コラム

『Free Soul The Treasure Of Al Green』―柔和でメロウな歌い口と硬質なハイ・サウンドの組み合わせの妙味

【IN THE SHADOW OF SOUL:ソウル・ミュージックの光と影(連載)】[番外編]フリー・ソウルからの... Part.6

AL GREEN Free Soul The Treasure Of Al Green Solid(2014)

 柔和でメロウな歌い口と硬質なハイ・サウンドの組み合わせの妙味。そんな魅力によってヒットした定番曲を多く押さえてコンパイルされている本作は、アル・グリーンの楽曲の持つエレガンスがそのままフリー・ソウル的な聴かれ方にフィットするものだということも表している、と言えるか。それだけ、70年代の彼の作品はどれを取ってもハズレはないものばかりだが、例えば『Explores Your Mind』に収められた“God Blessed Our Love”(このフリー・ソウル盤には未収録)などで聴かせる、ゴスペルに根差したディープな愛の歌も機会があれば堪能してほしい。

 ちなみに、アルのウェットな表現はディアンジェロが憧憬を寄せたことでも知られるが、本誌96年6月号にて橋本徹が行ったディアンジェロへのインタヴューでは「アルは凄い人だよ」という言葉が引き出されていた。そんな後輩たちのリスペクトを受け、クェストラヴらの助力を得て往年のサウンドに回帰した『Lay It Down』(2008年)など近年のブルー・ノート作品も素晴らしいので、ハイ時代と併せてそちらも聴いておくべき。

【参考動画】アル・グリーンの2008年作『Lay It Down』収録曲"Lay It Down"

 

 

▼関連作品

左から、アル・グリーンの74年作『Explores Your Mind』、同76年作『Have A Good Time』(共にHi/Solid)
※ジャケットをクリックするとTOWER RECORDS ONLINEにジャンプ

 

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