ルーツ・ミュージックを追求する近年のマラコ
2000年代にはウィリー・クレイトンやマーヴィン・シーズといったローカルの巨人たちが集まり、一時はジャーメイン・デュプリ率いるソー・ソー・デフ作品を配給したり、ケリー・プライスや112のQパーカーらと契約していた時期もあるマラコ。この10年ほどを振り返ってみると、特にゴスペル・アーティストが多く集まっていて、メアリー・メアリーのティナ・キャンベルやビービー・ワイナンスのようなコンテンポラリー勢もいれば、ミシシッピ・マス・クワイアやカントン・スピリチュアルズのようなミシシッピ州内の老舗グループ、さらに伝記ドラマ「クラーク・シスターズ ~First Ladies Of Gospel~」(2020年)でトゥインキー役を射止めたクリスティーナ・ベル、ゴスペル/ブルース系ギタリストのMrシップまでアーティストのスタイルもさまざま。昨年はブルース・ギタリストのマイク・ファリスもアルバムを出していて、よりルーツ・ミュージックの根源を辿るような顔ぶれが安定して集っているようだ。 *出嶌孝次
左から、ティナ・キャンベルの2017年作『It’s Still Personal』(Gee Tree Creative/Malaco)、ビービー・ワイナンスの2019年作『Need You』(Regimen/Malaco)、カントン・スピリチュアルズの2021年作『Hallelujah Anyhow』、クリスティーナ・ベルの2021年作『Still Faithful』、 Mrシップの2024年作『Old Time Church』、ミシシッピ・マス・クワイアの2024年作『We Still Believe』(すべてMalaco)、マイク・ファリスの2025年作『The Sound Of Muscle Shoals』(Fame/Malaco)