YOU REALLY GOT A HOLD ON US
膨大なリサイクルを生んでいるスモーキー・ロビンソン作の名曲15選! 文/出嶌孝次
1. Shop Around(1960)
スモーキーとベリー・ゴーディJrが共作してミラクルズが発表したチャーミングなアップ・ナンバーで、初の全米TOP5入り、初のR&BチャートNo.1を記録し、モータウンで初のミリオン・ヒットとなった。キャプテン&テニールのカヴァー(76年)も全米4位まで上昇している。2006年にグラミー殿堂入りを果たした。
2. Who’s Lovin’ You(1960)
“Shop Around”のB面に収録されたドゥワップ風味のスロウで、ブレンダ・ハロウェイやシュープリームス、テンプスといったモータウン勢に歌い継がれた後、ジャクソン5“I Want You Back”(69年)のB面に収められた圧巻の歌唱はテレンス・トレント・ダービーに受け継がれ、アン・ヴォーグ“Hold On”(90年)の冒頭で披露されたアカペラ作法はリトル・ミックス版に継承されている。
3. You’ve Really Got A Hold On Me(1962)
サム・クック“Bring It On Home To Me”に着想を得たというミラクルズの代表曲で、R&Bチャート首位/全米8位を記録。ビートルズが取り上げた効果か、ゾンビーズやスモール・フェイセズ、ソニー&シェール、ローラ・ニーロ、シー&ヒム、浜田省吾らが歌って幅広い方面でスタンダード化している。ジュールス・ホランドやエンゲルベルト・フンパーディンク版にはスモーキーが客演。98年にグラミー殿堂入り。
4. My Girl(1964)
メアリー・ウェルズに提供した“My Guy”(64年)の全米No.1ヒットを背景に、ロニー・ホワイトとの共作でテンプテーションズに書き下ろされ(詞は妻のクローデットにインスパイアされたそう)、65年に全米1位に輝いたテンプス/モータウンを象徴する一曲。オーティス・レディングがすぐに取り上げたほか、ローリング・ストーンズもカヴァー。後にサントラ『Motown Magic』でスモーキー自身も披露した。これまた98年にグラミー殿堂入り!
5. Ooo Baby Baby(1965)
共作したピート・ムーアのアレンジによるハーモニーも麗しい、ミラクルズきってのスウィートなナンバー(R&Bチャート4位)。甘くノスタルジックな風情が愛されてカヴァーも多く、特にリンダ・ロンシュタット版は全米7位のヒットを記録。メロウなザップ版も人気で、シールやレニー・クラヴィッツ、近年ではジェフ・ベック&ジョニー・デップも披露していた。
6. The Tracks Of My Tears(1965)
マーヴ・タープリンのギターを起点にピートも共作した詩情溢れるミラクルズの代表曲(R&B 2位)。アレサ・フランクリンやブライアン・フェリー、ボブ・ディラン、リンダ・ロンシュタット、コリン・ブランストーン、ボーイズIIメン、ドリー・パートン、ブライアン・アダムスなどカヴァーも膨大。ロッド・スチュワート版にはスモーキーも客演。2007年にグラミー殿堂入り。
7. Going To A Go-Go(1965)
ゴーゴーに触発されてピート、ボビー、マーヴと共作したミラクルズのアップテンポなリズム・ナンバーで、R&Bチャート2位まで上昇。ローリング・ストーンズがライヴで披露したほか、テン・シティ、フィル・コリンズらが取り上げている。