ESSENTIALS
いくらでもあるマラコの秘宝
ジャクソン生まれでマラコの看板アーティストとなったドロシー・ムーア。後にモニカらも取り上げる名バラードの表題曲が大ヒットしたのを受けて編まれたのがこのファースト・アルバムだ。この時期にスタックスから移籍してきていたエディ・フロイド作のナンバーもウイリー・ネルソンのカヴァーも懐の深い歌唱で包む、アーシーでメロウなサザン情緒の麗しさに引き込まれる。 *出嶌
“Groove Me”を書いて歌ったマラコ躍進の立役者たるニューオーリンズ出身シンガーの、チムニーヴィルから放った2枚目のアルバム(通算5作目)。原曲よりファンキーなスタイルでセルフ・カヴァーした“Baby Let Me Kiss You”をはじめ、軽妙な表題曲や陽性の野太いグルーヴで躍動する“Stop, Look And Listen”などディスコ時代に呼応したソウルフルなアップの快活さが際立つ。嬉しい世界初CD化だ。 *出嶌
サム・ディーズのペンによる“Special Occasion”でエレガントに幕を開ける3作目。前後の時期と比べてもライトでメロウな風情がまろやかな歌唱としなやかにマッチした快い仕上がりの傑作で、マラコ・リズム・セクションのタイトなバッキングも素晴らしい。90年代にスノウボーイが取り上げた“Girl Overboard”の流麗なフィーリングも後半に固められたディープな味わいも格別だ。 *出嶌
ドロシー・ムーアと縁深いジャクソン出身のシンガーがディスコ・マナーで出したファースト。“Groove Me”と“Baby Let Me Kiss You”はキング・フロイド名曲のカヴァーで、カリビアンな要素も交えたエレクトロニックな音色は80年代を先取りした印象だ。アニタ・ワードに通じるコケティッシュなキャンディ・ヴォイスはシルヴィア“Pillow Talk”のカヴァーでも大ハマり。 *林
ミシガン出身のシンガーによる唯一のアルバム。フレデリック・ナイトの全面プロデュース/アレンジで、TKディスコから12インチも出された“I’m In Too Deep”を含む前半は華美なディスコ・ファンクを力強いハイ・テナーで歌い倒す。一方で南部風情のバラードや“I Can’t Get Enough Of Your Love”のような都会感覚のメロウ・グルーヴではディープな体質が露わになる。 *林
ミシシッピ出身のバンドが残した唯一のアルバム。スライを下敷きにして賑やかに盛り上げる冒頭の“Dance To The Funk”を筆頭に、爽快なモダン・ソウルの“You Make Me So Very Happy”や昼下がり系のバラード“Trust In Me”など魅力的な歌唱&ハーモニーと高い演奏力が結びついた佳曲揃い。流石にEW&Fすぎる“Don’t Be Lonely”まで完成度は高く、隅々まで楽しめる。 *出嶌
ジャクソン州立大学で結成されたバンドがスタックスからマラコに移籍して発表したセカンド・アルバム。シンセを駆使し、クラップやベルなどの快音を響かせたメロディアスでポップなディスコ・ファンクは同時期のクール&ザ・ギャングにも近い。一方、“Let’s Love”やファルセットが映えるスウィートな“What Am I Gonna Do”といったヴォーカル・グループ風情のスロウも上々だ。 *林
通算5作目となる第1期マラコでの最終作。制作を手掛けたカーソン・ウイットセット作の軽快なミディアムのほか、ジョージ・ハリソン“Something”やチップ・テイラー作“Angel Of The Morning”などのカヴァーも含み、カントリー寄りのサザン・ソウルをグラディス・ナイトに通じる声でディープかつ情熱的に歌う。名曲“It’s All In The Game”のメロウなカヴァーもいい。 *林
80sマラコの裏方としても活躍したラリー・アディソン含むジャクソン出身のファンク・バンドによる3作目。モダンで開放的なパーティー・ファンク感は変わらずで、79年の人気曲“Get Up And Dance”を特徴づけたカズーが鳴る“At The Party”などバーケイズ風のディスコ・ブギーがあれば、スウィッチを思わせる“I Give You Love”や“You”といったメロウ・ミディアムも登場する。今回が初CD化。 *林








