SOUL TREASURES
日々復刻の進むソウルの宝物たち
なまけ気味でソウル連載はまたお休みながら、リイシューは毎月ノンストップでいろいろ出ています。特に大粒なのはジェミゴに残した唯一のアルバム『The Notations』(76年)で知られるシカゴのヴォーカル・グループ、ノーテーションズの編集盤『Still Here: 1967-1973』。ヌメロ編纂だけに初シングルとされる音源やデモなどを偏執的に満載してますが、聴き心地はもちろんマニアックじゃないです。ドゥワップの残り香から時代を追っての変化も楽しめる、粋でスウィートな楽曲集になっています。
また、サンドラ・ライトの『Wounded Woman』は、所属するスタックスの倒産でお蔵入りした74~75年の録音が89年に開陳されたサザン・ソウルの不幸な佳作。あと、ジェローム・ブレイリーがP軍団を除隊して組んだハードなロッキン・ファンク・バンド、ミューティニーの79/80年作も久々に復刻されまして、未発表の7曲などボートラも盛りだくさんでオススメ!