優美で華麗なバロック音楽を高音質CDの決定版UHQCDで!

 パイヤール、レーデル、シモーネらの指揮による、エラート・レーベルが誇るバロック音楽の名盤15タイトルが、高品質UHQCDの質感豊かな音質で蘇る!

 このシリーズで楽しめるのは、今や完全に主流となった古楽器を用いてのHIP(Historically informed performance)ではなく、1960~70年頃に人気のあった、輝かしくも典雅な演奏スタイル。モダン楽器による古楽演奏の魅力を改めて(久しぶりに)味わいたい、あるいは見直したいという方に最適なのはもちろん、「最新リマスター&UHQCD採用による音質向上」かつ「バロック入門にも最適な楽曲セレクト」なので、旧盤を懐かしく思う方や、これからバロック音楽にチャレンジしてみようという方にも、ぜひ手に取っていただきたい内容となっている。

JEAN-FRANCOIS PAILLARD ファンファーレ~ブラスの饗宴 Erato/ワーナー(2018)

 特に高音質化という点では、モダンならではの楽器の音色の美しさに注目したい。オススメをいくつかあげよう。レーデルのバッハやシモーネのヴィヴァルディなどは言うまでもない名盤なので、ちょっと変わり種の2枚を。まずはパイヤール&パリ金管合奏団他の『ファンファーレ~ブラスの饗宴』。ジョスカン・デ・プレ、リュリ、パーセルなど古楽が多めだが、ベートーヴェンやドビュッシーの作品も含まれる。とにかく音色の心地よい1枚で、金管楽器の響きがまろやかに溶け合い、まばゆい光を放つさまが目に見えるよう。

JEAN-FRANCOIS PAILLARD ヴェルサイユ宮殿、小トリアノン宮における王妃マリー・アントワネットのための音楽会 Erato/ワーナー(2018)

 2枚目は同じくパイヤールの『ヴェルサイユ宮殿、小トリアノン宮における王妃マリー・アントワネットのための音楽会』。これは「空想の音楽会」シリーズからの復刻で、パリのハイドンorモーツァルトとでもいうべき、ゴセック、サン=ジョルジュらのチャーミングな協奏交響曲が収められている。協奏交響曲とは複数の楽器をソロとするコンチェルトのことで、当時大変人気のあったジャンル。2台のハープやヴァイオリンの麗しい音色をご堪能いただきたい。

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