時代を越えてニュー・タイトルが続々と登場してくるソウルの世界。もはや現実はなかなかですが、今回は2020年の収穫を総決算しておきましょう。さまざまなリイシューや発掘盤など膨大なリリースの宝の山から、いまこそ拾い上げて聴いておきたい珠玉のアルバムとは!?

 旧年中はお世話になりました。ってことで、毎年恒例のソウル復刻&発掘の個人ベスト、2020年版です。クラーク・シスターズやビリー・オーシャン、ドン・ブライアントといった大御所が元気に新作を届けたこの年は、かつて本連載でも取り上げたビル・ウィザーズやベティ・ライト、クール&ザ・ギャングのロナルド・ベルといったレジェンドが逝去。元TOPのフランシス・ロッコ・プレスティア、ランス・アレン、DJ・ロジャース、エモーションズのパメラ、ハニー・コーンのエドナ・ライト、ロイC、ハミルトン・ボハノン、元シュープリームスのバーバラ・マーティン、元テンプスのブルース・ウィリアムソン、ソウル・サヴァイヴァーズのケニー・ジェレマイア、スウィート・セイブルら忘れ難い面々もこの世を去っています。例の映画が話題になった年にアンドレ・ハレルが急逝するというのも……。

 そんな思いはさておき、いつ生まれた曲であろうと、その作品に初めて出会うリスナーにとってはそこがリアルタイムなわけで、そう考えればやはり2020年も注目すべき復刻や発掘は多々ありました! *bounce編集部