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Netflix映画「目指せメタルロード」独占配信中

チェロでメタルといえば、フィンランドにチェロ主体のアポカリプティカというバンドがあります。
デビューアルバムのメタリカのカバーアルバム『Plays Metallica By Four Cellos』(96年)は有名で、メタリカの“Battery”は高速にギアチェンジするところがチェロならではの疾走感。とっても格好良いです。

アポカリプティカの96年作『Plays Metallica By Four Cellos』収録曲“Battery”

このバンドは初期はメタル名曲のカバーが多くて、パンテラなどもカバーしています。
その後チェロが3人になってドラムが入ったりしましたが、2015年の『Shadowmaker』は今まで腕力中心の音楽だったところ、歌が加入してアレンジもポップなアプローチが多彩に増えて、とても好きな音楽でした。

アポカリプティカの2015年作『Shadowmaker』収録曲“Shadowmaker”

 

他には、メタルバンドというわけではないですが、2CELLOSが有名だと思います。
YouTubeでマイケル・ジャクソンの“Smooth Criminal”でバズったのはご覧になった方も多かったのではないでしょうか。

2CELLOSの2012年作『2CELLOS』収録曲“Smooth Criminal”。マイケル・ジャクソンのカバー

メタルの曲をよく取り上げており、AC/DCの“Thunderstruck”とか、最高です。

2CELLOSの2016年のライブ動画。演奏しているのはAC/DC“Thunderstruck”

アイアン・メイデンの“The Trooper”、盛り上がるに決まってる。

2CELLOSの2016年のライブ動画。演奏しているのはアイアン・メイデン“The Trooper”とジョアキーノ・ロッシーニ“ウィリアム・テル序曲”のマッシュアップ

 

ちなみに、イングヴェイ・マルムスティーンの『Eclipse』(90年)と『Fire & Ice』(92年)でベースを弾いていたスヴァンテ・ヘンリソンは、チェロとコントラバスのプレイヤーで、ノルウェー室内管弦楽団の主席奏者として活躍している人。どういう経緯でイングヴェイの録音に参加したのか非常に謎なのですが、クラシックは勿論のこと、ジャズもプレイしており、超一流。

スヴァンテ・ヘリンソンの2016年のライブ動画。演奏しているのはジョン・コルトレーン“Giant Steps”

というわけで、映画からチェロのメタルって格好良いよ!という話でした。

 


FILM INFORMATION
目指せメタルロード

Netflix映画「目指せメタルロード」独占配信中

製作・脚本:D・B・ワイス
監督:ピーター・ソレット
出演:ジェイデン・マーテル/アイシス・ヘインズワース/エイドリアン・グリーンスミス
2022年|アメリカ|98分
https://www.netflix.com/jp/title/81207588

 

LIVE INFORMATION

2022年7月17日(日)埼玉・蕨 Our Delight
開場/開演:13:00/13:30 ※2セット、入替無し
出演:西山瞳(ピアノ)
チャージ:3,100円
有料配信:https://twitcasting.tv/f:2943838705694855/shopcart/168062

2022年7月23日(土)東京・池袋 Apple Jump
開場/開演:13:30/14:00
出演:西山瞳(ピアノ)/坂上領(フルート)
チャージ:2,800円

2022年7月30日(土)東京・小岩 COCHI
開演:20:00
出演:西山瞳(ピアノ)/小美濃悠太(ベース)
チャージ:2,800円    

2022年7月31日(日)神奈川・横浜 上町63
開演:15:00(1st)/16:30(2nd)
出演:西山瞳(ピアノ)/市野元彦(ギター)/西嶋徹(ベース)
チャージ:3,300円

★詳細はこちら

 

RELEASE INFORMATION
西山瞳トリオ、7年ぶりのスタジオアルバム『Calling』発売中!

西山瞳トリオ 『Calling』 MEANTONE(2021)

リリース日 :2021年9月15日
品番:MT-10

価格:2,970円(税込)
紙ジャケット仕様

TRACKLIST
1. Indication インディケーション(作曲:西山瞳)
2. Calling コーリング(作曲:西山瞳)
3. Reminiscence レミニセンス(作曲:西山瞳)
4. Lingering in the Flow リンガリング・イン・ザ・フロウ(作曲:西山瞳)
5. Etude エチュード(作曲:西山瞳)
6. Loudvik ルードヴィック(作曲:西山瞳)
7. Drowsy Spring ドロウジー・スプリング(作曲:西山瞳)
8. Folds of Paints フォールズ・オブ・ペインツ(作曲:西山瞳)

All Composition & Produce Hitomi Nishiyama

録音日:2021年3月30、31日 Studio Dede
録音/ミックス/マスタリング:吉川昭仁

■メンバー
西山瞳(ピアノ)
佐藤“ハチ”恭彦(ベース)
池長一美(ドラムス)

 


PROFILE: 西山瞳
79年11月17日生まれ。6歳よりクラシックピアノを学び、18歳でジャズに転向。大阪音楽大学短期大学部音楽科音楽専攻ピアノコース・ジャズクラス在学中より、演奏活動を開始する。卒業後、エンリコ・ピエラヌンツィに傾倒。2004年、自主制作アルバム『I’m Missing You』を発表。ヨーロッパジャズファンを中心に話題を呼び、5か月後には全国発売となる。2005年、〈横濱JAZZ PROMENADE ジャズ・コンペティション〉において、自身のトリオでグランプリを受賞。2006年、スウェーデンにて現地ミュージシャンとのトリオでレコーディング、『Cubium』をSpice Of Life(アミューズ)よりリリースし、デビューする。2007年には、日本人リーダーとして初めて〈ストックホルム・ジャズ・フェスティバル〉に招聘され、そのパフォーマンスが翌日現地メディアに取り上げられるなど大好評を得る。以降2枚のスウェーデン録音作品をリリース。2008年に自己のバンドで録音したアルバム『Parallax』では、スイングジャーナル誌日本ジャズ賞にノミネートされる。2010年、〈インターナショナル・ソングライティング・コンペティション〉(アメリカ)で、全世界約15,000のエントリーのなかから自作曲“Unfolding Universe”がジャズ部門で3位を受賞。コンポーザーとして世界的な評価を得た。2011年発表『Music In You』では、タワーレコードのジャズ総合チャートで1位、HMVの総合2位にランクイン。CDジャーナル誌2011年のベストディスクに選出されるなど、芸術作品として重厚な力作であると高い評価を得る。2014年には自身のレギュラートリオ、西山瞳トリオ・パララックス名義での2作目『Shift』を発表。好評を受け、アナログでもリリースする。2015年には、ヘヴィメタルの名曲をカバーしたアルバム『New Heritage Of Real Heavy Metal』をリリース。マーティ・フリードマン(ギター)、キコ・ルーレイロ(ギター)、ヤング・ギター誌などから絶賛コメントを得て、発売前よりメタル・ジャズの両面から話題になり、すべての主要CDショップでランキング1位を獲得。ジャンルを超えたベストセラーとなっている。同作は『II』(2016年)、『III』(2019年)と3部作としてシリーズ化。2019年4月には『extra edition』(2019年)もリリース。自身のプロジェクトの他に、東かおる(ボーカル)とのボーカルプロジェクト、安ヵ川大樹(ベース)とのユニット、ビッグバンドへの作品提供など、幅広く活動。〈横濱JAZZ PROMENADE〉をはじめ、全国のジャズフェスティバルやイベント、ライブハウスなどで演奏。オリジナル曲は、高い作曲能力による緻密な構成とポップさが共存した、ジャンルを超えた独自の音楽を形成し、幅広い音楽ファンから支持されている。