フランスの香気とエスプリに満ちた魔法の時間が織りなされる
こうして曲目をみているだけでも、優美なフランスがいまにも薫ってきそうだ。しかも、よく吟味され、響き合う構成となっている。19世紀のシャブリエ、フォーレから、ドビュッシー、ラヴェルで20世紀をまたぎ、プーランクの2作では1950年代を進む。フランスのピアノの魅力に溢れた一夜で、オーケストラでよく知られる名曲も2台ピアノの絢爛たる響きで聴ける。
と書くのはかんたんだが、2台ピアノはデュオのなかでも特別に合わせが難しい分野である。姉妹や兄弟や夫妻のデュオも多いのは、それだけ気心が知れて、呼吸が合わないと、なかなかうまくいかないからだろう。児玉桃の場合は姉の児玉麻里と2台ピアノをむかしから巧みに聴かせているし、なにより彼女もタローも対話が好きで、そのうえ古くからの友人どうし。よいところがたくさん引き出され、たがいの持ち味を引き立て合うはず。フランスの香気とエスプリに満ちた魔法の時間が、素敵に親しく織りなされていくことだろう。
LIVE INFORMATION
珠玉のリサイタル&室内楽
児玉 桃&アレクサンドル・タロー デュオ・リサイタル
2026年9月26日(土)東京・銀座 ヤマハホール
開場/開演:15:30/16:00
会場:ヤマハホール
出演者:児玉桃(ピアノ)/アレクサンドル・タロー(ピアノ)
料金(税込):7,000円(全席指定)
主催:ヤマハ株式会社ヤマハホール
■注意事項
・都合により出演者、曲目が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
・未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
・チケット料金には消費税が含まれております。
■プログラム
G. フォーレ(A. タロー編)/ラシーヌの賛歌 Op. 11 ※タローソロ
E. シャブリエ/遺作の5つの小品 より カプリス ※タローソロ
/10の絵画風小品 より 憂うつ、村の踊り、牧歌、スケルツォ・ワルツ ※タローソロ
C. ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
F. プーランク/2台ピアノのためのエレジー FP175
/シテール島への船出 FP150
M. ラヴェル(A.タロー編)/フォーレの名による子守歌 ※児玉ソロ
C. ドビュッシー/レントより遅く ※児玉ソロ
/12の練習曲 より ※児玉ソロ
E. シャブリエ/3つのロマンティックなワルツ
M. ラヴェル/ラ・ヴァルス
■チケット情報
チケットぴあでのご予約・お申し込み
WEBからのお申し込み:http://ticket-search.pia.jp/pia/search_all.do?kw=323-064 ※座席選択可能
Pコード:323-064
発売日:2026年3月21日(土)
座席種別:指定席
■お問い合わせ
ヤマハ銀座店
TEL:03-3572-3171(ヤマハ銀座店 インフォメーション)
営業時間:11:00~18:30
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は営業いたします) ※2026年3月30日(月)は臨時休業いたします
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座7-9-14
アクセス:https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza.html#access
PROFILE: 児玉 桃
J. S. バッハからメシアンを含む現代作品まで、幅広いレパートリーと豊かな表現力によるその演奏は高い評価を得ている。幼少期をヨーロッパで過ごし、ドイツで教育を受けたあと、パリ国立高等音楽院にてM. ペライア、A. シフ、T. ニコラエワに師事。1991年、ミュンヘン国際コンクールにて最年少で最高位を獲得し、その才能を世界に示した。その後、ヨーロッパ、北米、アジアで活動を展開。ケント・ナガノ指揮ベルリン・フィル、小澤征爾指揮ボストン響、モントリオール響、フランス放送フィル、スイス・ロマンド管、ヘルシンキ・フィルなど、世界一流のオーケストラと多数共演。現代音楽にも積極的に取り組み、特に細川俊夫からの信頼は厚く、数多くの作品を手掛けている。ピアノ協奏曲“月夜の蓮 -モーツァルトへのオマージュ-”は、ハンブルクにて北ドイツ放響と世界初演、日本初演は小澤征爾指揮&水戸室内管により行われ、CD化もされ大きな話題を呼んだ。ヨルグ・ヴィットマン、ロドルフ・ブルノー=ブルミエをはじめ、多くの現代作曲家が児玉桃に作品を献呈し、初演を行っている。CD録音も活発で、オクタヴィア・レコード、ECMから作品を多数リリース。後進の指導にも熱心で、現在はドイツのカールスルーエ音楽大学で教授を務める。エリザベート王妃国際音楽コンクール、ショパン国際ピアノコンクール、ジュネーヴ国際音楽コンクール、ロン=ティボー国際コンクール、浜松国際ピアノコンクールなど、数々の世界的コンクールで審査員を務めている。平成20年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。令和4年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。現在はパリに在住。
PROFILE: ALEXANDRE THARAUD
アレクサンドル・タローは25年に及ぶキャリアを通じ、クラシック音楽界における唯一無二の地位を築き、フレンチピアニズムの担い手として活躍している。クープラン、バッハ、スカルラッティからモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、ブラームス、さらにラフマニノフや20世紀の著名フランス人作曲家に至る幅広いレパートリーを録音したソロアルバムは25作を超え、そのほとんどが主要音楽専門誌の賞に輝いている。また、演劇制作者、ダンサーなどクラシック音楽以外のジャンルの音楽家たちとのコラボレーションを通じて、多彩な芸術的試みにも挑んでいる。ソリストとして、最近ではバイエルン放送響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、フィラデルフィア管など世界の一流オーケストラと共演。世界の主要なコンサートホールでのリサイタルも多い。 エラート・レコードと専属レコーディング契約を結び、活発なレコーディングを行っている。2017年、ピアニストとしての自らの日常生活を興味深く語った著書「Montrez-moi vos mains」を出版。2021年、フランスの音楽大賞ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク・クラシックより、インターナショナル・ソリスト・オブ・ザ・イヤー賞を授与された。2022年には映画音楽を特集した『シネマ』と題するCDをリリースし、2023年は4手プロジェクトに挑むなど、視野の広い活動を精力的に展開している。最新アルバムは、2025年10月にリリースされた『ピアノソング』。