DISC GUIDE

オアシスやプロディジーにニュー・オーダーからビースティまで、ケミカル・ブラザーズをめぐる作品たち

【PEOPLE TREE】ケミカル・ブラザーズ Pt.3

BLOCK ROCKIN BEATS
耳で聴いたピープル・トゥリー

 

ケミカル・ブラザーズをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ

OASIS Dig Out Your Soul Big Brother(2008)

共に90年代のUKシーンを象徴する存在。ノエル・ギャラガーの歌うケミカル初の全英No.1ソング“Setting Sun”が、オアシス最初期のデモ曲“Comin' On Strong”を下地に作られたものだったのは、いまとなっては知られた話か。バンドの最終作となったこちらのデラックス仕様版では、ケミカルのリミックスした“Falling Down”を聴くことができる。

 

 

THE PRODIGY The Day Is My Enemy Take Me To The Hospital/Cooking Vinyl/ビクター(2015)

初期の代表的なリミックス・ワークとして“Voodoo People”も記憶されてるけど、ケミカルとプロディジーが同じ年に〈サマソニ〉に降臨するとは……いま何年だ?とか思いつつ、彼らはこの最新作でも余裕で全英チャートを制した現在進行形の存在であって、そういう点でも相通じる部分は多いはず。ちなみにこっちはリアム派。

 

 

THE SUNSHINE UNDERGROUND The Sunshine Underground Lovers/VINYL JUNKIE(2014)

ビッグ・ビート育ちのキッズによって必然的に引き起こされたのがニューレイヴ時代だとしたら、クラクソンズらと並んで当時スポットを浴びた彼らはその筆頭だろう。ケミカルの人気曲からバンド名を取ったほどの憧れは、ロス・オートンと手を組んでダンス・ミュージック色を増強したこの最新作でも健在!

 

 

★STAR GUiTAR WHEREVER I AM CLUSTER SOUNDS(2015)

これまたケミカルの曲名をネーミングのヒントにした?と思しき日本のクリエイター。とはいえ、こちらの新作も持ち前のポップさをより〈音楽的〉な要素と絡めて表現していて、サウンド的に何かを追随しているわけではない。受け継いだものがあるとしたら柔軟な姿勢だろう。

 

 

FATBOY SLIM Halfway Between The Gutter And The Stars Skint(2000)

ビッグ・ビート時代をくぐり抜けた戦友が、ケミカル兄弟をネタ使いした“Ya Mama”も収めつつ、同じくトランス~プログレ方向に進んだ記念碑的な一枚。折良く登場したばかりのこの新ジャケによる15周年記念エディションには、ボーナス・ディスクに“Song For Shelter”のケミカル・リアクションなど往時の雰囲気が満載されている。

 

 

BOYS NOIZE Out Of The Black The Remixes Boysnoize(2013)

多方面に嗅覚をアピールするようなリミックス仕事はもうほとんど行っていないケミカルだが、近年では珍しいのが彼のリミックス・アルバム用にリワークした“XTC”。初期ケミカルが粗削りに表明していたヒップホップ~エレクトロ愛はボーイズ・ノイズにも余裕で直結する。

 

 

LEFTFIELD Alternative Light Source Infectious(2015)

かつてはジョン・ライドンとコラボした“Open Up”でリミキサーにダスト・ブラザーズを起用していたレフトフィールド。アルバム・デビューもケミカルと同年で、99年の鎧兜盤『Rhythm And Stealth』もゴツゴツしたビッグな音作りは共振していたが……それ以来となる新作をこのタイミングで発表するとは!

 

 

NEW ORDER Live At Bestival 2012 Sunday Best(2013)

無名時代は〈ハシエンダ〉などマンチェの現場をウロウロしていた2人だけに、ニュー・オーダーの復活作も楽しみにしてるはず。ケミカルでは“Out Of Control”にバーナードを招いたほか、サントラ『24 Hour Party People』にて“Here To Stay”を手掛けた縁も!

 

 

90年代にはケミカル、プロディジー、アンダーワールドと共に〈テクノ四天王〉なんて呼ばれてもいたオービタル。大雑把な感じが最高ですが、よく考えるとオービタル以外は健在なのが凄いことです。解散を経て本作で一時的にリユニオンしたものの、ケミカルとは違って本当の兄弟だからこそ上手くいかなかったのかも?

 

 

THE CHARLATANS Songs From The Other Side Beggars Banquet(2007)

グルーヴィーなダンス・ロックを推進しながら新手のクリエイターともいち早くリンクし、早い時期からケミカル・リアクションを引き起こす手助けをしてきた彼ら。“Life Is Sweet”に“The Boxer”と、ティム・バージェスが10年ごとにナイスな客演をしていたので、実は新作への登場を予想していた人も多そう。

 

 

BEASTIE BOYS Paul's Boutique Capitol(1989)

あちらではなくこちらを最高傑作に押す人も多い、ビースティ・ボーイズのセカンド・アルバム。サンプリングの贅と粋を凝らしたプロダクションは本家ダスト・ブラザーズによるもので、どうやらマンチェで出会った2人に本作が与えた影響は大きそうだ。後にケミカルはビースティの引用もしている。

※【PEOPLE TREE:ケミカル・ブラザーズ】の記事一覧はこちら

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