西山瞳がニューアルバム『Layer』を2026年9月9日(水)にリリースする。

ピアニスト/作曲家で、Mikikiで人気メタル連載〈西山瞳の鋼鉄のジャズ女〉を担当するなど文筆家としても活動している西山瞳。『Layer』は、西山のデビュー20周年記念アルバムだ。

本作は、『Dot』(2023 年)、『Echo』(2024年)に続いて、ピアノトリオに管弦楽器奏者たちを加えた編成による充実のアンサンブルが繰り広げているとのこと。ヘヴィメタルを踏まえて作られたという新曲“ブラック・ウォーター”“レリーフ#1”などを含む全8曲を収録しており、繰り返されるリフが重層的に折り重なり、音色を合わせ、アンサンブルを積み上げていく作品になっているそうだ。ヨーロッパジャズへの傾倒から出発した西山のキャリアは、ピアノトリオでの演奏、ヘヴィメタルの曲をカバーするプロジェクトNHORHMへの取り組みなど、20年にわたる様々な活動を経て、『Layer』に結実した。

アルバムは、2025年11月に東京・渋谷の公園通りクラシックスでライブ録音された。空間オーディオ対応のレコーディングを実施したとのことで、緊密で体温を感じるアンサンブルが収録されているそうだ。

西山のYouTubeチャンネルでは、本作のトレーラー動画が公開されている。

本作のリリースに寄せて、伊藤政則からコメントが届いている。

揺れ動く感情の機微を豊かな“リフ”に語らせながら、それは、ジャンルを超越した新世界へと飛翔していく。集大成と呼ぶにふさわしいこのアルバムには、音楽的影響の総てを昇華させた、敬意に満ちた魂の鼓動が凝縮されている。

ジャズの愛好家もメタラーも必聴の西山瞳『Layer』。ぜひ手に入れてほしい。

 


RELEASE INFORMATION

西山瞳 『Layer』 MEANTONE(2026)

リリース日:2026年9月9日(水)
品番:MT-16
価格:3,520円(税込)

TRACKLIST(全曲 西山瞳作編曲、8のみ梶純編曲)
1. Tidal タイダル
2. Black Water ブラック・ウォーター
3. Arrakis アラキス
4. Ebonies エボニーズ
5. Relief #1 レリーフ1
6. Layer レイヤー
7. Dot ドット
8. Bye Bye Blue Fish バイ・バイ・ブルー・フィッシュ

■メンバー
西山瞳 ピアノ、作曲 Hitomi Nishiyama piano,compose
西嶋徹 ベース Toru Nishijima bass
則武諒 ドラムス Ryo Noritake drums
鈴木孝紀 クラリネット Takanori Suzuki clarinet
橋爪亮督 テナー・サクソフォン、フルート Ryosuke Hashizume tenor saxophone, flute
maiko ヴァイオリン maiko violin

2025年11月15日 渋谷 公園通りクラシックスにてライブ録音

録音、ミックス、マスタリング:松下真也(Piccolo Audio Works)
ライナーノーツ:和田信一郎(s.h.i.)

■録音について
会場の公園通りクラシックスは、2025年末にこの場所での営業を終了。その前に、記録としてライブ録音を実施した。Sennheiser Amber VRマイクを中心に、6人が中心を向く配置で録音。観客50名もそれを囲む形で着席。西山の難聴のため、観客には曲間の拍手無しをお願いして、レコーディングライブを開催した(西山はこのライブの後4か月間、演奏活動を休養。現在は回復)。

 


PROFILE: 西山 瞳
1979年生まれ。2005年、〈横濱JAZZ PROMENADE ジャズ・コンペティション〉において自身のトリオでグランプリを受賞。2006年、スウェーデン録音の1stアルバム『Cubium』でデビュー。2007年には日本人リーダーとして初めて〈ストックホルム・ジャズ・フェスティバル〉に招聘され、以降、2作のスウェーデン録音作品をリリース。2010年、〈インターナショナル・ソングライティング・コンペティション〉(アメリカ)のジャズ部門で3位を受賞。2011年発表の『Music In You』は、CDジャーナル誌の2011年ベストディスクに選出されるなど〈芸術作品として重厚な力作である〉と高い評価を得る。2015年にヘヴィメタルの名曲をカバーするユニットNHORHMを始動させた。アルバム『New Heritage Of Real Heavy Metal』は発売前よりヘヴィメタルとジャズ両面から話題になり、ジャンルを超えたベストセラーとなった。以降、文筆活動も通じてジャズとヘヴィメタルを横断した活動を継続中。タワーレコード運営のサイトMikikiにて継続中の連載〈西山瞳の鋼鉄のジャズ女〉は同サイトで圧倒的人気を誇る。全国のジャズフェスティバルやコンサートホール、ライブハウスなどで演奏。これまでに27作品のアルバムをリリースし、いずれもジャズチャート上位にランクインを続け、文筆活動を通じてのメディアの活動も多い。オリジナル曲は高い作曲能力による緻密な構成とポップさが共存した、ジャンルを超えた独自の音楽を形成し、幅広い音楽ファンから支持されている。
オフィシャルサイト:https://hitominishiyama.net/

PROFILE: 西嶋 徹
1973年、東京生まれ。5歳でヴァイオリンを始め、高校でベースへ転向。ジャズとアルゼンチンタンゴを軸に綾戸智恵や葉加瀬太郎、パブロ・シーグレルら多数のアーティストの作品や舞台に参加する。林正樹との『El retratador』やソロ作『Phenomenology』、Remboato名義の作品などリリースも多数。現在は自身のプロジェクト幽けき刻をはじめ多くのグループで、ジャンルを超えて国内外のライブシーンで幅広く活動中。

PROFILE: 則武 諒
名古屋出身。14歳の時にドラムに出会い、ヘヴィメタル、ハードロックなどから影響を受けるが、次第にジャズや即興音楽に傾倒する。甲陽音楽学院、バークリー音楽大学(B.M. Summa Cum Laude)を経てニュージャージーのウィリアム・パターソン大学にて音楽修士号(M.M.)を取得。帰国後は名古屋を中心に活動したのち、2014 年頃に上京し、活動の幅を広げる。間や質感を大切にした演奏を信条とし、様々なミュージシャンのライブ、レコーディングなどに参加している。

PROFILE: 鈴木孝紀
大阪音楽大学卒業後、クラシック奏者を経たのち、ジャズに傾倒する。2015年からオリジナル曲を収録したアルバムを自身のユニットで発表。2018年、キューバ・ハバナで行われた〈日本人キューバ移住120年記念コンサート〉に日本政府より派遣され出演。2024年、〈なにわジャズ大賞〉を受賞。2025年に大阪フィルのメンバーとモーツァルトの楽曲を録音したアルバム『Timeless Stories』を発表。2026年に自作曲が世界的ファッションショー、パリ・コレクションのランウェイで起用され高い評価を得ている。

PROFILE: 橋爪亮督
岡山大学在学中、ボストン・バークリー音楽大学から奨学金を受け渡米。1996年、同校のジャズ作曲科を卒業。2作のリーダー作をアメリカでリリースし、1997年に帰国。2006年、国内初となるリーダー作『WORDLESS』をリリース。全曲オリジナルによる自身のグループや、管楽器に加えアナログシンセサイザーも自身で演奏する完全即興のプロジェクトDARK MATTERなどを中心に、新宿ピットインをはじめ首都圏ライブハウスなどで活動中。NHK-FM「セッション2010」「セッション2019」に橋爪亮督グループで出演。

PROFILE: maiko
神戸市出身。京都市立芸術大学音楽学部卒業。ジャズバイオリニスト寺井尚子に師事。2001年からの8年間で2,000回を超える圧倒的な数のライブパフォーマンスをおこない、独自のジャズスタイルを確立する。〈第19回 浅草ジャズコンテスト〉でベストプレイヤー賞、2001年に〈横濱JAZZ PROMENADE ジャズ・コンペティション〉で向井滋春賞を受賞。コンポーザーとしての才能も高く、歌心あふれるオリジナル曲は好評を博している。2015年より伴奏者のいない完全なソロバイオリンのライブにライフワークとして取り組んでいる。

PROFILE: 梶 純
12歳でトランペットを始め、16歳で単身渡米。ハート音楽院音楽学部作曲科および音楽理論科を、いずれも最優等位(Summa Cum Laude)で卒業。その後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校エンターテインメント学部映画音楽作曲科を修了。ハリウッドのメジャースタジオ作品や舞台作品などに作曲家、オーケストレイター、脚本家、映像編集者、プロデューサーとして幅広く携わる。2020年、COVID-19のパンデミックをきっかけにオーケストラ専門のマスタリングにも活動を広げる。現在は高松を拠点に、映画館とマスタリングスタジオを併設したペンギン館で音楽制作や後進の教育に取り組んでいる。