DJを長く続けさせていただいていると、来日するアーティストのいわゆる〈受け〉というのをさせていただくことがあるのですが、今年に入ってからさまざまなアーティストのフロントアクトや客入れDJなどをさせていただけて、ありがたい限りです。良いアーティストを仕事の一環として見学できるなんてありがたすぎます。そんなわけで、来日に際していろいろ聴き直していて改めてよかったなあ、なんて3枚を。

 

MOCKY Key Change Heavy Sheet Music(2015)

先日の神戸公演で客入れを。ジーベックホールという神戸のステージの低い会場がアットホーム感をモリモリ上げていて、年内屈指の素敵な現場でした。手触りの良いスッキリしたアルバムでどんな時でも聴けます。キーボードとして来ていたジョーイ・ドーシクが所属するレーベル、ヴルフ(Vulf)の動向もここ数年気になり続けてます。ぜひ検索を。

 

 

TEAMS,STAR SLINGER Teams vs. Star Slinger Mexican Summer(2010)

アジア・ツアーの東京公演で、彼の前にDJをさせていただきました。映画「ロスト・イン・トランスレーション」のワンシーンがやりたいというスタースリンガーの希望で、マルチネレコードの面々と彼でカラオケに行くことに。まさにあの映画にも出演していた藤井隆さん歌唱の“ディスコの神様”を歌う僕の横で、本当に映画のようにリアクション取りづらそうなスタースリンガーを見る機会は貴重だったのか!? 彼も自分の新曲のMV用にカラオケ館でスピーカーから流れる自分の曲を歌っていて味わい深かったです。そんな新曲のリリースも楽しみですが、こちらはチルアウトグルーヴ全盛期の名盤。“The Yes Strut”、いまだにiPhoneに入ってます。

 

 

TUXEDO Tuxedo Stones Throw(2015)

内容については言わずもがなですが、ビルボードライブ東京での客入れDJをさせていただきました。客入れ用に2人の過去仕事を聴き直してまして、よくよく考えたらヒップホップのトラックメイクを続けていたジェイク・ワンがあんなにシャラッとしたブギーを作れたなんて意外です。ライヴで観ても良かったんだなあ、これが……TVで向井理さんが紹介していたのも衝撃的でしたね。

 

tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。スカイラー・スペンス矢野顕子平井堅SMAPももいろクローバーZ、藤井隆らの作品で活躍する一方、自身の新作『POSITIVE』(unBORDE)も絶賛リリース中! また、作曲を担当したチームしゃちほこ“J.A.N.A.I.C.A.”(記事はこちら)や、G.RINAの新作『Lotta Love』(TOWER RECORDS)収録のコラボ曲“愛のまぼろし”(記事はこちら)など、関連作もまだまだ続いています。その他のあれこれは〈www.tofubeats.com〉でチェックを!