コラム

ワールド・ミュージックの祭典〈スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド〉のレジデンス・プロジェクトから2つのユニットが誕生

 富山が世界に誇るワールド・ミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」が今年も開催されます! さらに25回目の開催となるこの記念すべき年を祝して、祭典での異文化交流を通して生まれた音楽的結晶を発信する“スキヤキ・レーベル”も再開されます。今回はそこからリリースされる2タイトルを紹介。

SUKIAFRICA ”SUKIYAKI ALLSTARS” ライブ・イン・トーキョー Sukiyaki Meets The World(2015)

 まずは、ンビーラ(ムビラ)と呼ばれるジンバブエの親指ピアノの名手であり伝統の再構築を志すミュージシャンとしても非常に優れた存在だった才女チウォニーソ・マライレ他アフリカ、韓国、日本の精鋭5か国8名によるユニット、スキアフリカ“スキヤキ・オールスターズ”による東京公演(2010年8月)のライヴ盤。若くしてこの世を去ったチウォニーソの音源という意味でもトーゴのピーター・ソロ、カメルーンのエリク・アリアーナというアフリカ新世代の共演という意味でも貴重であり、各々が曲毎にコンポーザーを務めることでその音楽性の相違点を一度で楽しめるというとても興味深い1枚になってます。久保田麻琴氏の録音も素晴らしい。

 

CUATRO MINIMAL ラ・コラ・デル・ドラゴン Sukiyaki Meets The World(2015)

 そしてもう1枚は、ヴォイス・パーカッションからホーミーまで、多彩な声を自在に操りループさせる声の魔術師フアン・パブロ・ヴィヤと、指だけでなくヤスリや携帯扇風機など誰も思いつかない道具を使いギターを演奏するフェルナンド・ヴィゲラスというメキシコの奇才2名にスキアフリカのメンバーでもある韓国のパーカッショニスト、チャン・ジェヒョ、そして親指ピアノや鹿児島の板三味線・ゴッタンも操るサカキマンゴーを加えたクアトロ・ミニマル。メキシコ、韓国、鹿児島なんてこんな組合せはスキヤキならでは! こちらは非常に実験的でありながらポップ。おそらく日本人にとって親しみやすさとなる日本の言葉や伝統が海外のリスナーにはどう感じられるのか?なんて偏ってますが考えるとわくわくします。そういう意味でも富山に行かねば!と思わせる作品。8月はスキヤキです!

 

LIVE INFORMATION
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド
○8/21(金)~23(日)
会場:南砺市福野文化創造センター「ヘリオス」、南砺市園芸植物園「フローラルパーク」ほか
sukiyakifes.jp/

スキヤキトーキョー2015
18:30開場/19:30開演(3日間共通)
○8/25(火)会場:渋谷WWW 出演:シェイク・ローアウレリオ・マルティネス
○8/26(水)会場:渋谷WWW 出演:チガナ・サンタナベカオ・カンテット
○8/27(木)会場:月見ル君想フ出演:クアトロ・ミニマル/キウイとパパイヤ、マンゴーズ
sukiyakitokyo.com/

TOWER DOORS