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インタビュー

ヌバイア・ガルシア(Nubya Garcia)が語るデビュー作『SOURCE』

新世代UKジャズ注目のサックス奏者が頭の中をダイレクトに鳴らす

©Adama Jalloh

コンコード・レコードからデビュー! 新世代UKジャズ注目のサックス奏者

 今、UK伸び盛り世代のジャズが面白い。そして、小柄ながらテナー・サックスを堂々ブロウするヌバイア・ガルシアはサックス奏者として、その筆頭に挙げられる逸材だ。

 ロンドン生まれ。10歳からサックスを習い始め、カレッジではジャズを専攻。また、ドラマーのシャバカ・ハッチングスやキーボードのジョー・アーモン・ジョーンズら現英国シーンの中枢にいる逸材を排出している、ジャズ親睦機関であるトゥモロウズ・ウォリアーズにも彼女は加わった。

 「トゥモロウズ・ウォリアーズは既存のものとは違う哲学を持った、初の教育的コミュニティである点が重要ね。多様性のある環境を性別に関係なく提供し、しかもすべてが無料だった。今のUKの音楽シーンがここまで多様性を持っていられることに貢献していると思うわ」

NUBYA GARCIA 『SOURCE』 Concord/ユニバーサル(2020)

 10代初めからジャズに親しみ、10代後半にジョン・コルトレーンに夢中になり、様々な音楽に親しみつつ彼女のジャズ熱はより増した。ガルシアは女性バンドのマイシャやブラウンズウッドが送り出すネリーヤなどに関与しつつ、自らのリーダー活動を行なっている。そんな彼女の新作『SOURCE』は米国のコンコードと契約してのもの。共同制作はワープにリーダー作も持つ、エレクトロな音にも強いクウェス.に委ねた。

 「自分自身のストーリーを語ることを求めた。一枚の大きな絵のような、完全な物語を語りたかったの。コンコード発というのはものすごくエキサイティングなことだけど、特に米国のマーケットは意識しなかった。してしまうと、自分の独自性、ユニークさを失ってしまうと思うから」

 アルバムには地元の仲間だけでなく、米国人シンガーのアケニャや、コロンビアのクンビア・トリオのラ・ペルラらも参加。その総体は、秀でたテナー・サックスのソロとともに、多彩なリズムやいろいろな音楽語彙が自在に入り混じる。それは、彼女のバックグラウンドを照らし出すとともに、様々なものが共存する現代環境を活写するものとなっている。

 「それってすごく重要なこと。ジャズの新しいサウンドを作るということに、私もそうだけど、今みんながすごく熱を入れている。でも、それと同時に、私にはビ・バップやハード・パップ、スウィング、モダン・ジャズ、フリー・ジャズといった、育ってきた音楽のルーツがある。さらにはレゲエ、ダブ、クラシックなども。つまり、頭の中にはすごく広い音世界があって、『SOURCE』は自分の頭の中がそのままダイレクトに音になったようなアルバムなのよ」

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