enja再発の一環として登場したのは、1976年ユーゴスラヴィア・ジャズ・フェスティバルでのライヴを収めたセシル・テイラー屈指の大名盤! 三管フロントということもあり、膨大な量を誇るセシルの作品群の中でも抜群に聴きやすく、彼をはじめて聴く方にもオススメです…が。打的で知的なあのピアノ奏法を駆使するセシルの世界観はもちろんのこと、音楽を支配するスリルから考えても、通常のジャズ・フォーマットに蔓延るオシャレさや安定感とは無縁です。日常に平穏を求める人は決して聴いてはいけませんが、音楽は確かにここに生きています。さて、自分たちの闇に向き合う準備はできましたか?

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