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制作がピート・ベロッテで、アレンジをモロダーが手掛けた出世作。後にビヨンセ“Naughty Girl”で引用された表題曲は吐息のような声で悩ましく迫る妖艶ソウルで、16分を超す大作だ。ミュンヘン・ディスコ調もあるが、ローラ・ニーロ風のソプラノが映える“Whispering Waves”など、素朴な曲をじっくりと歌う。 *林
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成功した前作の様式に倣い、アナログA面を丸ごと18分使った“Try Me, I Know We Can Make It”はメドレー風に展開していくディスコ長編。ただ、センシュアルなキャラクターを払拭したかったのか全体的な風情はジャケさながらの優美な方向にシフトしている感じだ。バリー・マニロウ“Could It Be Magic”のカヴァーがヒット。 *出嶌
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表題通り四季の恋模様を描いたコンセプト作品。吐息系の声で迫るメロウ・ディスコ“Spring Affair”、開放的な“Summer Fever”、ミュンヘン・ディスコ調の“Autumn Changes”、アンニュイな“Winter Melody”と、美しく流れるような展開で聴かせる。制作はモロダー&ベロッテで、アレンジはソー・バルダーソン。 *林
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表題に沿って(当時の視点からの)過去を顧みたコンセプト作品で、20年代を意識したという賑々しい表題曲から50s風のオールディーズ、モータウン調へと現代に接近してくる前半はドナの役者ぶりが光る。後半はファンキーな“Black Lady”やディスコで70年代をレペゼンし、シメの“I Feel Love”で次代の音を先取り! *出嶌
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LPは2枚組だった大作で、ディスコ・オペラとも言われたストーリー性の高いアルバム。ダンス曲をメドレー形式で披露する前半や後半の一部ではモロダーのシンセ~シーケンス・ベースが炸裂し、中盤~後半にバラードが登場する。“I Love You”はシェール“Take Me Home”の雛型的な昂揚感溢れるディスコ・ダンサーだ。 *林
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お立ち台で扇子を扇ぎたくなるような“Hot Stuff”と、歯切れの良いダンサーの表題曲が共に全米No.1ヒットとなったディスコ名盤。ドナとモロダー&ベロッテ双方にとっての代表作ながら、いわゆるミュンヘン・ディスコ的な執拗さは(後半で炸裂するも)全体的には減退し、バラードも含めて垢抜けた雰囲気で聴かせる。 *林
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カサブランカを後味悪く去り、ゲフィンに移籍。これまで通りモロダー&ベロッテのプロデュースながら、彼らとの最終タッグとなったアルバムでもあり、ロック的なエッジを利かせながら、ネオロカ、ニューウェイヴ、AOR、ゴスペルなど、多彩なスタイルで新次元をめざしている。ポスト・ディスコ時代の幕開けを告げた意欲作。 *林
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モロダー&ベロッテ作の『I'm A Rainbow』をボツにされ(96年に蔵出し)、クインシー・ジョーンズ指揮下で作られた野心作。電化ファンク“Love Is In Control(Finger On The Trigger)”を入口にヴァンゲリスのカヴァーやスプリングスティーンの曲提供もあり、クロスオーヴァー感覚は半年後の『Thriller』にも通じる。大人数コーラスにはMJの名も。 *出嶌
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マーキュリー移籍作。マイケル・オマーティアン制作でジェイ・グレイドンもペンを交えた本作は、4年ぶりにR&Bチャート1位を獲得した表題曲など、ニューウェイヴ視点でミュンヘン・サウンドを再現したような曲が並ぶ。CCMや英国レゲエ界からゲストも招聘。旦那と共作した“Tokyo”も含め、ドナの越境感覚が滲む。 *林
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87年の前作『All Systems Go』でゲフィンを離れ、ここからアトランティックへ移籍。当時絶好調のストック・エイトキン・ウォーターマンにプロデュースを委ねてユーロビートに乗っているが、爽快なPWLサウンド効果で歌声は却ってソウルフルだ。久々の全米ヒット“This Time I Know It's For Real”はUKで初のTOP3入り。 *出嶌
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オリジナル・アルバムとしては17年ぶり。グレッグ・カースティンやトビー・ガッドらを起用し、エヴァン・ボガート(ニールの息子)の参加という奇縁も。JR ・ロテムによるドレー調の“The Queen Is Back”をはじめ、ハウスやラテンを混交した彩り豊かなアーバン・ポップで余裕の現役ぶりを見せつけるも、結果的にはこれが最後のアルバムに。 *出嶌