来年は〈Chapter 2〉が登場するんだって! *雪うさぎ
メンバー脱退も何のその、元気が弾け飛ぶ初のホリデイ盤だよ! 1D以降のパワー・ポップで挑んだオリジナル曲や、ニッキー・ミナージュ風のラップも飛び出す定番曲のメドレー、ダブステップっぽくカヴァーした〈アナ雪〉のアレなど、今年のクリスマス女子会はコレでキマリでしょ! *雪だるま
ダフト・パンクのカヴァーで人気に火が点き、今年日本デビューも果たしたテキサスの5人組。これまで持ち味としてきた電子音とアカペラ・スタイルの融合から一転、トーライ・ケリーもゲスト参加した本作は、コーラスをじっくり聴かせるクラシカルな内容に。あ、ここにも〈レリゴー〉が! *雪だるま
ねえやんサンタ初のクリスマス・ソングが、本人描き下ろし絵本も付いてタワレコ限定で到着! 管楽器や鈴の音も賑やかな末光篤による表題曲は、聖夜のワクワク感がそのまま音になったような心温まるピュア・ソング。しっとりしたユニコーン“雪が降る町”カヴァーとの対比も鮮やかです。 *となかい