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グラミーのノミネートを横目に改めて振り返る、2023年のメインストリームとオリヴィア周辺のあれこれ 文/出嶌孝次

OLIVIA RODRIGO 『GUTS』 Interscope/ユニバーサル(2023)

説明不要の一枚。なお、本作後に映画「ハンガー・ゲーム0」に提供した“Can’t Catch Me Now”はフォーク・ロックで、オリヴィアとダン・ニグロの手札はまだまだ多そう。

VARIOUS ARTISTS 『Barbie: The Album』 Atlantic/ワーナー(2023)

この年を象徴するサントラだけに、主要部門に入ったビリー・アイリッシュとデュア・リパに加え、ニッキー・ミナージュ × アイス・スパイスらも山ほどノミネートされてる!

 

LANA DEL REY 『Did You Know That There’s A Tunnel Under Ocean Blvd』 Interscope/ユニバーサル(2023)

グラミー常連の彼女は5部門に選出。本作を手掛けたジャック・アントノフも〈年間最優秀プロデューサー〉部門に名を連ねている。

 

GRACIE ABRAMS 『Good Riddance』 Interscope(2023)

オリヴィアの初ツアーで前座を務めた後、アーロン・デスナー制作のこの初作を出した彼女は〈最優秀新人〉にノミネートされた有望株。その後はテイラーの前座を務めている。

COI LERAY 『Coi』 Republic(2023)

あのベンジーノの愛娘で、大ネタの“Players”がバズったラッパー。同曲に加えてデヴィッド・ゲッタ&アン・マリーとの“Baby Don’t Hurt Me”も各ジャンル部門に選出。

 

P!NK 『Trustfall』 RCA/ソニー(2023)

〈最優秀新人〉候補のフレッド・アゲインは、スクリレックスやロミーとの曲でもノミネート。トランシーでポジティヴなピンクとの“Trustfall”も2023年の重要な仕事だった。

 

BRANDY CLARK 『Brandy Clark』 Warner(2023)

ブランディ・カーライルのプロデュースによるブランディ共演で話題になった一枚。名曲“Buried”などがカントリーやアメリカーナの各分野で合計6部門にノミネート!

 

CHAPPELL ROAN 『The Rise And Fall Of A Midwest Princess』 Island(2023)

ダン・ニグロと2020年から作っていた初作をやっと形にできた彼女。〈Sour Tour〉に続いては〈Guts Tour〉でもオリヴィアのオープニングを務める模様だ。

 

RENEÉ RAPP 『Snow Angel』 Interscope(2023)

オリヴィアとも組むアレクサンダー23が全編を手掛けた俳優/シンガーの初作。ここでコライトする売れっ子のジャスティン・トランターは〈最優秀ソングライター〉にノミネート。

 

d4vd 『Petals To Thorns』 Darkroom/Interscope/ユニバーサル(2023)

オリヴィアに近い世代を探すと……夏に〈フジロック〉出演したこのデヴィッドは2005年生まれ。ダークルーム仲間のホリー・ハンバーストーンとのコラボも記憶に新しい。

 

MELANIE MARTINEZ 『Portals』 Atlantic(2023)

ダーク・ポップといえば、「The Voice」出身の彼女が2年の活動休止を経てCJバランと仕上げた本作は、全米2位のヒットを記録。生と死を描いた内省的な仕上がりだ。

 

CLAIRE ROSINKRANZ 『Just Because』 Republic(2023)

2004年生まれで8歳から曲作りを始め、“Backyard Boy”(2020年)でバズった彼女は2023年にこちらの初作を発表したばかり。オリヴィアとの同世代感も感じられるかも。