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BEE GEES 『Main Course』 RSO/Polydor/ユニバーサル(1975)

引き続きアリフをプロデューサーに起用し、マイアミのクライテリア・スタジオで録音されたフィーバー前夜の胎動を伝える一枚。全米1位に輝いた“Jive Talkin’”や“Nights On Broadway”などのヒットを収録。バリーが初めてファルセットを試み、鍵盤奏者のブルー・ウィーヴァーも参加するなど次への準備もここで整った。

BEE GEES 『Children Of The World』 RSO/Polydor/ユニバーサル(1976)

セルフ・プロデュースで再度クライテリア録音し、ほぼバリーにリード歌唱を集中させながら同時代のソウル/ファンク色を導入した聴き心地の良い快作。全米No.1の“You Should Be Dancing”や同3位の“Love So Right”など上昇気流の勢いを反映してアルバムも全米8位を獲得。アルビー・ガルテンとカール・リチャードソンの助力も光る。

BEE GEES 『Spirits Having Flown』 RSO/Polydor/ユニバーサル(1979)

サントラ『Saturday Night Fever』の超特大ヒットやプロデューサーとしての成功を丸ごと追い風にした、ディスコ・フィーバー時代を象徴する傑作。引き続きバリーがリード・ヴォーカルをほぼ一手に担い、“Too Much Heaven”“Tragedy”“Love You Inside Out”という3つの全米No.1シングルを輩出。英米でNo.1を獲得した絶頂盤だ。

BEE GEES 『Living Eyes』 RSO/Polydor/ユニバーサル(1981)

ロック市場で反発の強まるディスコ路線から潔く撤退したRSOでの最終作。バックの面々も一新してスティーヴ・ガッドら敏腕スタジオ・ミュージシャンを従える一方、ロビンとモーリスの歌唱が表に戻ってきたこともあって美しいヴォーカルの調和が楽しめるAORタッチの一枚だ。なお、世界最初のCDになった作品でもある。

BEE GEES 『E.S.P.』 Warner Bros./ユニバーサル(1981)

個々の活動を経た6年ぶりの作品ではワーナーに移籍。それによって再会したアリフ・マーディンをプロデューサーに起用して初のデジタル・レコーディングを行い、同時代のブラック/アダルト・コンテンポラリー的な意匠とメンバーのモードがマッチした充実作だ。メロディアスな“You Win Again”が全英1位を記録。

BEE GEES 『One』 Warner Bros./ユニバーサル(1989)

レコーディング期間の88年3月に末弟のアンディ・ギブが夭折したこともあり、兄弟の結束を改めてタイトルで掲げたアルバム。ブライアン・テンチと共同制作し、全体的にメランコリックな浮遊感を湛えたシンセが耳に残る。10年ぶりに全米TOP10入りした優美な“One”やアンディに捧げる“Wish You Were Here”の仕上がりが温かい。

BEE GEES 『High Civilization』 Warner Bros./ユニバーサル(1991)

セルフ・プロデュースで臨んだ90年代最初のアルバム。同時代のコンテンポラリーなダンス・ビートを意識して鋭角的なサウンド主体のトラックが多いなかで都会的なAORも光る。シュープリームス風の“Secret Love”が全英5位を記録して、60年代から4つのディケイドで全英TOP10入りするという史上2組目の快挙を達成した。

BEE GEES 『Size Isn’t Everything』 Polydor/ユニバーサル(1993)

古巣ポリドールに復帰を果たしての第1弾は、前年に亡くなった父に捧げるアルバムに。メンバーの健康状態の問題などもあってかジャケほど明るい雰囲気はないが、全英4位を記録して90年代最高のUKヒットとなったビッグ・バラード“For Whom The Bell Tolls”など、ヴォーカルの味わいをしっかり聴かせる作りが貫かれている。

BEE GEES 『Still Waters』 Polydor/ユニバーサル(1997)

全英2位/全米11位まで上昇した清々しい聴き心地の佳作。デヴィッド・フォスターとラス・タイトルマン、アリフ・マーディン、ヒュー・パジャム、ラファエル・サディークという複数プロデューサー体制で制作され、オールディーズ調のヒット“Alone”やソフトな“Still Waters(Run Deep)”などは同時代のR&Bを意識した雰囲気もある。

BEE GEES 『This Is Where I Came In』 Polydor/ユニバーサル(2001)

21世紀最初のアルバムにして、3人で作った最後のオリジナル・アルバム。曲調はさまざまながら円熟味を活かす簡素なバンド・サウンドに取り組みつつ、トラディショナルなビー・ジーズ像へ改めて回帰するような素朴な音楽性をそれぞれのリード歌唱で聴かせる。ジャケに古き良き日の写真をあしらっているのも印象的だ。全英6位を記録。