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鳥居真道(トリプルファイヤー)

先入観を打ち砕く硬質なZEP流ファンクロック

“For Your Life”はペイジのコード系リフが冴えわたる重厚で硬質なファンクロック。サウンドガーデン『Superunknown』やレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン『Evil Empire』にひらめきを与えたことは想像に難くない。“Nobody’s Fault But Mine”の中盤に登場するジョン・ポール・ジョーンズとボーナムのリズム隊によるシンコペーションを駆使した謎のグルーヴはまさにセンスオブワンダー。“Candy Store Rock”はロカビリーファンクといった趣で、4拍子に聴こえないリズム隊の演奏が凄まじい。

『Presence』はその名に反してしばしば他の名作に隠れがちかもしれない。しかし、あまりにも硬質で無骨なためにもはやファンクには聴こえないZEP流ファンクロックは、〈ツェッペリンって大仰なハードロックバンドでしょ〉という先入観を軽々と打ち砕くに違いない。

 


PROFILE: 鳥居真道
1987年生まれ。トリプルファイヤーでギターと作曲を担当。バンドでの活動に加え、mei eharaのサポートを筆頭に他アーティストのレコーディングやライブへの参加および楽曲提供を行う。また、音楽ライターとしても活動しており音楽専門誌への寄稿も多数。