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【小峯崇嗣】

Sawa Angstrom “Traveling Waitress”

京都を拠点に活動する浜田淳、吉岡哲志、児玉真吏奈の3人によるエレクトロニック・ユニット、Sawa Angstromが昨年12月にリリースした新曲をご紹介。多彩な音楽要素を使い分けた実験性も感じつつ、耽美的で流麗なヴォーカルが加わることで陶酔的なポップスへ様変わりする一曲に仕上がっています。彼らにはメール・インタビュー〈6つの質問〉を行っています。とても興味深い内容となっているので、こちらもぜひチェックしてみてください。

 

ALFRD “W.W”

新鋭レーベル〈makran〉に所属するシンガー・ソングライターのALFRDが、ニュー・アルバム『47TB20』をリリース。その収録曲“W.W”は、アルバムの中でも異色な一曲です。イントロから矢継ぎ早に繰り出されるリリックに圧倒されます。深く沈み込むようなリヴァーヴとエフェクトが効いたビートの織り成すダークなダブステップ・サウンドにも注目です。先週、彼にはInterFM897の「sensor」に出演してもらい、作品に込めた想いなどのインタビューを行いました。そのアーカイヴを残しているので、ぜひチェックしてみてください。

 

はいから東京 “陽炎”

ギター/ヴォーカルの齊藤隼之介を中心に結成された、はいから東京のファースト・シングルから表題曲“陽炎”をご紹介。古き良きレトロ・ポップの仄かな匂いが漂うメロディー。そこにファンク/ソウルなどを織り交ぜ、現代的な心地よいシティ・ポップ・サウンドの楽曲へ。タワーレコード オンラインでは3曲入りシングル『陽炎』が販売されているので、気になった方はぜひ!

 

PEEK “Summer Will Come”

東京の大学で出会ったメンバーが結成したインスト・バンド、PEEKが昨年リリースしたシングルからご紹介。サウンド・エンジニアにtoeの美濃隆章を迎えた楽曲で、清らかなギターが放つ卓越したハーモニーに酔いしれるポスト・ロック・ナンバーです。PEEKは新曲”Dawn Alone”という新曲もリリースしていますのでそちらもぜひチェックを!

 

んoon “Orange”

4人組バンド、んoonが半年ぶりとなる待望の新曲“Orange”をリリースしました。彼ら独特の浮遊感とグルーヴのネオ・ソウル・サウンド。そっと寄り添うようなハープの流麗な旋律と、ヴォーカリスト・JCのシルキーなファルセット・ヴォイスに包み込まれる楽曲に仕上がっています。ベースの積島直人によるセルフ・ライナーノーツも公開されていますので、そちらを併せて読みながら聴くと、より楽曲の面白みが伝わってきます。

 

the McFaddin “DRAW IN A HEAD” 

京都を拠点に活動する5人組、the McFaddinが新曲“DRAW IN A HEAD”をリリース。今回の楽曲は彼らとって新曲地といっても過言ではないサウンドです。オートチューンを使用したヴォーカルに、淡いエレクトロニック・サウンドとロック・サウンドが見事にマッチしています。the McFaddinには以前〈6つの質問〉に答えてもらっているので、ぜひそちらもチェックしてみてください。 

 

【田中亮太】

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE “Life Is Party”

パーティーができないなら生活をパーティーにしちゃえ! そんなマリー・アントワネット的発想……と思いつつも、この〈Positive energy が Yabai〉言葉とビートを聴いていると、ジョイにならずにはいられません。“Dynamite”歌謡ながら、ゴージャスなホーン・フレーズなど90年代フレイヴァ―でまとめたところも素敵。

 

peechboy “we've dance music 'cause we've bodies”

最高のDJが10年、いやそれ以上ぶりとなる新曲をドロップ。圧倒的にファットなグルーヴと過激な音響構築が凄まじいです。〈身体を持つかぎり踊らずにはいられない〉――プリミティヴな欲望を生々しく具現化したダンス・ミュージック。

 

MO MOMA “Route”

すみません、リリースされたのは2020年の6月なんですが、バンドが最近公開したセッション映像がよくて、その流れからこの曲にハマっています。アンビエント再評価な時代のコクトー・ツインズ? 穏やかなシンセ・サウンドがホーリーな空気に染まる瞬間がたびたびあって、何度かハットさせられました。なお、MO MOMAは新曲“Turkey In”を明日の1月20日にリリース。配信リンクはこちら

 

AstroAttack “High Speed For You”

神戸を拠点に活動しているオルタナティヴ・ロック・バンドの新曲。イントロのバカデカいドラムにグッときました。めざせ、サイケデリア。それにしても神戸のバンドが持つドラッギーな志向性は、どんな土地柄を反映したものなのでしょうか。

 

【酒井優考】

LAUSBUB​ “Telefon”

タイムラインでバズってるツイートが何度も流れてくるのでついに聴いてしまいました。札幌発の高校生ふたりによる〈ニューウェーブ・テクノバンド〉(表記が英字のLAUSBUBとラテン文字の𝗟𝗔𝗨𝗦𝗕𝗨𝗕の二通りあるけどどちらが正しいんでしょう)。あの“RYDEEN”がきっかけでテクノを好きになり、ステイホーム期間中にできる音楽を、ということでテクノをやりはじめた高校生。音使いはちょっと電気の“Popcorn”とかを思い出すところもあるし、歌はちょっと絶景クジラ感もあるし、でも懐かしさだけでなく圧倒的なオリジナリティーや新しさもあるし。今、高校生や中学生でもこういうすごい人がたくさんいて、日本の未来は安泰だなとか思ってしまいます。ホームページ見に行った方がいいですよ。

 

higimidari “Night Cycling”

夜のサイクリング、いいですね。一昨年サード・アルバム『Stress』を紹介した時は、もっと冷たくて棘があるような雰囲気だったんですけど、新曲はもっと温かい癒し系な曲でした。

 

(夜と)SAMPO “BACK MY WORD”

元・加速するラブズのなかのいくみ、元ハンブレッダーズの吉野エクスプロージョンらによる5人の新曲。〈この曲、どう展開していくんだろう……〉と気になってきて、転調したところで〈あ! 分かってるな!〉って思いました。

 

ODD Foot Works 「鳶飛蝶躍(Short film) for Qualification 4 Files」

Qualification 4 Files』の4曲が随所に使われてる、22分にも及ぶショート・フィルム。監督はPERIMETRONのOSRIN。登場人物にマトモな人が一人もいなくて、めちゃくちゃ意味深で生々しい映像が連続する問題作。こんなすごい映像を観ちゃうと普通のMVが物足りなくなっちゃう。

 

Tempalay “大東京万博”

一昨日の「関ジャム」を〈これはウチで紹介してる〉〈これはしてない! ヤバイ!〉とか思いながら観てたのですが、この曲、歌謡日で紹介してたのに初耳でした。と同時に、誰かに聴いてもらう、動画再生ボタンを押してもらうための文章って難しいなとも思いました。個人的にはやっぱり、〈やべえよ! 超変な曲だよ!〉とか熱量持って書いてある方が気になる。いやーすごい曲とMVですね(そう言ってる自分の語彙力)。

 

Cody・Lee(李) “我愛你”

公開から少し経っていますが、世界中のコメントが付いていて話題、というので観てみたらすごく面白かったです。トルコの方から付いていた

Title: Chinese
Song: Japanese
Comments: English
Subtitle: Spanish 
Me: Turkish
Hotel: Trivago👁👄👁

というコメントがまさにピッタリの世界中ごちゃまぜ感覚。↑とも共通している、〈日本をベースにした〉〈だけど日本っぽくない〉〈でも日本でしかできない〉独特の雰囲気があると思います。