ESSENTIALS
ロバータ・フラックの作品
ロン・カーターらを従えて厳かな雰囲気も漂わせながらピアノで弾き語った初作。ユージン・マクダニエルズ作“Compared To What”や作者のダニー・ハサウェイ版に先行した“Tryin’ Times”のほか、レナード・コーエンの曲や黒人霊歌のリメイクを含み、早くもアーティスト像を確立した。〈愛の面影の中に〉の邦題で有名なバラードは3年後にヒット。 *林
表題通りの2作目。ジョエル・ドーンと共にキング・カーティスも制作に関わり、ユージン・マクダニエルズ作“Reverend Lee”とインプレッションズ“Gone Away”のカヴァーではエリック・ゲイルやチャック・レイニー、ダニー・ハサウェイらが演奏で助太刀する。が、基本は本人のピアノと歌。幽玄なストリングスを交えてボブ・ディランなどの曲を歌う。 *林
ジェシー・ジャクソン師も作者に名を連ねた冒頭のファンキーなリズム・ナンバー“Go Up Moses”がジャケットの特大アフロヘアとリンクする3作目。その後はサイモン&ガーファンクルやビー・ジーズの曲などを前作同様ピアノ弾き語り系でカヴァー。ヴァン・マッコイ作の“Sweet Bitter Love”はアレサ・フランクリンの解釈と比べるとスタンスの違いがわかる。 *林
全米3位まで上昇したデュエットの傑作。ヒットした“Where Is The Love”を筆頭にダニーが同年の『Live』でも披露した“You’ve Got A Friend”、アレサ・フランクリンやライチャス・ブラザーズのカヴァーなど名演だらけ。二人の共作した隠れ名曲“Be Real Black For Me”、ロバータがクラシック音楽の素養を見せた自作のピアノ独奏曲“Mood”も光る。 *出嶌
グラミー賞3部門獲得の表題曲(〈やさしく歌って〉)を含むソロ4作目。ウィリアム・イートンやエウミール・デオダートによる管弦を含めて演奏が洗練され、ロバータの歌もソフトでマイルドになった。ジャニス・イアンやレナード・コーエンの曲を取り上げつつ、ラルフ・マクドナルドらが書いたソウルフルなリズム・ナンバーも歌った全方位型の名作だ。 *林
リオン・ペンダーヴィスの助力を得て、ルビーナ・フレイク名義で初のセルフ・プロデュースに挑んだアルバム。ピアノ弾き語り的な作風から移行し、マリーナ・ショウからディアンジェロまで多くのカヴァーを生んだメロウな表題曲に代表される小粋なソウルを豪華演奏陣と披露する。グローヴァー・ワシントンJrで有名な“Mr. Magic”も歌詞付きで歌う。 *林
自身とユージン・マクダニエルズ、ジョー・ファーラとの三者で共同制作したディープかつエレガントなアルバム。ダニー・ハサウェイと歌った“The Closer I Get To You”は演奏にも参加したジェイムス・エムトゥーメイとレジー・ルーカスがコンビ最初期に書いた名バラードだ。レゲエ調なども含めて、シンガーとしてのロバータが浮き彫りとなった快作。 *林
前作に続きジョー・ファーラと組んだセルフ・タイトル作は、ファンク系も含めた華やかで軽快なミディアムなど、当時らしいモダンなアプローチが光る。ジョー・ブルックスのプロデュース作も3曲収録。“If I Ever See You Again”はジョーが監督/主演した映画にちなんだバラードだ。スタイリスティックス“You Are Everything”もカヴァー。 *林







