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新世代を天才ジョン・フルシアンテと出会わせた重要作
ただし、2枚組、28曲2時間の尺なので、どうしたって集中力は途切れる。本作こそがレッチリ最高峰という声は少ないし、そのことは“Dani California”が入り口だったレッチリ世代も認めていると思う。彼らにとっては、それよりも、ジョン・フルシアンテという才能を知ったことのほうが重要。音はペナペナなのに全曲で信じられないソロを弾く、まだレジェンド枠でもないギターの神様。当時すでに夥しい数のソロ作品を出していた彼の軌跡を追うことで、サイケやブルース、ポストハードコアやエレクトロにまで辿り着ける。その経験が何より大きかったはずである。
本作リリースから3年後、ジョンは自分のソロを突き詰めたいとバンドを一時脱退。メンバーも納得する円満な別れだったため動揺の声はあまりなかった。ジョン・フルシアンテを不安定な若者と見ていたか、己の魂に忠実な天才音楽家と捉えていたか。これが、まったく解釈の違うふたつのレッチリ世代が生まれた理由である。