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プリファブ・スプラウトの『I Trawl The Megahertz』と並べて聴きたい作品たち

THE LOCH NESS MOUSE The Loch Ness Mouse II Tune-J/Pヴァイン(2019)

現行シーンでもっともプリファブの影響を感じさせるノルウェーのネオアコ集団。タイミング良く到着したこの新作でも、パディそっくりの歌いっぷりでニンマリだよ。何と日本盤のボートラではプリファブの“The Sound Of Crying”をカヴァーしているんだから確信犯だね! *三崎

 

THE BLUE NILE Hats Linn/Virgin EMI(1989)

網膜剥離のため創作活動が困難だった2000年代初頭のパディをサポートし、アルバム完成にまで導いた立役者こそ、ブルー・ナイル仕事で知られるヴェテラン・エンジニアのカラム・マルコム。本作での緻密&優美な音空間は、『I Trawl The Megahertz』にもしっかり受け継がれているでござる。 *天空

 

JAMISON ISAAK Cycle Of The Seasons Flora/PLANCHA(2018)

ティーン・デイズ名義でチルウェイヴ人気を盛り上げた男が初めて本名で挑んだこのアルバムは、従来とは異なる全編インスト作品に。名前を使い分け、『I Trawl The Megahertz』と同様にメロディー・オリエンテッドなアンビエント/ポスト・クラシカル風の仕上がりというのは単なる偶然か? *野比

 

Poor Vacation Poor Vacation Mastard(2018)

結成時にプリファブをモデルにしたという東京発の5人組によるデビュー作。モロなわけでもないけど、本人たちが〈サウンドの持つロマンチックな感覚が共通してる〉って言っているのは超わかる! そういえばKIRINJIの近作にもプリファブ風の曲があったし、日本はパディのチルドレンが多いよね! *三崎

 

PREFAB SPROUT Crimson/Red Icebreaker(2013)

一時は失明の危機にあったパディの病状も回復し、2007年に『Let's Change The World With Music』を上梓してプリファブを復活。目下の最新作となるこの『Crimson/Red』を経て現在は次のアルバムの準備中とのことで、寡作ながらもコンスタントかつ元気に活動しているのが頼もしいでござる。 *天空