DISCOGRAPHIC QUINCY JONES
クインシーを知るための13枚

自身のオーケストラを率いてインパルスに残した唯一のリーダー作。フィル・ウッズ(サックス)やフレディ・ハバード(トランペット)らをフィーチャーした味わい深いソロと豊かなスウィングによってビッグバンド・ジャズの粋が楽しめる。セロニアス・モンク“Straight, No Chaser”のほか、タイトル曲など3つの書き下ろし曲も収録。

新しいリズムとして当時ブームだったボサノヴァをビッグバンドのアレンジで鳴らした人気作。クインシー自作の“Soul Bossa Nova”で冒頭から否応なく愉快な気分になり、ミンガスの“Boogie Bossa Nova”などの定番がラロ・シフリン(ピアノ)、ジム・ホール(ギター)、ローランド・カーク(フルート)らの演奏で軽快に披露される。

劇画的なメリハリのある楽曲が並んだA&M移籍作。ボブ・ジェイムズやバーナード・パーディ、ヒューバート・ロウズら馴染みの演奏陣が名を連ね、刺激的な展開を備えた長尺の表題曲ではヴァレリー・シンプソンがヴォーカルで参加。シメのラウンジーなゴスペル“Oh, Happy Day”も爽快だ。初めてジャズ・チャートで2位まで上昇。

13分近い起伏に多彩なリズムが交錯する自作の表題曲、ファンキーな“Hummin’”などアレンジャーとしての手腕が発揮された全4曲入りの力作。擬似ダイアナ・ロスのようなヴァレリー・シンプソンの可憐な歌唱と厚みのあるコーラスが温かい“Bridge Over Troubled Water”のカヴァーがとりわけソウルフルで印象的だ。

初めてジャズ・チャート首位を獲得した快作。キャロル・キング曲を同時代のブラック・ムーヴィー風に仕立てた表題曲やマーヴィン・ゲイの“What’s Going On”を収録し、クインシー自身の朴訥な歌声も全体のニュー・ソウル風情な路上感に直結している。日本でもとりわけ有名であろうキャッチーな“Ironside”もここに収録。

後に定番ネタとなるラヴィン・スプーンフル“Summer In The City”のカヴァーを含め、ジャズ・ファンク路線に移行した人気作。スティーヴィー・ワンダーを2曲やる意図も明快で、自身の歌うメロウな表題曲、ビル・ウィザースとビリー・プレストンにスティーヴィー本人も交えてスライ調になる“Superstition”、どちらも最高だ。
メロウに火照るタイトル曲で知られ、過去最高の全米6位まで浮上したヒット作。完全にソウル志向に舵を切り、アル・ジャロウらを含むヴォーカル隊とEW&F的な演奏の厚みで心地良いグルーヴを生み出している。表題曲などを共作したリオン・ウェアがミニー・リパートンとデュエットする“If I Ever Lose This Heaven”も素晴らしい。
