コラム

ナショナルのデスナー兄弟が主宰するブラスランドから2作――ブライスが見せる現代音楽の才、歌心を引き出すアーロンの手腕

BRYCE DESSNER,SO PERCUSSION Music For Wood And Strings Brassland(2015)


ナショナルの魅力を紐解く鍵がここに!?

 ナショナルの中心人物=ブライスアーロンのデスナー兄弟が主宰するレーベル、ブラスランドから2枚の新作が届けられた。まずはブライスのソロ・アルバム『Music For Wood And Strings』。現代音楽界でも高い評価を受ける彼の書いた曲に、パーカッション・ユニットのソー・パーカッションが演奏を乗せていくというもので、キモはアーロン・サンチェスビューク・アンド・ゲイス)の作ったオリジナル楽器=コードスティックか。弦を叩くような不思議な音色が印象的で、ミニマルな展開のなかにもロックな力強さを感じさせる。

 

 

THIS IS THE KIT Bashed Out Brassland(2015)

   もう一枚はシンガー・ソングライターのケイト・ステイブルスによるソロ・ユニット、ディス・イズ・ザ・キットの『Bashed Out』。彼女のフォーキーで温もりに満ちたメロディーとイノセントな歌声の魅力を、アーロンのプロデュースのもと、ナショナル周辺のミュージシャンが繊細に浮かび上がらせる。ブライスの実験性とディス・イズ・ザ・キットの歌心──ナショナルというバンドの魅力を象徴するような2作品だ。

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