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オジー・オズボーン最期の雄姿を見て

マルセロ「メタリカ、日本に来ないね」

西山「ギャラが高くて折り合いがつかないらしいね」

ヤスナリオ「ドイツに見に行ってる人が多かったね」

マルセロ「5月のハロウィンの来日公演は行った?」

鈴木「“I Want Out”はジャーマンメタルバンドの誇りになってて、ドイツのバンドは皆あれを演奏できて、観客も大合唱して盛り上がるんだって聞いたことがあるよ」

マルセロ「“Power”とか、最高だね!  1995年だったかな、ブラジルでフェス〈モンスターズ・オブ・ロック〉が開催された時に見に行ったんだけど、出演してたのがハロウィン、アンスラックス、メガデスで、最後がディオ。前の年のトリはオジー(・オズボーン)だったな。信じられないよ、お昼のまだ明るい時間にハロウィンやメガデスを見たなんて。最高だったよ」

鈴木「昔、カウントダウンのイベントが東京ドームであって、メタリカがトリだったんだけど、轟音すぎて何にも聞こえないの。歌もギターもドラムもウォー!って全部音の塊になってて。尋常じゃない音量だったな」

馬場「僕は昔、会場の記憶が正確でないかもしれないけれど、スレイヤーを大阪の小さなホールの最前列で見た記憶が鮮明にある。むっちゃ良かった。あんな小さいところで演奏したなんて信じられないよ」

西山「今年、馬場君の好きなレイジが来てたよね」

馬場「レイジはいい曲が多いんだよね。歌詞は温暖化を危惧してたり、〈現代は壊れていっている〉〈もう嘘はたくさんだ〉みたいなことを歌ったり。オーケストラとも共演してたね」

鈴木「映像でしか見てないけど、オジーの最期のライブはよかった。スティーヴン・タイラーがツェッペリンの曲を歌ってたのとか。あと、ザック・ワイルドのピッキングハーモニクスはいいよね」

西山「もちろんオジーのバンドでも弾いてるけど、今、ザックはパンテラのメンバーだからね」

鈴木「ザックじゃ無理だよ!」

マルセロ「いやいや、めっちゃいい音だよ! ガッガガーガ! ッガガーガ!(“Walk”のリフ)って。何かの映像を見て、〈なんでザックが弾いてるの?〉って思ったけど、そういうことだったのね」

鈴木「音とタイム感はいいからね」

 

メタルのギターソロなんてどうでもいい?

鈴木「これは皆に質問したいんだけど、メタルのどこが好き?」

マルセロ「ソロよりグルーヴ、リズムだね」

馬場「そうそう」

鈴木「俺も同じ。パワーコードのサウンドが好きなの。ギターのロー(低音)がバーッと広がる感じ」

マルセロ「メタルはライブに行くとあんなにデカいスピーカーから音を出すから、本当にエネルギーが来るよ」

鈴木「凶暴で、衝動を掻き立てられるというかね。西山さんはどういうベクトルで好きなの?」

西山「私は、衝動ではないなあ。そもそも私はイングヴェイを聴いて、〈こんなことができるんや〉って驚きから入ったの。(リズムの)刻みではないかな。だから、最初は汚い音には注目していなかった」

鈴木「じゃあ、ソロの高い音と速弾きだね。こっちは3人揃って、刻みが全てだよ(笑)」

馬場「僕はスレイヤーが好きだけど、ソロなんかどうでもいいの。刻みだね」

鈴木「俺はソロがどうでもいいとまでは思わないけど、モトリー・クルーが好きな理由は、やっぱり刻みとリフ。ミック・マーズにソロなんて求めてない。彼のソロがいいとも思わないし(笑)。ただ刻んでる音、リフのセンスがすっげー好き。それがあれば、チャラチャラしたヴィンス・ニールが歌ってようが、硬派なジョン・コラビが歌ってようが、全部格好良くなる」

マルセロ「私はメタリカが好きだけど、カーク・ハメットよりジェイムズ・ヘッドフィールドの方がいい。リフが凄かったから」

馬場「ジェイムズのライブ音源って、いつからか凄くいい音になったよね。あれはなんでなの?」

マルセロ「メサ・ブギーのアンプを使うようになったのは、『...And Justice For All』からだね。レコーディングにはマーシャルのラックのプリアンプ、JMP-1とかも使ってるよ」

鈴木「チューブが入ってるやつ?」

マルセロ「そうそう」

METALLICA 『...And Justice For All』 Elektra(1988)

鈴木「ギタリスト同士だと、こういう話になるんだよ(笑)。マルセロは凄いよね。プレイから始まって、弦、楽器、ケーブル、アンプ、マイクとか、トータルで音の出口まで全部にちゃんと関心がある。本当は歪みをこよなく愛しているのに、普段はガットギターと自分のボイスだけでやってて(笑)」

マルセロ「もっとエレキも弾きたいね」

鈴木「マルセロの音を初めて聴いたのは、あるライブハウスでCDがかかってたからなんだよね。アラン・ホールズワースみたいなギターソロが流れてきたから、〈これ、誰?〉って聞いたら〈マルセロだ〉って言うから、〈はあ!?〉って言ったの。めっちゃフュージョンっぽいメカニカルなフレーズだった」

マルセロ「『Samba a Distância』ってアルバムだね。サンバのアルバムなのに、1曲だけ7拍子のフュージョン“Engano”を入れたんだ。ソロもフュージョンみたいに弾いて。琴も入れたし、〈何がやりたいの?〉って思われるかもね。

マルセロ木村 『サンバ・ア・ジスタンシア』 MARCELO KIMURA(2018)

ちなみに皆、ロック用のギターは何を持ってるの?」

鈴木「PRSのカスタム24。30年前ぐらいに買ったのがとってある。あとはエキゾチック」

馬場「実家に帰ったら、ジャクソン・キングVがあるよ」

マルセロ「わーーーーお!」

鈴木「キングV! やばい! なんで隠してんだよ!」

馬場「(笑)。使うことがないから、実家のどこかにあるよ」