阿部圭介(渋谷店6F)

まだまだお家時間が長かった2021年。自宅でのチルアウトタイムにもっとも聴いていたのがこの一枚。英レスター出身の5人組〈おしゃゆるバンド〉、イージー・ライフのデビューアルバム。フランク・オーシャンやマック・ミラーのようなローファイヒップホップサウンドを中心に様々なジャンルを展開。気怠くメロウなボーカルはいかにもUKロックといった感じ。ほどよく脱力してシャレオツなサウンドは中毒性大。特にリード曲の“nightmares”は2021年一番のシャレオツキラーチューン。シャレオツな時間を過ごせる、最高にシャレオツな一枚だ。
太田陽士郎(TOWER VINYL SHIBUYA)

今年の〈RECORD STORE DAY〉に再発された幻の名盤。英国のカルトシンガーソングライター、ビル・フェイの71年セカンド。今回のリイシューまで彼の事を知らなかったんですが、ジャケに映る太めの髭モジャ男に惹かれ購入し、どハマりしました。内容はザ・70年代なシンプルなバンドサウンドなんだけど、ふと気付くとグルーヴが最高潮に達していて、うねりをあげている感じ。楽曲も本当に素晴らしく初聴で虜になります。泣きのメロディーを泣き叫ぶように歌うビル・フェイは最高にロックしてます。
そんなビル・フェイ年明けには別テイク集『Still Some Light』がアートワークを一新してリイシューされるし、スティーヴ・ガンとケヴィン・モービーによるカバー7インチもリリースされる。楽しみ。
伊藤慶太(TOWER VINYL SHIBUYA)

サックス奏者、サム・ゲンデルのニューアルバム『Fresh Bread』が先行の全52曲(“干し芋”という謎の日本語タイトル曲あり)の3枚組CDから選抜された楽曲でアナログリリース!
内容は、現代のアウトサイダージャズ!と評されるに相応しく、冒頭曲“Eternal Loop”の文字通り、目を閉じると宇宙空間を漂流してしまいそうなほどに美しい異次元のサウンドスケープが展開されています。
そして、活動拠点であるロサンゼルスという土地柄なのかヒップホップのフレイバーも芳醇。
さらにDJ的な視点では、しっかりとクラブ映えするサウンドなのも魅力。どんな2枚使いができるか・ミックスに取り入れたらどんな世界観を紡げるのか、などと創造力を掻き立てられるエクスペリメンタルな作品です。
今年、間違いなく一番刺激を受けたマイベストレコード!
瀧口譲司(TOWER VINYL SHIBUYA)
トニー・ベネットとの共演アルバムで〈歌モノ〉への更なる対応力を身に付けたチャーラップは、歌手である母や同じピアニストであるパートナーとのリレイションシップを通じて表現者としての実力を高め、〈歴代ブルーノートのピアニスト〉に連なる存在となってBNへ戻って来た。BNのチャーラップをアナログで聴きたいという思いについに応える作品が登場した。ピーター・ワシントン(ベース)、ケニー・ワシントン(ドラムス)とのコンビは決して聴き易いだけの作品ではなく、時に聴く者もはっとさせる演奏を聴かせてくれる。2021年やっと実現した〈ブルーノート・アナログのチャラップ〉!
