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カトリエル&パコ・アモロソ、ザ・ハイヴスら絶対見逃せない洋楽アクト

天野「そして、小田さんが言ったハイムの出演は嬉しいですよね。アラナ、ダニエル、エスティの3姉妹からなる米LAのバンドで、2013年にアルバム『Days Are Gone』でデビュー。インディーロックや西海岸らしいソフトロック、古き良きロックやポップスへの愛あふれるソングライティングやアクチュアルな歌詞が魅力です。アラナが映画『リコリス・ピザ』で主演するなど、幅広い活動でも知られています。

今年に入ってからはセレブのゴシップ写真を真似たジャケットをあしらった一連のシングルが話題になっていて、4作目のアルバム『I quit』もリリースされたばかり。2020年の前作『Women In Music Pt. III』も傑作だったし、新作もプロダクションが凝ってて素晴らしいし、まさに絶好のタイミングでの来日ですね。11年ぶりに日本でライブをやる、という点でも貴重です」

小田「個人的には思い入れのあるジェイムス・ブレイクをまたフジロックで見れるのが嬉しいです。スタジオアルバムとしては2023年の『Playing Robots Into Heaven』が最新ですが、昨年はリル・ヨッティーとのジョイント作『Bad Cameo』も出していて、アシッドジャズにハウス、ネオソウルなんかも盛り込んだジェイムスらしいトラックを聴くことができました。STUTSと山下達郎に挟まれてのスロットもなかなか面白いなと(笑)」

天野「あと、新作『Lotus』をリリースしたばかりのリトル・シムズは要注目ですね。ロンドン出身のラッパーですが、今やブリティッシュヒップホップを代表する存在で、コンシャスだったり内省的で率直だったりするリリックが魅力です。日本ではサウンドがかなり冒険的だった2021年のアルバム『Sometimes I Might Be Introvert』で名前が知れ渡ったんじゃないかなと。ただ、自分はソリッドなヒップホップに回帰した次作『NO THANK YOU』が好きなんです。

新作はソウルフルな生演奏が特徴的なのでそのモードを期待したいところですが、去年のグラストンベリーでの力強いパフォーマンスのようにギタリストとベーシストを従えたライブになるのかな?と予想しています」

小田「もっと全身でロックを浴びたい!という人もいると思うので、ここでザ・ハイヴスにも触れておきたいです。自分も含めて2000年代初頭のガレージロックリバイバルでアークティック・モンキーズらと共に彼らと出会ったリスナーは多いと思いますし、母国スウェーデンをはじめロックシーンにおいてもライブバンドとして不動の地位を築いています。8月末にはビースティ・ボーイズのマイク・Dがプロデュースで参加していることでも話題の7作目『The Hives Forever Forever The Hives』のリリースも控えていて、先行シングル“Enough Is Enough”を聴いただけでも苗場での盛り上がりが想像できます。約11年ぶりの来日ということで、彼らのステージを見て溜まりに溜まったストレスを一気に発散しましょう!」

天野「ザ・ハイヴスは最高でしょうね! それと、今回が初来日公演となるカトリエル&パコ・アモロソも期待大。アルゼンチンの人気ヒップホップデュオで、詳しくはKotetsu Shoichiroによる紹介コラムを読んでください。コーチェラの配信で見た人も多いと思いますが、コンセプチュアルでユーモラスなセットとパフォーマンスがすごくよかったんですよね。ラップアクトってライブが微妙なことがありますが、2人はユニークなキャラ立ちもあって、ステージでこそ映えるなと。Kotetsuが解説を書いたという新作『PAOPTA』の国内盤も7月にリリースされるので、予習としてぜひチェックしてください。これから日本でどんどん人気になりそうです」

 

山下達郎、RADWIMPSなど今年は邦楽アクトもアツい!

小田「ここで日本のアーティストについても話していきましょうか。先にも触れたとおり第1弾ラインナップの段階でビッグネームが揃っていて、今年のフジロックの本気を感じます。そのなかでも、初日のフレッド・アゲインの前に登場するVaundyなんかは彼のアーティスト性や音楽性も含めて、〈フジロックに大きな爪痕を残す〉と言わんばかりのステージが予想できます。2023年の2ndアルバム『replica』以降もハイペースで新曲を発表し続けながら長期にわたるアリーナツアーを完走して、その才能と人気は天井知らず。デヴィッド・ボウイやオアシスといった洋楽のエッセンスを楽曲に反映させていたりと、べテランのフジロッカーたちにも絶対刺さると思います」

天野「邦楽勢では、山下達郎が初出演することは話題になりましたね。そもそもフェスに出ること自体7年ぶりだそうですが、フジロックにはめちゃくちゃ合いそうなので、むしろ〈なんで今まで出てなかったの!?〉と思ったほど。名曲のオンパレードに期待したいとはいえ、2023年の“Sync Of Summer”も今CMに使用されている新曲“MOVE ON”もガッツリ夏ソングですし、〈最新のタツロー〉を聴かせてほしいですね」

小田RADWIMPSはまだコロナ禍だった2021年にヘッドライナーを務めて以来、4年ぶりのフジロックになります。現在メジャーデビュー20周年イヤーの真っ只中で、NHK連続テレビ小説「あんぱん」の主題歌“賜物”を毎朝耳にしている人も多いのでは? バンドとしては2024年6月以来のライブになるようで、海外のオーディエンスも多いフジロックなので“前前前世”や“グランドエスケープ”のようアニメ絡みのヒットチューンはやってくれそうな気がします。個人的には“ソクラティックラブ”や“トレモロ”あたりのライブ人気の高い楽曲も聴きたいですね。ニューアルバムの発売も決定しましたし、オリジナルアルバム5作品のアナログリイシューが現在進行中なので、予習がてら名作をレコードで聴き返してみてもいいかもしれません」

天野「あとは、活動休止から復帰したSuchmosは必見ですよね。ニューEP『Sunburst』からの先行曲“Whole of Flower”は〈アシッドジャズバンドがシティポップを演奏している〉という感じで、これが新生Suchmosかと驚かされました。何より、ベーシストに山本連を迎えた新編成がどんな演奏を聴かせるのかに注目が集まっています。YONCEのMCにも要注目!」